Hanako Beauty「あのコスメが生まれた理由」 成分は米ぬかと小麦ふすまだけ。〈minnade miraio〉から、環境がよくなるコスメが生まれた理由。

LEARN 2020.06.07

Hanako本誌連載「Hanako Beauty Skin Care あのコスメが生まれた理由」を掲載。今回は〈minnade miraio〉から使って生活することで環境がよくなるコスメが生まれた理由をご紹介します。

スキンケアをすることで、100年後の未来もより良いものへ。

ダブル洗顔不要のクレンジングにクレイをプラス。洗い上がりはしっとり。「米ぬか酵素洗顔クレンジング+クレイ」50g 3,500円。国産椿のオイルを使用。全身の肌やヘア、デリケートゾーンに。「国産椿全身用スキンケアオイル」28ml 3,800円(フロムファーイースト 06-6206-3310)
ダブル洗顔不要のクレンジングにクレイをプラス。洗い上がりはしっとり。「米ぬか酵素洗顔クレンジング+クレイ」50g 3,500円。国産椿のオイルを使用。全身の肌やヘア、デリケートゾーンに。「国産椿全身用スキンケアオイル」28ml 3,800円(フロムファーイースト 06-6206-3310)

人や自然、環境や地域に優しいエシカルなコスメが増えている昨今、中でも独特な取り組みで注目を集めているブランドがある。その名はズバリ、〝みんなでみらいを〞。「15年前に子どもが生まれたとき、この子の未来を意識しました。そうして初めて、100年先も人が住める環境を守りたいと考え、〝みんなでみらいを〞を立ち上げたんです。最初の製品は、〝米ぬか酵素洗顔クレンジング〞でした。成分は、米ぬかと小麦ふすまだけ。ダブル洗顔不要で肌に優しく、しかも米ぬかについている微生物の分解作用で、排水の流れる配管や川をキレイにできるんです」(フロムファーイースト代表取締役・阪口竜也さん)

自然素材だから生産過程がエコだし、使うことで人はもちろん環境まで美しくする驚きのコスメは、大ヒットを記録。それから後も、斬新なアイテム作りを続けている。「カンボジアでは経済のために木が伐採され、森林の減少が深刻な問題になっています。そこで伐採された土地を買い取って植樹する〝森の叡智プロジェクト〞を始めました。大木を植え、下草として現地で自生するハーブを栽培。そのハーブから採れた精油を、コスメに配合しています。

日本では、石川県能登半島の崖沿いに自生する椿の油を使ってスキンケアオイルを作っています。地元の方に椿の実を集めてもらい、現地の社会福祉施設に圧搾機を置いて油を搾ってもらうんです。同じ能登半島の羽咋(はくい)市では、自然栽培されている米の、不要なぬかを買い上げて油を搾り、スキンケアオイルに配合しています。さらにその搾りカスを使った、アイスやクッキーの開発も進めているんです」次から次へと湧くアイデアの数にも驚きだが、どのプロジェクトも地域と企業双方に経済的メリットがあることが驚異的。

「オーガニックな素材を育てるのに、カンボジアと東京どちらが経済的かといえば当然カンボジアです。現地の人にとっても、伐採より栽培や収穫の方が経済として持続しやすいというメリットがあります。日本でも、過疎化が進む地方では原料を安く仕入れられるし、現地で原料を加工すれば雇用が生まれて活気が出ます。どんなに環境や社会によい計画も、経済的にメリットがなければ実現しないし、続きませんよね。私は、〝環境や社会を守ることが経済の発展にもつながる〞という構図を広げることが、100年後の未来を作ると考えています。〝みんなでみらいを〞は、ひとつのモデルケース。そんな理念を、コスメを通じて多くの人に感じてもらえるとうれしいです」

手つかずの自然の大切さをアピールするきっかけに。

「米ぬか美容オイル」30ml 3,500円。
「米ぬか美容オイル」30ml 3,500円。

自然栽培の聖地と呼ばれる石川県羽咋市で育った米のぬかから抽出したオイルに、カンボジアで育てたレモングラスの精油をブレンド。米ぬか美容オイル30ml 3,500円。

〈minnade miraio〉

500年前から椿が自生しているという説もある、能登半島の海岸沿いで椿の実を採取してもらう。過疎化した地方の原料を使うことで、手つかずの自然の大切さをアピールするきっかけになれば、と阪口さん。

Brand Profile/〈minnade miraio〉

使って生活することで環境がよくなるアイテム作りを目指し、2010年に誕生。2014年からカンボジアで始めた“森の叡智プロジェクト”も高く評価され、2017年「SDGsビジネスアワード大賞」、「2017年グッドライフアワードエシカル部門」などの賞を受賞している。

(Hanako1185号掲載/photo:MEGUMI styling:Momoko Miyata text:Yumiko Kazama)

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