千駄ヶ谷で富士登山!?〈鳩森八幡神社〉を参拝|MARIKOの心潤う神社巡り
神社検定1級を持つモデル・MARIKOさんの連載がパワーアップ!心のデトックスになる神社紹介や、いまさら聞けない、神社に関する疑問解決など、明日、参拝しに行きたくなる情報満載でお届けします。
いよいよ5月も終盤。夏直前のいまくらいの気候が心地よくて好きです。そんな今回は、千駄ヶ谷にある〈鳩森八幡(はとのもりはちまん)神社〉へ行ってきました。都内にいながら富士登山ができる「富士塚」や、将棋に関する授与品など見所が盛りだくさんですよ!
なぜ「鳩森(はとのもり)」っていうの?
千駄ヶ谷に鎮座する〈鳩森八幡神社〉は、国立競技場や東京体育館などがある千駄ヶ谷一帯の総鎮守として約1,100年の歴史を誇ります。境内はゆったりと穏やかで、のんびりと過ごしたくなる雰囲気。御祭神は武運の神様である「応神(おうじん)天皇」と、その母である「神功(じんぐう)皇后」。勝負運や仕事運、安産など幅広いご利益で知られています。
そもそもなぜ「鳩森」というのでしょうか?由緒によると、古くこの地にあった林で、幸運の前触れである瑞雲(ずいうん)が出現。また、ある日、空から白雲が降りてきたため村人が林に入ると、たくさんの白鳩が西に飛び去ったといいます。このことから小さな祠に「鳩森」と名付けたことが由来なのだとか。
都内最古の富士塚
境内でどどんと存在感を放つのが「千駄ヶ谷の富士塚」。富士塚とは富士山登拝と同じご利益が得られるように造られた、富士山のミニチュア版。富士信仰が盛んだった江戸時代に多く生まれました。中でもこちらは1789年に作られた、都内で現存ずる中で最古の富士塚。実際の富士山と同じように造られているため、富士登山気分が味わえます。いざ参りましょう!
ミニ富士山といえど、登山道にはごつごつとした自然岩が用いられており迫力満点。富士登山のムードが高まる中、頂上へ到着です。頂上には、富士山頂に鎮座する〈富士山本宮浅間大社・奥宮〉と同じく奥宮が。奥宮は富士山の溶岩で覆われていて富士山のパワーを感じられます。ちなみに〈富士浅間神社〉の御朱印もいただけるので、富士塚登拝の記念にもおすすめです。
「王手みくじ」にわくわく!
神社の向いに〈日本将棋連盟〉があるご縁から建立された「将棋堂」は、将棋の技術向上の守護神です。中には高さ1.2mの王将の駒が奉納されています。毎年1月5日に行われる将棋堂祈願祭ではプロ棋士が訪れて将棋の発展を願うのだとか。
将棋にまつわる授与品も豊富。中でも注目なのが「王手みくじ」。〈鳩森八幡神社〉独自のおみくじで、将棋の格言や手筋が盛り込まれたユニークなものです。
気になる内容はこちら。格言は「遠見の角に好手あり」。将棋はあまり詳しくないのですが、攻守揃って効く一手であるのだとか。将棋の駒と人生ってなんだかリンクするような気がしますね。神様から一味違ったアドバイスをいただきたい方におすすめです。
お社での時間を満喫し、帰ろうとしたら…なんと!モデルをさせていただいている神社検定のポスターを発見。数々の発見報告はいただいていたものの、自分で見つけるのは初めてでドキドキしました(笑)。今年の神社検定は6月25日に開催予定。5月31日まで申し込み受付中です。基本的な参拝作法から神道の知識まで、神社について幅広く知ることができますよ!
都内にいながら富士山気分を味わえる〈鳩森八幡神社〉。いつもよりちょっとアクティブな参拝をしたいとき、足を運んでみてはいかがでしょうか。