餃子がもっともっと好きになる情報満載! 埼玉県西川口にあるチャイナタウンへ。「中国東北鍋」を初体験!〜徳成祐衣の果てしなくギョーザな日々〜
〈クックパッド〉広報の徳成祐衣さんが、愛してやまない餃子の絶品おうちレシピやとっておきのお店を紹介する連載。第15回は、埼玉県の西川口にある中華料理店〈滕記鉄鍋屯(とうきてつなべとん)〉の「中国東北鍋」を紹介します。
新たなチャイナタウンとして知られている埼玉県の西川口。駅前の一角から中国料理店の看板だらけ!そしてかなりディープな雰囲気…。今回は、この街で餃子をいただいてみることにします。
西川口は、中国の中でも東北地方の料理が多いようで、色々と調べる中で異彩を放っていたのが「中国東北鍋」という料理。ネット上のレビューを見て目指したお店がこちら。〈滕記鉄鍋屯(とうきてつなべとん)〉と読みます。早速地下へ…店内へ続く道がかなり独特。
案内された席のテーブルには巨大な鉄鍋がはめ込まれています。初めて見る感じだ…。その大きさをみて、2人で来てしまったのは間違いであると気づく(笑)。
まずは餃子を注文。白菜漬けと豚肉をチョイスしました。ご家庭で作る餃子の具も、高菜漬けや白菜漬けはおすすめですよ!2人だけど、このお店で「中国東北鍋」を頼まないというチョイスはないので、4〜5人前で約5,000円という価格にビビりながらも気合いを入れてオーダー。
溢れかえる中国語に耳を傾けながら待っていると、続々と鍋の具材が運ばれてきました。量!大量のいんげん豆に、とうもろこし、かぼちゃ、じゃがいも。そして油とタレのようなもの、スペアリブも到着。店員さん、鍋のフタを少しずらして、まずは油を鍋に入れ野菜とお肉を投入。そしてお出汁をやかんから注ぎます。じゅわ〜っという音とともにすごい湯気が。
水餃子がやってきました。付け合せのタレは黒酢にかなり多めのにんにくのみじん切り。このスタイルは初めて!早速いただきます。一口サイズなので食べやすい。餡はかなりあっさりしています。それに引き換え、タレのパンチ。にんにくがガツンと来る感じ。個人的には黒酢だけで楽しみたいかも。中国東北部ではにんにくを入れて食べるのかな。
そうこうしているうちに、鍋が完成したようです。見た目は日本の鍋と違い、水分がほぼ抜けて蒸し野菜?野菜炒めのような感じ。おそらく最初から火が通っていた野菜が鉄鍋の中で出汁を吸い込んでいて美味!中国の鍋というのでもっと八角や花椒などスパイシーな香りや味なのかと思いきや、醤油ベースのようでした。かぼちゃなんて、食べなじみのある煮物みたい。
せっかくなので水餃子を鍋に入れて食べてみましたが、これもまたおいしい(具の味はほとんどわからなくなりますが)。鍋のまわりに張り付いているのは、とうもろこしでできた蒸しパンのようなもの。中国の国民的食べ物とのことです。このとうもろこしパンが優しい味わいで、鍋のスープを吸わせながら食べると絶品に。ただし、お腹がいっぱいになるのでペース配分が重要。
他のものは頼まなかったので2人でも意外と食べ進めることができましたが、ぜひ皆さんは4人以上でどうぞ!