そこに広がるのは自分だけの小宇宙。 おしゃれなインテリアとしても◎多肉植物の寄せ植えのコツとお手入れ方法。
飾り方、植え方によって、楽しさは無限大。花や植物と過ごす日々は、私たちに様々な喜びをもたらしてくれます。だからこそ、しっかり向き合い学んでみたい植物との暮らし。今回は、「TOKIIRO」の近藤義展さんに、多肉の寄せ植えを教えてもらいました。鉢に宿る多肉植物の確かな生命力は、私たちにパワーを与えてくれます。
鉢の中に、みなぎる生命力を感じる。
アトリエには大小様々な器が並ぶ。「TOKIIROにとって作家の器はなくてはならない存在。多肉植物が色彩なら、鉢は世界観を描くキャンバスのようなもの」
■用意するもの
・土
・化粧用の砂
・スコップ
・多肉植物
・網
・ピンセット
・割り箸など
・鉢
特別な道具は必要ないため、気軽に始められるのも魅力。鉢は、穴の開いた水はけの良いものを選ぶこと。同じ原産国の多肉植物を選ぶと育てやすい。気温は10〜30°Cの間、土が完全に乾いている状態で植え替える。
■作り方
1.鉢に土を入れる。
鉢底に網を敷き、鉢の高さの1/3程度まで土を入れる。「土は多肉植物用や培養土を使いますが、新品ならあまりこだわらなくて大丈夫。再利用は雑菌がいる可能性があるので控えて」
【POINT!】苗が根を張れる容量を残して!
2.苗を整える。
土が乾いた状態の苗の根元を持ち、そっと持ち上げるように鉢から出す。土を軽くほぐしながら使いたい分だけを取り分ける。茎が細い品種はピンセットを使い、根を傷つけないように。
3.配置を決める。
「表現したい世界をイメージして。行きたい場所や映画で観たシーンでもいい」。イメージが定まったら、手の中でブーケを作るように苗を束ねる。コツは色のコントラストを意識すること。
4.鉢に植える。
苗の根元を持ち、鉢に入れ込む。ピンセットを使って、しっかりと根を鉢の中に収めて。この時、全体のボリューム感やそれぞれの苗の向きをチェック。納得がいくまで調整しよう。
【POINT!】全方位からチェックを!
5.土を盛りなおす。
苗を手で押さえながら、鉢の脇から土を足す。割り箸で鉢の隅をつつき、隙間に土をしっかり入れ込む。苗が安定したら化粧用の砂を盛る。植え替え後の水やりは1週間ほど経ってから。
落ちてしまった葉にも生きる力がみなぎる。
作業中に葉っぱが落ちてしまった!そんな時は乾いた土の上に置いてみて。水を与えずとも2〜3カ月もすれば根や芽が顔を出すはず。この生命力こそ多肉植物の魅力。
今回教えてくれたのは…近藤義展(こんどう・よしのぶ)
2008年、多肉植物を用いた創作活動開始。翌年ユニット・TOKIIROとして活動を本格化。著書の『多肉植物生活のすすめ』は4カ国語に翻訳されている。NHK『趣味の園芸』講師。日本園芸協会講師。
(Hanako1187号掲載/photo:Kazuharu Igarashi illustration:Shapre text:Narumi Sasaki)
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