さあ、行くわよ? きゃりーぱみゅぱみゅの 「大人なLADYになるわよコラム」第3回〜『香りはあなたを変えるわよ』〜
きゃりーぱみゅぱみゅが、「大人なLADY」を目指す日々を綴る新連載。おかげさまで、早くも話題沸騰です。第3回は、香りのお話。
『香りはあなたを変えるわよ』
皆さまごきげんよう。きゃりーぱみゅぱみゅです。今回はまず、マリリン・モンローの名言からご紹介しようと思います。
「夜寝るときは何を着ていますか?」
「シャネルの5番よ」
おわかりでしょうか? マリリンは寝るときに服は着ないで、シャネルの5番の香水をつけて寝ているんですね。そう、香りとは目に見えない衣装そのもの。今回は大人なLADYにとって重要な要素、香りについてお話していこうと思います。
私は香りが大好きです。いつもライブの前に好きな香りを嗅いで気持ちを落ち着かせていますし、寝る前も毎日アロマを焚いています。香りによって自分のモードを変えているんです。お洋服で気持ちが変わるのと同じです。
自宅でも部屋ごとに香りを変えたりしています。そうすると本当にそれぞれの部屋での過ごし方も変わるんですよ。なので私はお買い物に行くとよくディフューザーを買うんですが、どれもこれもいい匂いすぎて結局どれかひとつに絞りきれないで何種類か買ってしまい、それで家に持って帰ってきたら、部屋で香りが混ざりすぎて気持ち悪くなることもあります。皆さんも気をつけてください。
ちなみに私、とある番組で開口一番「鼻の穴がきれいだよね」とタモリさんから褒められた(?)ことがあります。そのせいなのでしょうか、昔からどうも匂いフェチだったみたいで、小学生のときはプールの塩素臭が好きで好きでたまりませんでした。今でもスーパー銭湯の前を通りがかったときや、水回りのお掃除中など、塩素の香りが鼻腔を刺激するたびに“あの頃”を強烈に思い出します。
金木犀の香りにもハマりました。小学校の帰り道に金木犀が生えているところがあって毎年満開のシーズンが訪れると、そこですごい深呼吸して金木犀の成分を体内に取り入れてから家に帰ってました。やばいクスリみたいな言い方ですが、それが当時の私のリラックス方法でした。
香りと記憶はとても密接です。今でも金木犀の香りを嗅ぐたびに、子どもの頃の楽しかった思い出や安心感を感じている方もたくさんいるのではないでしょうか? しかし、なぜか香水やコスメなどでは金木犀の香りが少ない。ならば自分で作ってやれ! ということで、調香師さんたちと一緒に満開の金木犀(英名:オスマンサス)の香りを作って、それを香水やボディクリーム、ディフューザーなどにしてみました。
大人になって社会で生きていると、本当にいろいろ大変です。特に今はコロナ禍でストレスが溜まることも多いし、日々不安と背中合わせに生活をしています。それをあの時の金木犀が癒してくれる。昔から嗅いでるあの香り——。こうして私の理想の香りづくりプロジェクトはスタートしました。
ブランド名は「Nostalgia Syndrome(ノスタルジア シンドローム)」です。ノスタルジアという言葉が入っているとおり、懐かしさ、つまり自分の中にある本来の強さを引き出して、それを後押しするような香りを目指しています。
こちらにHanako.tokyoに掲載されたインタビューがあるので、ぜひ読んでみてください。
https://hanako.tokyo/news/report/174563/
そしてこの4月から、「オスマンサス(金木犀)」シリーズに加えて、新たなラインナップ「リリー&ジャスミン」が立ち上がりました。リリーとは百合の花で、ジャスミンとはジャスミンティーでおなじみの茉莉花。私の大好きな花の2大巨頭なんですが、これをブレンドしてみるとめっちゃくちゃいい香りになるんですよ! リリーの甘さとジャスミンのすっきりとした香りがお互いを引き立てあって、すごくよくまとまります。
そうですね、この香りは言うなれば……
春といえば旅立ち。大きな高揚感とすこしの不安感を抱きながら、黄緑色の絨毯のように広がる若草の草原を走り出す。足の裏から感じるふかふかとした大地の触感、頬を撫でる爽やかな風。旅はあなたを成長させる。気高いリリーのような眼差しと、愛らしいジャスミンのような好奇心で——。
いや~、むずい。むずすぎる。ほんと香りって文章で表現しにくい。特に嗅いだことのない匂いは……。まあ、短くまとめますと、コロナで外出ができない今だからこそ、新しい出会いのある旅を体感できるような香りをコンセプトに作ってみたというわけです。
リリー&ジャスミンは香水のほか、バスソルトやディフューザー、キャンドルなども作ってみたのでぜひ試してみてください。そしたらきっと私の言ってることがわかってもらえる……かも!? 香水はオスマンサスとペアになった2種類のお試しセットもあるので、まずはそちらから手に取ってもらえたらうれしいです。
本来なら自分が広告塔になってインスタとかでステマ(笑)とかしなきゃいけないのかもしれませんが、この香りプロジェクトはガチです。純粋に香りのブランドとして世の中に受け入れてもらえるようにしたいと思っています。
某有名うどんチェーンを某有名女優が実は経営していると聞いて「マジで!?」ってなるように、いつの日か「これ、きゃりーぱみゅぱみゅがやってるんだって」「マジで!?」ってなるようなブランドに成長させていけたらいいな~。私の名前が消えるくらい有名な香水を創りたい。
そしてそれ以上に、人々の心に残る香りを作っていけたらと思っています。「Nostalgia Syndrome」——いつか誰かの思い出の香りになるように。