ハンドメイドが織りなす温もりある質感 おうちで陶器市!? 【注目の人気作家4選】器はハッシュタグ検索する時代へ。
全国各地の焼き物の里で、例年4月〜5月に行われる陶器市。今年は状況を踏まえ、オンライン上で開催するところが続出。ところが、この試みに想像以上に多くの人が訪れ大盛況だったとか。ここ数年、SNSを中心に作品を披露する若手作家も増え、今やうつわは作家名をハッシュタグで探す時代へ。注目の人気作家4人を紹介します。6月27日(土)発売Hanako『2020年の今こそ取り寄せたいもの。』よりお届け。
1.個性あふれる存在感抜群の絵付け皿がテーブルを彩る。@nao.ushinohana(松浦コータロー・ナオコ)
京都で学んだのち、現在は滋賀県大津市で作品づくりをしているご夫婦。コータローさんの作品は骨董のようなレトロな雰囲気をまとった器の形が特徴。一方のナオコさんは、まるで絵本に出てくるような愛らしい動物などのモチーフを生き生きと描く。東京では〈千鳥〉〈shizen〉〈花田〉、関西では〈フク和ウチ〉〈meetdish〉などで取り扱いあり。左・コータロー作価格未定、右・ナオコ作2,200円。
2.暮らしに寄り添い、溶け込む、日常のうつわ。@nao.ushinohana(稲村真耶)
「料理を盛り付けたときに、いちばん美しく見えるように心がけている」という稲村真耶さん。花の絵付け皿など、どれも毎日使っていても飽きないシンプルさが魅力だ。滋賀県大津市で作陶する様子とともに、愛猫が顔を出すインスタのポストにもほっこり。7月25日から〈rooms Shop ルミネ新宿店〉にて展示会開催予定。お碗、そば猪口各3,000円、楕円皿5,000円。
3.手吹きによるハンドメイドが織りなす温もりある質感。@hiroyglass(花岡央)
岡山県備前市で吹きガラス工房〈ヒロイグラススタジオ〉を主宰する花岡央さん。淡いブルーガラスのオリジナルシリーズ「GRICE」は、お米を発色原料のひとつとしてガラスに溶かし込んだ人気作。涼感がありながらも凛とした佇まいで、ギフトにもぴったり。オンラインでは「on apartment」ほか、工房併設のショップでも取り扱いあり。ミニワイングラス1脚4,200円。
4.精力的に活動する人気実力派作家。@kousuke.teramura(寺村光輔)
東京都出身の寺村光輔さんが陶芸に目覚めたのは大学時代。卒業後、益子に移り住み、若林健吾氏に作陶を学ぶ。独立後は益子伝統の焼き物に新しい価値を吹き込もうと、数々の作品を発表。柔らかな風合いとモダンな発色のバランスが絶妙で、和食にも洋食にも合う。清澄白河〈WOLK〉や水道橋〈千鳥〉でも取り扱いあり。弘前〈STABLES〉で二人展開催中。豆皿各1,500円。
(Hanako1186号掲載/photo:Kozue Hanada text&edit:Yoshie Chokki)