おうちで鎌倉の味。 プロ伝授「基本のチキンカレー」のレシピ。スパイス使いで体の内側からキレイにしよう!
再びお出かけできる日を心待ちに、 鎌倉で“おいしい”を作り出すあの人の味に挑戦。巣ごもりが楽しくなる、とっておきのレシピを大公開!今回は〈アナン〉3代目 メタ・バラッツさんに「基本のチキンカレー」のレシピを教えてもらいました。
スパイスに興味のある人ならグロサリーショップやデパートで一度は見たことがあるだろう〈アナン〉のスパイス&レシピセット「カレーブック」。1970年代に父のアナンさんが考案、本格的なインドカレーを日本の家庭に広めた金字塔的存在であり、今も愛され続けるロングセラーだ。
そのスパイス愛を受け継ぎ、〈アナン〉が扱う100種以上のスパイスや豆類、紅茶を駆使してスパイスの持つ底力を広めるべく活動するのがバラッツさん。東日本大震災後の炊き出しをきっかけに始まった「女川カレープロジェクト」をはじめ日本各地で地元とコラボするほか都内や地元鎌倉でもワークショップや料理教室を開催している。
レシピの特徴はスパイスを身近に感じさせてくれること。本格的すぎるからと今まで遠巻きにしていたクミンやターメリック、コリアンダーを気軽に普段使いできるように。そのポイントは、とにかく焦がさないよう気をつけてオイルに香りを移すこと。ここさえ押さえれば、カレーはもちろんアチャールやサブジなどのインド家庭料理もレパートリーに。スパイスを活用して体の内側からキレイに健康になりましょう!
■作り方はこちら
【材料】(4人分)
鶏もも肉…500g
タマネギ…1個
トマト…1個
おろしニンニク…小さじ1
おろし生姜…小さじ1
水…200ml
ココナッツミルク…400ml
パクチー(粗みじん)…1束
クミンシード(ホール)…小さじ1
赤唐辛子(ホール)…1本
カルダモン(ホール)…3粒
ターメリック(パウダー)…小さじ1
コリアンダー(パウダー)…大さじ1
レッドペッパー(パウダー)…小さじ1/2〜1
油…大さじ3
塩…小さじ1と1/2
1.温めた深めのフライパンで油とホールスパイスを熱し、シュワシュワしてきたら、みじん切りにしたタマネギを加えて強火で5分ほどしっかり炒め、おろしニンニクとおろし生姜を加える。
2.さいの目切りのトマトを加えて2〜3分炒める。
3.さらにパウダースパイスと塩を加えて炒め合わせる。
4.ブツ切りの鶏もも肉を加え、表面に火が入ったら水を加える。グツグツと煮立ってきたら弱火にし、フタをして10分ほど煮込む。
【Point】クミンシードはカレーに欠かせないスパイスだが焦げやすいので温度と時間に要注意。クミンシードのまわりから細かい泡が出てきたタイミングを逃さずに。
①タマネギは飴色になるまで、トマトは水分が飛ぶまで炒めること。
②水を加える時は何回かに分けて少しずつ、が鉄則。
5.ココナッツミルクを加え、ひと煮立ちしたら好みでパクチーを加える。
「基本のチキンカレー」の完成です。
カレーの王道にして基本中の基本!
Profile/メタ・バラッツ
1954年に祖父が創業した〈アナン〉で新商品開発や新規事業を手がけつつ、出張料理や教室などを展開。インド料理探求集団「東京スパイス番長」メンバー。
(Hanako1185号掲載/photo:Mou Soejima text:Mutsumi Hidaka)