Hanako女子のお悩みをズバッと解決! 「気がついたら増えていたカードローン…返済できなくなったら?」〜食いしん坊弁護士、そうこ先生のお悩み相談室〜

LEARN 2022.07.28

弁護士・菅原草子が、愛してやまない食の話とお役立ち法律情報、Hanako読者からきたお悩みを解決する連載。第28回はカードローンの返済についてのお悩みと、練り切りワークショップのある和菓子屋をご紹介します。

今月のお悩み:「気がついたら増えていたカードローン…返済できなくなったら?」(M.Kさん フリーモデル)

実は誰にも言えない悩み第1位、とも言われるお金にまつわる悩み。クレジットカードが使えるし、リボ払いできるし、カードローンもインターネットから魔法のように秒で口座にお金が入っちゃうし…と、ブランド品を購入したりエステの契約をしていたら「あれ、返さないといけないお金がどんどん増えていく」「え、これ現実的に返せないのでは」なんてことになっていませんか?目を背けたくなる気持ちも分かりますが、“借金”です。返済できてないけどなんとかなるか、なんて甘く考えていると、裁判になることもあります。たとえ10万円のレベルでも!
親にも友人にも言えず、どうしたらいいの…と冷や汗をかきはじめた方、大丈夫です。現状を改善していきましょう。3つの方法を紹介。

【1】何事も交渉あるのみ
まずは、直接交渉を。分割回数を増やして月々の返済額を減らしてもらう、利息を減らしてもらうなど、カード会社等のお金の貸主と話し合いを試みましょう(「任意整理」といいます)。弁護士などの専門家に頼むor費用をかけずに自分で交渉する、どちらもOKです。貸主も全く返金されないよりは…と応じてくれることがあります。交渉は型のない自由なものなので、応じるかどうかも相手次第で、絶対ではありません。任意整理ができてもクレジットカードは一定期間利用できなくなります。
【2】借金を減額してもらう手続きがあります
全額は返せない、でも現在の生活の中でできる限り返します、という裁判所における手続きをとることができます(「個人再生」といいます)。借金の額に応じて決まった減額をしてもらい、残額を数年かけ分割で支払っていくものです。ただし条件をクリアし、貸主からの同意がある場合に認められる方法。無理のない生活を送れることはメリットですが、手続の手間や費用がかかり、クレジットカードが一定期間利用できなくなるなどデメリットも。
【3】最終手段はリセット・リスタートです
自分の財産の大部分を処分し、そこから得たお金すべてを返済することで終わりにしてもらう、という裁判所における強力な手続きがあります(「自己破産」といいます)。財産を処分しても返済しきれなかった分は、支払いを免除してもらうことができます。が、ラッキーなんて思わぬように注意。最低限の財産以外はなくなりますし、手続の手間や費用がかかる、クレジットカードが一定期間利用できなくなるだけでなく、手続中は引越や旅行が制限されることもあります。

結論:「借りたものは返す!が大前提のルール。だけど本当に困ったら救済手段もあるので、メリットデメリットを考えて、最適な方法を選び、お金の悩みは一日でも早く解消を(日々利息つくからね)!」

今月の食いしん坊ご飯~無心で和菓子を作る時間の尊さを知りました編〜

あるとき、突然「和菓子を作ってみたい!」と心が叫んだ私。日本橋にある和菓子屋バー〈かんたんなゆめ〉の予約困難な練り切りワークショップの枠を勝ち取り、先日ようやっと和菓子体験することができました。
よく見かけるであろうザ・和菓子なあれは「ねりきり」と言うらしい。見た目は美だけど、味はただの甘いあんのかたまりだよね…と思った方、待たれよ。ここの練り切りはまるで違って、もはやチーズケーキでした!レモンの風味が爽やかで何個でも食べられちゃうよ、3個食べたよ。普段は店内でお酒と共にいただくことも。淡い色が可愛いし、お土産にも絶対喜ばれると思います。
それにしても、練り切りに集中していたらあっという間に時間がすぎて驚いた。最近無心になれる時間ってなかなかなくないですか?和菓子体験で身も心もデトックスいかがでしょう。

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