「Hanako One-Mile Outdoor Club」を結成! 自宅、公園で始められる!癒し×学びの野鳥観察「バードウォッチング」のススメ。
気分はそろそろアウトドア!海へ山へと駆け出したい季節がやってきました。でも正直、真正面なアウトドアライフに躊躇してしまう自分もいる。だからちょっとしたアイデアで、0マイルのおうちのなかや、1マイル圏内のご近所でも“アウトドア”を楽しむ「Hanako One-Mile Outdoor Club」を結成!今回は。はじめてのバードウォッチングをプロバードウォッチャーの♪鳥くんにレクチャーしてもらいました。
まずはこの鳥を探してみよう!
「バードウォッチングを楽しむコツは“鳴き声”が5割といわれています。まずは聞こえてくる鳥の鳴き声をメモして覚えましょう」と教えてくれたのは、プロバードウォッチャーの♪鳥くん。野鳥観察は自宅のベランダや近所の公園など、普段の生活範囲で気軽に始められるが、鳴き声を覚えると格段に鳥を見つけやすくなるのだという。
観察に使う双眼鏡は、レンズが大きく視度補正機能付きのものがおすすめ。また、鳥は大きな動きや音に驚いて逃げてしまうので、見つけたら静かに見守るのが鉄則だ。以下の4種は東京近郊で見られる鳥の一例。「何を食べてどんな求愛行動をとるのか、鳥のユニークな生態もぜひ観察を」(♪鳥くん)。
最近はSNSの普及で若いウォッチャーも増加している。その日見た鳥の写真や動画を共有するのも楽しいひとときだ。鳥の姿や鳴き声に癒されて、その気持ちを分かち合える仲間も増える。長く楽しめる趣味になりそうだ。
1.カワセミ/ブルーの羽を水辺で見つけて。
「空飛ぶ宝石」と例えられる羽毛が美しい小さな鳥。小魚を捕って餌にするため、水辺に突き出た木の枝や杭の上などによくとまっている。池のある公園や寺社などでも多く見られ、都心でも比較的見つけやすい。
ブッポウソウ目カワセミ科
全長:17cm
レア度:★★☆
2.コゲラ/鳴き声が特徴的な幸運の鳥。
日本で一番小さなキツツキ。「ギイーギイー」という独特な鳴き声をしている。新宿御苑や明治神宮など都市部でも見られるが、木の幹にいることが多いため見過ごしがち。見つけられたらラッキーな“幸運の鳥”だ。
キツツキ目キツツキ科
全長:15cm
レア度:★★★
3.ハクセキレイ/歩く姿がとってもキュート。
コンビニの駐車場や駅前の大きな道路の電灯など、天敵(ヘビやタカなど)がいない都市部で集団になってねぐらを取ることが多く、目にする機会の多い鳥。長い尾を振りながらトコトコ歩くかわいらしい姿に注目。
スズメ目セキレイ科
全長:21cm
レア度:★☆☆
4.メジロ/甘い蜜を求めて花から花へ。
「長兵衛、忠兵衛、長忠兵衛」などとヒトの言葉になぞらえた鳴き声が有名。花の蜜が大好きで、ガーデニングの花々を狙って住宅街に現れる。ベランダに花や果実、水場を用意して待てば姿を見られるかも。
スズメ目メジロ科
全長:12cm
レア度:★★☆
Bird Leader…♪鳥くん(とりくん)
日本初のプロバードウォッチャー。全国で野鳥観察会のツアーガイドやイベントなど幅広い活動を展開。『鳥説』(主婦の友社)など著書も多数。
(Hanako1186号掲載/illustration:WALNUT text:Naomi Haga edit:Hanako Kajiyama, Dai Watarai)