新スタイルの”無人ホテル” 東京・谷中で、暮らすように旅をする。2021年5月オープンの〈YANAKA SOW〉へ
なかなか思うように遠出ができない今日この頃ではあるけれど、旅がしたいという気持ちは膨らむばかり。見知らぬ土地を歩く楽しみ。勘を研ぎ澄ませて店を探すワクワク感。勘が当たったときの興奮。旅先で出会う人たちとの会話。2021年の5月、そんな旅気分を都内で味わえる宿〈YANAKA SOW〉が誕生する。
谷中の寺町に佇む“民泊ホテル”
〈YANAKA SOW〉は、部屋の貸し借りによってゲストとホストが交流する民泊のような人の温かさと、ホテルのような快適さを兼ねた新しいスタイルを提供するホテル。〈エアトリステイ〉の民泊ノウハウを活かした省コスト運営のため、予約やチェックイン/アウトはすべて”無人”で、ルームサービスもなし。ただしコールセンターや駆けつけ対応は完備されているので、ストレスはなく、安心感がある。
”無人ホテル”とはいえ、ホテルの共有スペースには、この街に詳しい専属ガイド「YANAKA DIGGER」が在中している。谷中という土地は江戸時代から続く寺町。文豪に愛されてきた情緒溢れる街でもあり、木造家屋が密集した下町独特の風情が今もなお残っているのだ。「YANAKA DIGGER」は、そんな谷中の魅力を伝えるプロフェッショナル。彼らのガイドがあれば、初めて訪れた⼈も、街に自然と溶け込むような時間を過ごすことができるはず。
ホテルを出て少し歩けば、昔ながらの人情溢れる「谷中銀座商店街」もある。近所のお惣菜屋で買ったコロッケを食べ歩きするもよし、テイクアウトしたお惣菜を持ち込んで酒屋で角打ちを楽しむもよし。人気の穴子寿司店や、気軽な中華料理屋で食事を楽しむもよし。品揃えのいい酒屋もあるから、買って帰ってのんびり部屋呑みするもよし。
“住む“と”泊まる”の間の体験を
〈YANAKA SOW〉には、定員4名までの客室と、グループなどでも利用できる6名までの客室があり、それぞれに畳スペースの有無という2タイプがある。各客室にIHキッチンや大型冷蔵庫が設置されていて、キッチン用品の貸し出しも可能なので、長期滞在もおすすめ。
そして客室には4人のアーティストが〈YANAKA SOW〉のコンセプトに合わせて制作したアートワークが掲げられている。さらに客室ごとに異なるテーマのもと、ブックディレクターの幅 允孝氏がセレクトした本も並ぶ。読書に没頭できるのも、旅の楽しみの一つ。
施設の入り口や客室はタッチパネルに暗証番号を打ち込む式なので、キーを持ち歩く必要がない。長期滞在の場合、清掃やタオルの取り替えなどはプラス料金が発生する民泊スタイルだが、共有スペースに無料のランドリースペースがある。基本的にセルフサービスなところも、気楽でよい。
旅の目的を、豊かな時間を過ごし、滞在する土地からインスピレーションを受け取ることだと考えれば、都内のホテルで過ごす時間だって十分に旅なのだ。
日常から離れ、いつもと違う街で暮らすように旅をする。そのリフレッシュ効果は予想以上に大きくて、きっとやみつきになるはず。
予約約はAirbnbのサイト(https://www.airbnb.jp)から。”住む”と”泊まる”の間を体感する1泊からの「STAY plan」と、30日以上の長期滞在の「LIVE plan」から選ぶことができる。
〈YANAKA SOW〉
JR日暮里駅から徒歩7分。
■東京都台東区⾕中5丁⽬2-14
■17,600円〜/ 室
■https://www.sowhotel.jp