いまさら聞けない基本のお作法を、徹底解説! 「“小さな社殿” に隠れたご利益が!?」/MARIKOの、神社 de デトックス!
神社に訪れると本殿のほかに小さな社殿を目にすることはありませんか?これは「摂社・末社」といって、実は神社と関わりの深いお社です。中にはユニークなご利益をくださるお社もあるんですよ。今回はそんな神社の理解をより深めてくれる摂社・末社についてご紹介していきます。
摂社・末社ってどんなもの?
摂社と末社は、お祀りしている神様が異なります。摂社にはご祭神の妻や子どもなどの本社と深い関わりがある神様が、末社にはこのほかの神様がお祀りされています。
現在は両社を区分する規定はないので、神社によっては区別をしていないところもあります。境内の中だけでなく境外にお祀りされているお社もあり、その場合は「境内社・境外社」と呼ぶことも。
各地の摂社・末社をチェック!
摂社・末社は本社のような大きさのお社から、こじんまりとした小さなものまで実にさまざま。京都府の〈賀茂御祖神社〉の第一摂社である「河合神社」は、境内に構える摂社・末社の中でもかなりの大きさを誇ります。ご祭神の「玉依姫命」が女性守護の神様であることから美麗のご利益で知られ、女性の参拝者でいつも賑わっていますよ。
山形県の〈出羽三山神社〉には多数の末社が点在していて「百一末社」と呼ばれています。出羽三山にまたがる修験道の神社ということもあり、山の神様「大山祇神」や、雷や水の神様「大雷神」など、自然にまつわる神様が多く祀られています。
京都府の〈車折神社〉の末社である「清めの社」は、悪運や断ち切りたいシガラミや厄を祓ってくれる浄化のパワーで有名です。お社の目印ともいえる石の立砂は、石にゆかりがある神社ならでは。このように、個性溢れるご利益が多いのも摂社・末社の特徴と言えるでしょう。
今まで気づかなかったお社の魅力を。
つい見落としてしまいがちな摂社・末社ですが、どんな神様が祀られているか知ることで意外な本社との繋がりが見えてくるものです。本社のご祭神の家族の神様が祀られている摂社に注目することで、知らず知らずのうちに神様の家系図が頭に入るかも!?美容運や出世運などピンポイントでご利益をくださるお社が多いところも面白いですよ。神社を参拝する際はぜひ、摂社・末社も一緒にチェックしてみてくださいね。