前田有紀の『週末・気分転〈花〉』 〈unis〉シェフパティシエとのコラボが実現!春を彩るお花×デザートのコラボイベントを開催。
10年のアナウンサー生活を経て、フラワーアーティストとして活躍する前田有紀さん。そんな彼女が世の頑張る女子の気分転換になるようなフラワーライフのアイデアを紹介してくれる連載。今回は、3月に開催した〈unis〉のシェフパティシエの江藤英樹さんとのコラボイベントの様子をご紹介します。
春、らんまんですね。近所の桜も満開になり、桜色の風景の中で、長かった冬の終わりを実感しています。3月は、花とデザートのコラボレーションを手がけました。〈unis〉のシェフパティシエで、〈Social kitchen TORANOMON〉ディレクターを勤められているパティシエの江藤英樹さんのデザートのコースに、春のお花のブーケを束ねるひととき。
兼ねてから一緒になにかやってみたいと思っていた江藤シェフのコラボレーションは、2日間の開催でたくさんの人にご参加いただきました。
ブーケでは、”桜”をメインテーマに、春のお花を集めました。
春のはじまりは暖かい産地から届く桜ですが、桜前線が上がって、東京が満開になる頃は、東北の産地のものが増えてきます。
この日は山形の啓翁桜と彼岸桜を。啓翁桜は、枝が強いため切り花として楽しむのに最適な桜で、薄紅色の小さな花が特徴で葉桜まで楽しめます。
そのほかスカビオサ、ラナンキュラス、ガーベラなど。この春の思い出の一つになったらいいなとご用意したお花たちを手にして素敵なブーケがたくさんできました。
歓声が沸き起こるほどに美しい江藤シェフのデザート。
そして、歓声が沸き起こるほどに美しい江藤シェフのデザートを少しご紹介します。「Champ de fleurs」は高知県白木果樹園の土佐文旦や、愛媛県柴田武久農園のセトカをメインに、ヨモギのマスカルポーネとカモミールのジュレを合わせた一品。器は朝顔の表情。あしらわれたノースポールの花びら。フレッシュな食感が楽しめました。「Pur」は佐賀県の井出農園の天使の実というホワイトストロベリーをメインに、桜の葉のビスキュイと桜の香りをつけたふわふわの泡(エミュルション)を重ねた一品。ナデシコの花びらがなんとも可愛い♪
花とデザート。伝えること、表現すること、人に幸せを届けること。全く違う世界のようで、たくさんの共通する思いがあり、感性の広がりを実感できるものとなりました。緊急事態宣言もあけて、慎重に行動しつつ、少しづつやりたかったことを行動に移していくタイミング。江藤さんとのコラボレーションで夢がひとつ叶いました。みなさんの春の一歩が前向きなものになることを願っています。