20220116-DSC09401-700x490

第30回 写真家・田尾沙織の『Step and a Step』500gで生まれた赤ちゃん 【田尾沙織のStep and a Step・30】1年かかって小学校決定!! Learn 2022.01.28

写真家・田尾沙織さんに、500gで生まれて、軽度の知的障害とADHDだと言われている息子、奏ちゃんの子育てと日常について綴っていただくこの連載。
2人の日常を、田尾さんによる色鮮やかな写真と共にお届けします。

昨年の4月から就学準備を始めて、ようやく小学校が内定しました。

まだ校長先生からの許可が下りただけで、自治体が変わるので自治体での書類が受理されていないのですが、ほぼ決定してほっとしています。

世田谷区から川を渡って横浜市に引っ越すかを悩んでいました。奏ちゃんの幼なじみの家族宅から、目と鼻の先に引っ越してきたら? と提案をしてもらっていたのです。ふたり暮らしの私たちにとって、何かあった時に頼れる友人家族がそばにいるのは、奏ちゃんにとっても私にとってもとてもありがたいこと。

とはいえ、その地域の特別支援学級が奏ちゃんに合っていないと、引っ越すのも問題なので、家探しと同時に、世田谷区の小学校3校と横浜市の地区の特別支援学級2校を見学に行っていました。

世田谷区の小学校でも良さそうな学校があったのですが、結局引っ越さなくては通学は難しく、でも福祉の面では東京都がいい、けれど東京の家賃が高すぎる……などを天秤にかけて、結局横浜市へ決めました。

友人宅の近所の2校を見比べて、1校とてもいいなと思った学校がありました。

廊下には特別支援学級の生徒の、のびのびとした植物の観察日記が飾ってありました。身の回りの整理を自分ですることも勉強だからと、部屋もとてもきれいに片付けられていました。集中できるように壁に向けて置いてある各自の机の横に、小さな本棚も用意されていました。教室の隅に元家庭科室だったのか、水道と調理台があって、自分たちで育てた野菜を調理して、みんなで食べたりすると聞きました。

特別支援学級では理科社会がないのですが、普通級についていけそうだったらその時に加配の先生を頼んで普通級で受けられるように支援してくださるということ、何より、「特別支援学級の子が普通級に週1、2回行って一緒に給食を食べる給食交流ですが、特別支援学級の子が出向くばかりではなく、普通級の子が特別支援学級に食べに来る日があってもいいんじゃないかと話し合っている」と校長先生が教えてくれました。その柔軟な考え方が私たちに合っているのではないか、と思って決めました。

20211209-DSC09216

入学の為の校長先生との面談に伺った際に、先生のお子さんも支援学校に通っていたと聞きました。先生の特別支援学級の生徒への理解の深さに納得しました。

見学した世田谷区の学校では、特別支援学級の生徒の登下校は親の付き添いが必須で、近所に引っ越してひとりで通えるようになったら通ってもいいのか聞いたところ、高学年になってから様子を見て徐々に考えるけど、あまり賛成な感じではありませんでした(もちろん安全面からですが)。

ですが、横浜市のその学校は特にそんな話もなく、もちろん安全のため低学年は親がついてないと通学は難しいのですが、集団登校でもいいし学区域内からだったらひとりで通えるようになったら大丈夫、という感じ。

校長先生の話を伺っていたら、先生もお子さんをひとりで外を歩かせたことがなくて、18歳の就労の段階で、自治体だかどこかから「今まで何してたの? この子は自分のこと何もできないじゃないですか」と言われて、早く自立に向けて色々やらせればよかったと思ったそうです。

きっとそんなことがあったから、広い視野を持って自立へ向けて考えられているのだと思いました。

もちろん、練習を重ねないと、なかなか外をひとりで歩かせられませんが、ずっと過保護にもできないのです。

先生にも恵まれそうな予感で、あと多少気になっていたのが同級生の人数。

特別支援学級の1クラスの人数の上限は8人。私が見学した学校はどこも、全学年合わせて2、3クラスありましたが、同じ学年の子が何人になるかは蓋を開けないと分かりません。1年生2人だけど、3年生は10数人いるなんて学校もありました。

他学年の友達ができるのが特別支援学級のいい点でもあり、反対に同い年のクラスメイトが0人なんて可能性もある。「ともだち100人できるかな~♪」なんて夢のまた夢。さすがに一人は淋しいけど、こればかりはわからないので賭けだな、と思っていたのですが、今のところ、奏ちゃん入れて新1年生は5人いると聞いたので、ほっとしています。

