LIFEHACK JOURNAL 老けないために最も効果的なのは、紫外線から肌を守ること!ベストな日焼け対策グッズ7選。
働く女性に役立つ情報を月替わりで紹介。今回は「紫外線対策」について。“なんとなく”知った気でいた紫外線の与える影響や、肌にベストな対策を改めて学びます。
- ▽2024年新作日焼け止め5選
- ▽①動きによってできたUV膜のヨレや隙間を自動修復。〈アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク〉
- ▽②太陽の光を逆利用し、日中もビタミンCを補給!〈オバジC デイセラムUV〉
- ▽③紫外線をポジティブ変換し、ハリを高める新処方。〈B.A ライト セレクター〉
- ▽④ファンデと混ざりにくい処方でメイク直しも楽々。〈アリィー クロノビューティ ラスティングプライマーUV〉
- ▽⑤日中の肌を守りながらシワ改善、美白&肌荒れケア。〈AQ アブソリュート UV プロテクション ブライトニング & リンクル〉
- ▽バッグの中でもかさばらない世界最軽量級&最小級晴雨兼用傘。
- ▽日傘が差せないシーンで活躍!オールシーズン使える完全遮光帽子。
- ▽夏の日差しに映えながら快適に過ごせる赤カーデ。
- ▽サングラスを掛けるだけでアイ&スキンケアに。
- ▽手のひらを冷やし深部体温を下げて紫外線をガードしながら暑さ対策。
- ▽紫外線や酸化ダメージ、大気汚染など全方位から頭皮と髪をプロテクト。
INTERVIEW
紫外線から肌を守ることが最も効果的なエイジングケア。
紫外線が引き起こす肌ダメージは、日焼けやシミだけではありません。あらゆるエイジングサインに、実は紫外線が与える影響が大。加齢だと諦める前に、まずは紫外線対策の見直しを。
差しが強くなり、もう夏は目前。そろそろ紫外線対策に本腰を入れよう、なんて考えている人も多いのでは? でも実は、紫外線は一年を通して降り注いでいるため、外出時はもちろん、室内で過ごすときでも、季節を問わずUVケアはマスト。確かに、紫外線が肌にNGというのはよく耳にするけれど、実際肌にどんな影響があるの? 紫外線の基本知識から、意外と知らない正しい対策まで、皮膚科医の山﨑まいこ先生に伺った。
紫外線対策は、屋外でも室内でも毎日必要。
よく、〝いつから日焼け止めを塗った方がいいですか?〟と聞かれるのですが、その答えは天気を問わず毎日です。紫外線にはUV-A、UV-B、UV-Cの3種類あるのですが、UV-Cはオゾン層に阻まれ、地上に届くことがないので、主に防がなければならないのがUV-AとUV-B。いわゆる皆さんが考える日焼けは、〝レジャー紫外線〟ともいわれるUV-Bのこと。これは肌の表面にダメージを与えるので、シミやそばかすなどの原因に。確かにUV-B量は春夏に一気に高まるので、夏=紫外線対策をしなきゃと思うのでしょう。でも、本当に気をつけなければならないのは、〝生活紫外線〟と呼ばれるUV-A。これは波長が長く、肌の深部まで到達。真皮の線維芽細胞まで傷つけてしまうため、シワやたるみなどを引き起こしてしまいます。さらに厄介なのが、曇りでもその紫外線量は大きく変わらず、窓ガラスを通過してしまうこと。窓のそばに置かれた家具は劣化や変色が進んでしまうように、人体にもじわじわとダメージを与え、気付かぬうちに肌のエイジングを進行させているのです」
肌老化に大きな影響を与える紫外線。その一方で、免疫力や骨密度を高めるビタミンDは、紫外線を浴びることで生成される。
「UV-Bの刺激によって体内で生成されるビタミンDは、日焼け止めを塗ることで、その量は確かに減少してしまいます。とはいえ、全く生成されないわけではないですし、無防備で紫外線を浴びることは、皮膚がんが発生するリスクも。今はサプリメントでもビタミンDを補えるので、日焼け止めを塗ることを優先するのがおすすめです」
肌を健やかに、そして美しく保つためにも重要な役割を持つ日焼け止め。では日焼け止めを選ぶ際の基準とは?
