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さあ、行くわよ? きゃりーぱみゅぱみゅの 「大人なLADYになるわよコラム」第43回〜『お財布までは見せるわよ』〜 Learn 2023.02.03

きゃりーぱみゅぱみゅが「大人なLADY」を目指す日々を綴る連載。おかげさまで、話題沸騰です。第43回は「お会計のとき」のお話。

『お財布までは見せるわよ』

皆さま、ごきげんよう。奢られるときは必ずバッグを開いて財布を探す派のきゃりーぱみゅぱみゅです。

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とある方との一席。食事も済んでテーブルにお会計の伝票が来たら、皆さんはどうされているでしょうか?

私は、それをいったんチラ見してからこう切り出しています。

「あ、いくらですか?」(ソワソワ)
「ああ、いい、大丈夫大丈夫」
「いやでも…」(バッグをガサゴソ)
「いやいや、本当に大丈夫だから」
「えー、でもさすがに…」(財布を取り出す)
「大丈夫大丈夫」

からの「え、ほんとですか?」

ここでこの一言を出します。押し問答を2回くらい続けて出すのがベストなんじゃないかなと思うんですよね。

というのも、あんまり「私、払います」をやりすぎてしまうと、「俺そんな稼いでないと思ってんの?」みたいに逆にイラッとする人もいるらしいので、たぶんこれくらいがちょうどいいのかな〜と。

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で、ポイントは相手に財布を見せること。開かなくてもいい。それを見せることで、相手に“誠意”も見せるんです。

財布を見せるまでは行かずに、その前段階のバッグをガサゴソするだけでも誠意は伝えられるとは思うんですけど、ただ、あんまり長い間ガサゴソしてるのも大人なLADYとしてはアレなんで、スマートにサッと財布を見せられたらいいんじゃないかと思います。

ついでにいうと、その場を奢ってもらえることが決まっても、私はそれで終わりにしません。

「では、お言葉に甘えてご馳走になります」と言ったあとに、いつもこう付け加えています。

「じゃあ次は、私がアイス買いますね」

タクシー代とか次のカフェ代とか、それか、もっと安くて可愛らしいものでもいいと思います。何かささやかなお返しを必ずするようにしています。

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これらはほんと些細な、ある意味、茶番なのかもしれません。

でも、これするかしないかでその人との関係性って大きく変わると思うんですよね。これだけでお互いが気持ちよくなれる。

誰かとのごはんとは、栄養摂取ではなくて、そういう気持ちの交流こそが本当の目的だったりします。

なので茶番に見えるかもしれないですけど、細かい仕草で感謝を表現できると、相手も「奢ってよかった」ときっと思えるし、こっちも相手が喜んでくれてうれしくなります。

だから、してもらったことに対して、感謝はちゃんと伝えたほうがいい。そうです、あざす感謝法人です。

な の に

これがどういうわけか、運転してくれたドライバーとなると、不思議とあまり感謝されることがないんですよね…。

私はそもそも運転が好きなので、みんなで出かけるときにはよくマイカーを出すんですけど、そんな私の労力をねぎらって、スタバを差し入れてくれたりする人はいつも限られています。

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そればかりか、レンタカーだと最後に誰かが言ってくれる「みんなで割り勘にしよう」という声もマイカーではあがらず、高速代もガソリン代も私持ちになってしまうことがあるあるです。

なんなら、ドリンクホルダーにゴミ突っ込んだまま帰る人までいるという…。

「何のためにあたしゃ自分の車を出してるんや…」

暗い夜道、遊び疲れたみんながシートで寝てるなか、一人ずつ家の近くまで運転する私は、まさに報われない女。

別にみんなからお金がもらいたいわけではないけど、「きゃりーは運転してくれたから、ごはん代大丈夫だよ」とか一言あるだけでめっちゃ救われます。尽くしてる女が報われる瞬間みたいな気持ちになります。

なので、遊びでもデートでも、例えば、握ってきたおにぎりをあげるだけでもいいです。同乗者の皆さんは運転に代わる何かをしてあげることで、ドライバーに感謝を伝えてください。それだけで「運転頑張るぞ!」ってなりますから…。

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っていうか、こういうマイカーのときみたいに、実は裏で私が代金を負担している場合、あとから「お金払って」とすげー言いにくくなってしまうんですよね。いつも。

こないだもこんなことがありました。

友達数人とディズニーランドへ行くことになって、全員分のチケット代を私が立て替えておくことになったんです。

そのメンバーの中には、あまり面識のないけっこう年下の子が2人いて、その子たちはあとから入園して、先に入っている私たちと合流するということになりました。

で、当日になって、一緒に入園した友達からは「はい、一人1万円弱でーす」と言って回収できたんですけど、“あとから合流”というのが厄介で、こっちも楽しく遊んでて回収を忘れてしまっているし、その2人も普通に楽しんでて、すっかり私が立て替えていることを忘れてしまったんですね。

で、ようやく私は思い出すんですが、

「いまさら払えっていうのもなあ…」
「しかもそれほど知らない、かなり年下の子だし…」
「こっちは一応パイセンだしなあ…」
「楽しいムードに水を差したくねー」
「いや、でも2万はきちー」

まあ、小心者なんです。それで、楽しいはずのディズニーで一人モヤつきを抱えてしまい、でも「それじゃあかん!」と意を決して、その子たちと直接仲良しの友達にゴニョゴニョと相談。

すると「きゃりーちゃんに払った?」と言ってくれて、「わー、ごめんなさい! すっかり忘れてました!」となって解決したんですけど、こんな風にあとから「…お金返して」と切り出すのって、特に相手がけっこうな年下の場合、マジですげー言いづらくなってしまうんですよね。

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こっちが言う前に察してほしい…。

って、なんか偉そうな言い方ですけど、でもやっぱり自分からは切り出せない。

だからこそ、奢ってもらったり、運転してもらったり、立て替えてもらったり、“自分が何かを提供される側”のときに、「みんなさ、まだアレ払ってないじゃん」とか「今日は〇〇くんが運転してくれたから、みんなで奢ろうよ」とか、“提供する側のときの自分”がしてもらえたらうれしいことを、率先してするようにしています。

まあ、草の根活動っすね…。いや、めんどくせー気配りババアなの、か…?

この先、もしレジ前で「いや私が」「いや私が」と払う払うバトルを繰り広げている私を見かけることがあったら、ぜひ生暖かい目で見守ってやってください。

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