映像化された人気SF本も。 アイドルライター・西田藍さんがおすすめ!SF初心者も楽しめる人気SF小説・漫画 vol.1
LEARN 2018.10.22
「SFって難しそう…」、そんな風に思っている人も多いのでは?そんなSF初心者がまず手に取りたい、映像化された人気SF小説・漫画を、アイドル・ライターの西田藍さんが教えてくれました。
ジェフ・ヴァンダミア『全滅領域』
酒井昭伸・訳/ハヤカワ文庫/820円
謎の生態系が進化を遂げた“エリアX”を巡る「サザーン・リーチ」の第一部。「連作ですが一冊だけでも楽しめます。この巻は女性生物学者による記録。奇妙な塔が立つ“エリアX”を調査する4 人が少しずつおかしくなっていく様が怖い。でもこの領域が何なのか、なぜ調査をしているのかもわからない、超SF的な不思議な世界にどっぷり浸かれます!」
スタニスワフ・レム『ソラリス』
沼野充義・訳/ハヤカワ文庫/1,000円
2度にわたり映画化されたSF小説の金字塔が新訳で登場。惑星ソラリスを研究するために派遣された男がそこで出会ったものは? 「1965年の旧訳では脱落していた“ソラリス学”と
いう文献も加えられた完全版。ロマンチックな場面も多いのですが、何よりソラリスの海が人間を観察して、興味を持つ様が可愛い!海を描写する部分がイチオシです」
三部けい『僕だけがいない街』
KADOKAWA/全9 巻560円〜
実写映画化された『僕だけがいない街』はタイムリープもの。『週刊少年ジャンプ』で連載中の『約束のネバーランド』は、子どもが飼育農園から脱出をはかる話。SF的設定もたっぷりで、マニア心がくすぐられます!
西田 藍/アイドル、ライター。『SFマガジン』『ダ・ヴィンチ』で連載を持つほか、ファッション誌や文芸誌にも書評やエッセイを寄稿。制服マニアとしても知られる。
(Hanako1127号掲載/photo:Maki Ogasawara text:Hikari Torisawa)