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【保存版】器の素材別、料理がおいしそうに見える盛り付け方のコツ6つ
鎌倉で器などを扱う〈夏椿〉の店主を務める恵藤文さんは、作家ものの器は、料理をおいしく見せてくれると言います。陶器、ガラス、木と素材別にオススメを教えてもらいました。
日本の作家による器の魅力
「頼りになるのは、作家ものならではの個性があって、でも主張しすぎない器。簡単な料理でもおいしそうに見せてくれるんです」
昭和初期の古民家に手仕事の器が並ぶ〈夏椿〉で、店主の恵藤文さんがそう語る。店で扱う作品は必ず自身の食卓にも取り入れて、使い勝手や盛りやすさを確かめているのだとか。

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「陶器、木、ガラスなど、素材違いで組み合わせることが多いですね。形で言うと丸皿だけでなく、楕円皿や角皿、少し高さのあるボウルを加えるのが好き。変化が出るし、互いを引き立て合って、食卓が楽しくなる気がするんです。使う時のコツは、自分が思うよりちょっと大きめの器を選ぶことと、余白を持たせて盛り付けること。質感や色に現れる作家さんの個性を、より豊かに味わえると思います」
1. 陶磁器の皿…オーバル皿や角皿は幅2〜3㎝のリムで「余白」を作る
出番が多いのは無地の焼きもの。おすすめはリム付きの深皿だ。「深めだと盛り皿にも取り皿にも使えて汎用性が高いんです。リム幅が広い皿は、器にあらかじめ余白があるので、無造作に盛ってもカッコよく決まります」
安齋 新・厚子 作「米色青磁オーバル深皿」
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京都に工房を構える作家夫妻。「温かみと清潔感のある色合い。料理を上品に見せる一枚です」。1人分のパスタやカレーにも重宝する。リム幅は3.5㎝。29×22×4㎝ 8,800円。
林 拓児 作「貫入リム角深皿」
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釉薬の表面の貫入(ひび)に、栃渋の色を染み込ませた器で人気の作家。「アボカド&ブロッコリーなど緑色の料理やナムルが映えますね」。リム幅2㎝。21×16×4㎝ 8,250円。
2. ガラスの器…優しいゆらぎと透明感で食卓に繊細な華やぎを。
チョコレートやケーキ、果物をのせるだけで場が明るくなるガラスの器。「今日はデザートにしましたが、十角皿は朝の卵&サラダ、コンポートはチーズや前菜……と食事にも合う。手仕事のガラスにしか出せない質感も魅力です」
カキザキマコト 作「サーカスドーム」「コンポート」(共にM)
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宙吹きの技法による、まろやかな質感と美しいフォルムが格別。「小さなシュークリームをいくつか並べても」。ドーム・高さ12㎝ 33,000円、コンポート・直径20㎝ 22,000円。
谷口 嘉 作「金縁十角皿」
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ガラスをコンクリート型に吹き込む製法で、表面に独特のゆらぎを生み出す作家。「角のあるデザインと縁の金彩が新鮮。夏の和食にも合うガラスです」。直径21.5㎝ 12,300円。
3. 木の器…少し大きめを選び、木目の風合いを味わいたい
木のボウルや盆は大きめでも軽く、ナチュラルな雰囲気なので圧迫感がない。「余白ができて木目も楽しめます。ボウルは使い始めにサラダ&ドレッシングなどを盛って油をなじませておくと、カレーやラーメンにも使えるんですよ﹂
佃 眞吾 作「複弁輪花盆 楓」
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「今日は白ワインをのせて贅沢に。パンとおかずを盛ってワンプレートにしても、お茶のセットをのせてもいいですよね」。直径30㎝ 52,800円。グラスは谷口嘉(各11,000円)。
須田二郎 作「ウッドボウル ナラ」
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生木の塊を木工旋盤で成形するウッドターニングの作家。木が乾く時に生じるゆがみも魅力。「このサイズでサラダ2人分がぴったり」。直径27㎝ 22,000円。カトラリーは成田理俊。
夏椿
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住所:神奈川県鎌倉市佐助2-13-15
TEL:0467-84-8632
営業時間:11:00~17:00
定休日:月火休