「日焼け止めを選ぶときに目安になるのが、SPFとPAの数値。SPF値はUV-Bを防ぐ指標です。PA値はUV-Aを防ぐ目安。+の数が増えるほど、防御力は高まります。SPFとPAの数値の意味を理解し、シーンに合わせて選んでください。とはいえ、汗をかいたり、洋服の擦れなどで塗った直後の状態をキープできるわけではないので、こまめな塗り直しは必要。春から9月頃までは紫外線量が多いので、できれば3時間ごとに塗り直すのがベスト。今はスプレーやスティックなど、塗り直しに特化した日焼け止めもあるので、上手に活用しましょう。ただし、日焼け止めは空気に触れると酸化しやすいため、古いものを使うと肌荒れを引き起こしてしまう場合も。一度封を開けた場合は、なるべくワンシーズンごとに買い替えるようにしましょう」
UVカット機能つきグッズを駆使して、さらに焼けにくく。
毎日の日焼け止めに加え、取り入れたいのが物理的な防御アイテム。
「目から紫外線を浴びると、脳の神経を介してシミやそばかすの原因となるメラニン色素を過剰に生成してしまいます。だからこそ、サングラスやUVカット機能を持つメガネなどで物理的にブロックすることが大切です。また、直射日光を避け、体感温度を下げる効果のある日傘や帽子などは、紫外線対策はもちろん、熱中症対策にもなるのでおすすめです」
さらに洋服の選び方にもポイントが。
「よく究極の質問的に〝白と黒では、どちらを選ぶべき?〟なんて聞かれることが多いのですが、白と黒では、断然黒の方が紫外線カット効果は高いんです。白は光を反射する特性があるため、白トップスの場合、顔まわりに反射光を集めやすく日焼けしやすいという難点が。逆に黒は光を吸収し、透過させないため紫外線カット効果は高め。その代わり、熱がこもりやすいというデメリットがあるので、紫外線対策という面では暗めカラーを選ぶのがおすすめですが、通気性が良いものを選ぶようにしましょう」
CHECK LIST
意外と知らない紫外線対策用語解説
[ 紫外線 ]
太陽光の中でも目に見えず、感じることもない光。UV-A・B・Cに分けられるが、地上に届くのはUV-AとB。
[ UV—A ]
オゾン層を通り抜けやすく、UV-Bの20倍以上も地上に降り注ぐ。真皮まで到達し、コラーゲンなどを破壊。
[ UV—B ]
肌表面の細胞を傷つけたり、炎症を引き起こす。オゾン層に阻まれ、地上に到達する量は全紫外線量の約10%。
[ SPF ]
「Sun Protection Factor」の略で、日焼け止めにおけるUV-Bの防止効果を示す。日本ではSPF50+がMAX数値。
[ PA ]
「Protection Grade of UVA」の略で、日焼け止めのUV-Aを防ぐ効果の指標。+が多いほど防止効果が高い。
[ UV耐水性 ]
★は40分、★★は80分水に浸かり、SPF値が水に入る前の50%以上維持されていることを示す新表示。
[ 炎症 ]
紫外線を浴びた後に皮膚が赤くなり、軽いやけどを引き起こしている状態。すぐに冷やし、しっかり保湿を。
[ 酸化 ]
紫外線を浴びることで、体内で活性酸素が発生。この活性酸素によって体の細胞が酸化し、老化を引き起こす。
IDEAS
+αの機能を持つ最新UVを味方に。
テクノロジーや配合成分、テクスチャーなど年々進化するからこそ、日焼け止めは新作チェックが得策。シーンに合わせてチョイスを。
2024年新作日焼け止め5選
①動きによってできたUV膜のヨレや隙間を自動修復。〈アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク〉
汗や水、熱でUV防御力が強くなる“金のアネッサ”が、今度はUV膜のヨレや隙間を感知して自動に修復。
NA SPF50+・PA++++ UV耐水性★★
60㎖ 3,058円※編集部調べ(資生堂お客さま窓口 0120-81-4710)
②太陽の光を逆利用し、日中もビタミンCを補給!〈オバジC デイセラムUV〉
3種のビタミンC誘導体を配合。紫外線反応型カプセルが日中の光を浴びることで弾け、ビタミンCを肌にチャージ。
SPF50+・PA++++ UV耐水性★
30g 3,300円(ロート製薬コミュニケーションコール Obagi 0120-234-610)
③紫外線をポジティブ変換し、ハリを高める新処方。〈B.A ライト セレクター〉
太陽の中でも肌に良いとされる、赤色光を選んで透過。紫外線を浴びることでハリや弾力感UPを目指せる“光ハリベール処方”を新処方。洗顔料だけで落ちる処方設計に進化。
SPF50+・PA++++
45g 12,100円(ポーラ 0120-117-111)
④ファンデと混ざりにくい処方でメイク直しも楽々。〈アリィー クロノビューティ ラスティングプライマーUV〉
日焼け止めに含まれる油をカプセル化し、ファンデと混ざらず重ね塗りもヨレにくい。軽やかなジェル。
SPF50・PA++++ UV耐水性★★
25g 1,980円※編集部調べ(カネボウ化粧品 0120-518-520)
⑤日中の肌を守りながらシワ改善、美白&肌荒れケア。〈AQ アブソリュート UV プロテクション ブライトニング & リンクル〉
ナイアシンアミド&トラネキサム酸を配合し、紫外線ダメージを蓄積させる隙を与えない。リッチな使用感。
SPF50+・PA++++
55g 11,000円(コスメデコルテ 0120-763-325)
GOODS
日焼け止め以外のアイテムも取り入れる。
“うっかり日焼け”を防ぐためには、日傘やサングラスなどで、物理的に紫外線をブロックするのが効果的。そこで、機能性の高さはもちろん、日常的にも取り入れやすい日焼け対策グッズを揃えました。