氏神神社と産土神社をきちんと知ろう。 実は知らない人が多い?氏神神社と産土神社Q&A「氏神と産土神っていったい何ですか?」
「神社が好きだから」と有名な神社巡りばかりしていませんか?まずお参りしたいのは、生まれた場所や今、住んでいる場所に鎮座する神様たち。氏神神社と産土神社をきちんと知ろう。
「氏神と産土神っていったい何ですか?」
ハナコ:どちらも神様なんですか?
暁:そうですよ。日本人は、ひとつの土地に同じ氏姓を持つ一族が住み、代々祖先を神としてお祀りしていました。それが氏神のルーツです。つまり、氏神神社はその土地に住む人々のための神社なんですね。しかし、現代では、親戚一同がずっと同じ地域に住むこともありませんし、進学や仕事によって住む地域も変わります。ですから、もっとシンプルに、氏神様とは「今住んでいる地域をずっとお守りしてくださっている神様」と理解するとよいと思いますよ。
ハナコ:私は最近引っ越したんですけれど、そうすると氏神様も変わりますか?
暁:そうですね。今住んでいる地域の氏神神社に「引っ越してきました。よろしくお願い申し上げます」と、ご挨拶に行くといいと思います。
ハナコ:さっそく行きたいと思います!
暁:また、産土神は自分が生まれた土地にいらっしゃる神様です。生まれたときから、
ハナコ:さんを見守り、健康や命を守ってくださる神様なんですよ。みなさん、近くの氏神様には参拝されると思いますが産土神社は知らない方も多いはず。調べてみると自分のルーツを知るようで興味深いと思います。
住んでいる地域を守る神様。私たちの日常生活を守ってくれる、最も関わりの深い神様。氏神を信仰する人を氏子という。
生まれた土地の守り神。その土地に生まれた子どもの一生の健康と命を守る。産土という言葉は、出生地を意味する。
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◆教えてくれた人…暁 玲華(あかつき・れいか)
古神道研究家。神仙道、風水、古代史等にも精通。2022年に数霊占い「九花宮数」などのオンラインスクールを開講予定。https://akatsukireika.net/
◆話を聞いた人…ハナコ
鹿児島県出身。最近、引っ越しをしたばかり。コロナ下に薬膳料理と韓国語のオンラインレッスンをはじめた。縁結びの神社でついお守りをたくさん買ってしまう。