色や質感を気軽に楽しめるカラーリップバーム。 FIND YOURSELF 私を育む美容 Theme#16
ヘア&メイクアップアーティストの草場妙子による「FIND YOURSELF 私を育む美容」。それは画一的な美しさにとらわれず、ほかの誰でもない自分の心を豊かにするための美容。何が自分をよろこばせるか。考え、見極めることは人生をきっと豊かにする。この連載ではそんな想いを届けたいと思っています。
ここ数年の“マスク生活”で、色がつかないリップクリームを好んで塗っていた人も多いでしょう。マスクなしで過ごすようになった今、唇のうるおいや見た目の華やかさを叶えてくれるのにちょうどいいのが、カラーリップバームという存在。塗ったときの緊張感や皮膜感が気にならないストレスフリーさもうれしいところ。口紅と違って、飲み物を飲んだときにグラスやカップに色がつきにくいという利点もあります。なにより、以前と比べて色もテクスチャーも豊富になっています。
〈シャネル〉の「シャネル ルージュ ココ ボーム 914 ナチュラル チャーム」(写真・左)は、口紅に近い発色があり、凛とした印象を演出してくれる一本。つけ心地がなめらかで、程良いつやが出ます。どんな肌色の人でも似合う落ち着いたブラウン系のベージュで、時間が経つとマットな質感に変わっていきます。〈エルメス〉の「ローズ エルメス ローズ ア レーヴル 49 ローズ・タン」(写真・中左)は、なじみの良い質感と色合いで、普段口紅を塗らない人にもお勧め。バームでは珍しいソフトマットタイプで、深みを感じるローズカラーは、明る過ぎたり派手に見え過ぎたりしないので、塗っていて気恥ずかしさを感じさせない上品な色合いです。
そして、〈ボビイ ブラウン〉の「エクストラ リップ ティント 119 ベアヌード」(写真・中右)は、透け感があり、色とうるおいを長時間キープできるティントタイプ。しっかりとつやが立ち、オレンジ色からだんだんと穏やかなピンクに変化するのが特徴です。4本の中で最も軽やかなつけ心地なのは〈NARS〉の「アフターグロー リップバーム 1383 シアーモーヴヌード」(写真・右)。リップクリームを塗ったときのようなプロテクト感があります。明る過ぎないくすみピンクは、さりげなさが特徴で“素の唇が美しい”と思わせる仕上がりを作り出してくれます。タイプの違うカラーリップバームが揃っているので、ぜひ、自分好みの一本を見つけ出してみてください。