心地よさを全身にチャージ! 「花園神社の酉の市へ。熊手で来年の福をかき込もう!」/MARIKOの、神社 de デトックス!
あっという間に師走ですね。今回は〈花園神社〉の大酉祭、いわゆる「酉の市」の様子をご紹介します。煌びやかで賑々しい光景はまさに日本ならでは。お気に入りの熊手を見つけて、福のパワーをいただきましょう!
そもそも「酉の市」って!?
「酉の市(とりのいち)」とは、毎年11月の「酉の日」に行われる、翌年の商売繁盛や開運を願うお祭りです。〈花園神社〉では明治時代から行われており、露店や見世物小屋など、毎年60万人で賑わっています(今年はコロナの影響で熊手商のみの出店となりました)。
発祥となったのは、足立区の〈大鷲神社〉のご祭神「日本武尊(やまとたけるのみこと)」の命日に行われたお祭りから。花園神社でも日本武尊をお祀りしていることから、やがてこの地でも開催されるようになったといいます。ちなみに、このようなお祭りが行われているのは関東地方が中心なのだとか。
12日ごとに巡ってくる酉の日に合わせて「一の酉」「二の酉」「三の酉」と呼ばれてますが、それぞれに前夜祭と本祭が開催される花園神社では、計6日間もお祭りが開かれているということになりますね。
新年の開運を願う「熊手」がずらり。
稲穂や干支の人形を使って飾り付けされた「熊手」は、運や福を“かき込む”ともいわれる縁起物。あちこちから聞こえてくる威勢のいいかけ声がこだまして、もう歩いているだけでワクワクが止まりません。
今回、私が訪れたのは〈中村屋〉さん。従来の熊手を進化させた「しめ縄熊手」を広めたことでも知られる有名なお店です。
さまざまなデザインに悩みまされながらも、今年はこの子に決定!商売繁盛の七福神や豊穣を表す稲穂など、開運モチーフがわんさかと盛られた熊手を手に、大変ご満悦な様子ではありますが、実は、昔から大の“おかめ好き”!今年もまた、例年と似たようなものに落ち着いてしまいます(笑)
購入を決めると、盛大に“手締め”していただくのが酉の市流の習わし。「マリコさまの!益々の商売繁盛と家内安全を祈念して!よぉーっ!」と、おめでたい掛け声が響きます。まわりにいるお客さんまで参加してくれたこともあり、なんだか更なるご利益を期待してしまいそうになる私でした。
お祭りは最高のパワーチャージ。
熊手は年々大きいものに買い替えるのがいいとされているので、初めは小さめを選ぶのもおすすめです。自宅では南か東向きの目線より高いところにお祀りしましょう。
花園神社の酉の市は、私にとって “おめでたいエネルギーが満ちる場所”。「細かいことなんて気にしない!」とばかりに、厄を吹き飛ばす活気には、どこか江戸っ子らしい勢いのようなものさえ感じました。今年はお祭りに出かけることも難しい一年となりましたが、この記事を通して少しでも福のお裾分けができたらな、と願っています…!