ようこそ、パリのキッチンへ#3
【自然豊かなビュット=ショーモン公園が近所のワンルームで暮らす、アートディレクターのキッチン】
キッチンは、どんな人にとっても生活に欠かせない大切な場所。誰かをおもてなししたり、夜中にちょっとお腹を満たしたり...。何気ないおしゃべりが生まれることもある。それは海の向こうの国、フランス・パリでも同じはず。
今回は今年からパリに移住したデザイナーの水谷優里さんに、パリジャン・パリジェンヌのリアルな最新のキッチン事情を4つのこだわりと共に紹介してもらった。
今回のゲスト...Jade
illstudioのアートディレクターとして3年働いている。
毎日、仕事前や終わりにコンテンポラリーダンスやヨガなどで体を動かすのが習慣。
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Buttes Chaumont公園の麓の穏やかなワンルームステュディオのキッチン
Jadeの暮らすアパートは、27m2というコンパクトなサイズではありながらも、広々としたキッチンが特徴的なワンルームステュディオ。3年前にこのアパートを購入し、週の半分は在宅ワークで過ごしているそう。
そんな一人暮らしのパリジェンヌのライフスタイルに対するこだわりは4つ。
①毎日の習慣のコーヒーは、各国で購入したこだわりの豆を使う
毎日、お昼にコーヒーを飲むという彼女は、常にお気に入りのコーヒー豆を探しているんだとか。 仕事柄、頻繁に海外出張に出かけるのでその都度各国で気になったコーヒー豆を買って試している。
現在のお気に入りは、ギリシャので購入したもの(左)とニューヨークで購入したもの(右)。
②ハーブ類やBioの植物性サプリメントをストックする
忙しない日々の中で、健康に気を遣うJadeの食生活は野菜や魚が中心。そんなヘルシーな料理に、ハーブ類は欠かせないアイテムなのだそう。ブーケガルニやオレガノを入れたハーブの効いたスープで、魚や野菜、豆類をボイルし、お米と一緒にいただく食事がJadeの大好物。 加えて、栄養バランスが足りないと感じる時は、Bioショップで購入した植物性サプリメントで補給している。
③思い出のレシピでお気に入りのマフィンを作る
Jadeが16歳の時にハマっていたマフィン作りのレシピ本を今も大切に保管し、休みの日や友達を招いた日には手作りしている。 特にお気に入りのレシピは、ルバーブといちごのマフィン。 オーブンから取り出して焼きたての香りを嗅ぐと、若いあの頃の思い出が甦るんだそう。
④和と洋をミックスした食器棚に
器やコップなどは、日本製とイタリア製のミックスで揃えている。 器は東京出張の際に、日暮里エリアにあるお気に入りの食器屋さんで購入。朝食のクロワッサンを置いてみたり、小鉢入れをゆで卵置きとして使ってみたりと、和食器とフランスの食材の相性も良い。コップ類はイタリアで出会ったガラスのもので統一している。