前田有紀の『週末・気分転〈花〉』 「ダンス×花」のコラボ!花の最大イベント「世界らん展2020ー花と緑の祭典」でフラワーアーティスト・前田有紀が伝えたかったこと。
10年のアナウンサー生活を経て、フラワーアーティストとして活躍する前田有紀さん。そんな彼女が世の頑張る女子の気分転換になるようなフラワーライフのアイデアを紹介してくれる連載。今回は「世界らん展2020ー花と緑の祭典」でのお話です。
今週は、花のイベントとしては1年で一番大きいと言っても過言ではない、「世界らん展2020ー花と緑の祭典」が〈東京ドーム〉にて開催されていました。おでかけになった方もいらっしゃいましたか?そのステージで、私は「青い花のダンスストーリー」というショーを企画し、自身のブランド〈gui flower〉でお花の装飾を手がけました。
きっかけは、ドイツのノヴァーリスの未完の小説「青い花」との出会い。少年ハインリヒが夢の中で出会った青い花の中にいた可憐な少女に恋をして、青い花を探し求めて旅にでるというロマンティックなストーリーです。この物語にインスパイアされた今回のストーリーは、主人公の女の子がたくさんの花の妖精に出会って成長していく様子をダンスとお花で表現しました。
私たちはステージの装飾をしつつお花をチョーカーにしたり、タイツや傘に忍ばせたり。色んな形でお花を登場させました。主人公の女の子は、物語の途中で、フラワードレスを身にまとってダンスを踊ってもらいました。会場のお客様にも、150本用意した青い花を一輪ずつプレゼントする演出もありました。
今回のステージで届けたかったもの。
今回のステージで届けたかったのは、「花にまつわる幸せな体験」。通常のお花の役割である”花を買って贈る”のでも、”家で飾る”のでもなく、色んな形で花が身近になるような体験を生み出したいと考えている私にとって、「ダンス×花」のコラボレーションを企画できたことは、新しいチャレンジでした。快くご協力くださり、素敵なステージを作り込んでくれた、ダンサーのマホさん率いる〈MJCダンスカンパニー〉の皆さんにも心から感謝しています。
「青い色の花」の魅力
ところでお花の世界では「青い色の花」は多くはないのですが、デルフィニウム、ブルースター、アリウム、エリンジュームなど、確かに存在していて、神秘的な美しさがあります。
お部屋に飾っても、凛とした佇まいで、飾るだけで空間が整うような色。
ぜひお部屋のインテリアにかざってみてくださいね。