次は小1の壁、放課後過ごす場所について書こうと思っています。

Videos

Pick Up

YUNO TAKEMURA PinterestヘアメイクアーティストYUNO TAKEMURAさんがPinterestを使う理由。ヘアメイクアーティストとしてサロンワークを中心に活動するYUNO TAKEMURAさん。私生活では、ヨガを取り入れるなど、充実したライフスタイルに憧れるフォロワーも数知れず。そんなパワフルな彼女の好奇心を日々育んでいるのがビジュアル検索ブラットフォーム。 「ブログやSNSが流行り出したのが学生時代。自然と昔からアウトプットやインプットができるツールに触れてきました。そのうちに、ピンタレストも使うようになり、気がつけば8年目。“五感派”の私にとって、すぐに言語化できない段階の感情や脳内のイメージをビジュアルによって整理してくれるピンタレストはとても便利です」 2021年に独立し、フリーになった彼女。同時にプロダクトブランド〈HOPE〉をローンチしたり、結婚披露宴のコーディネートもはじめ、活躍の幅を広げている。 「〈HOPE〉では自分が使いたいと思うものを展開しています。昔の人が使っていた“カンザシ”を、どれだけ現代のライフスタイルに溶け込ませることができるか考えた時にもピンタレストを利用しました。例えば、最初の段階では、漠然とカンザシを作りたいけれど、どういうデザインにしたいかは自分でも見えていないんです。でも、誰に使ってもらいたいか、どういう自分が身に着けたいかというイメージは頭の中にある。そんな時に、ピンタレストを開けば、どういったライフスタイルに自分が惹かれているのかがビジュアルとして上がっているので、本当に求めているディテールが明確になっていきます。そうやって探索していくうちに、想像を遥かに超えて、新しいマインドにも気づかせてくれるので、プロダクトのデザインも着地していきます。そんなふうに、求めているものをより具体的に形にしていくために、ブランドディレクションやウェディングコーディネートの仕事、そして自分自身のビジョンを思い描くビジョンボードをピンタレストで作ってます」。 Pinterestに関するアンケートはこちらから。Learn 2022.12.26 PR
ホールに入ってすぐの天井には大きなシャンデリアが。
6630個(!)のクリスタルガラスはアルコールのしずくを表している。文筆家・塩谷舞による「今日、サントリーホールで。」Vol.1「何か豊かなものに触れて気持ちを切り替えたい。美術館で何かいい展示してないかな、映画館は……」。そんな日常の選択肢に加えて欲しいのが「コンサートホール」。クラシックといって構える必要はありません。純粋に音を楽しむのはもちろん、目を閉じてゆっくりと息を吸いながら、最近の自分のことを振り返ったり、あるいは遠くの場所や知人のことを思い出したり。ホールを出るころには心と体がふわっと軽くなる。文筆家・塩谷舞がサントリーホールで体験して綴る、「コンサートホールのある日常」。Learn 2022.12.26 PR
Pinterest_WEB連載-3見て、考えて、作って。ピンタレストはもの作りのパートナー。美しく盛り付けられたお菓子の写真が人気を博し、SNSで計15万人以上のフォロワーを持つフードデザイナーのAi Horikawaさんは、お菓子作りはもちろん、ビジュアル制作まで手掛けている。高校生(!)のときから10年以上使っているピンタレストは、もの作りの基礎体力をつけ、今のキャリアを築くためのツールであり「もの作りのパートナーです」という、彼女のピンタレストライフとは。 Pinterestに関するアンケートはこちらから。Learn 2022.12.12 PR
Pinterest_WEB連載_#2-1ピンタレストは自分の視野や世界を広げるツール。人物やトラベル、企業などの広告撮影で活躍しているフォトグラファー、もろんのんさん。昨年、フリーランスになるまでは、会社員と兼業していた。そのキャリアの過程を聞いてみると。 「もともとカメラが好きというよりは、友人とのおでかけの延長線上に写真があったんです。学生時代から、『日光の紅葉を見に行こう』『国営ひたち海浜公園のひまわりを撮りに行こう』と、さまざまなところへ出向き、撮影したカットをSNSに載せていたら、Hanakoさんからお声をかけていただいて。写真の仕事を始めて8年目です」 独学でカメラを勉強してきた中、ピンタレストがおおいに役立ってきたそう。 Pinterestに関するアンケートはこちらから。 Learn 2022.12.19 PR