前田有紀の『週末・気分転〈花〉』~第52回~ お正月は「松」をおしゃれに飾ろう!シンプルでかわいい「松」の楽しみ方。 LEARN 2019.12.14

10年のアナウンサー生活を経て、フラワーアーティストとして活躍する前田有紀さん。そんな彼女が世の頑張る女子の気分転換になるようなフラワーライフのアイデアを紹介してくれる連載。第52回は年末からお正月に飾りたい松についてのお話です。

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今週末で今年もあと半月ほど。すっかり年末モードに突入しましたね。私のアトリエでは、年末に向けて花を買い求める人がとても多くて、クリスマスのリースやスワッグ、お正月飾りなどが人気を集めています。

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私は直前になってから動き出す性格で目の前のことに追われがちですが、花の仕事をしていると早春の花が出回り、次の季節のことを想うことができて、ちょっと明るい気持ちになったりしています。

お正月に向け、花市場で松が出回り始める「松市」が開かれました。この日を境に市場でたくさんの松を目にするようになり、「今年もいよいよラストスパートだ!」とお正月を意識して花を仕入れることになります。

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ちょうどこの記事が更新される1日前の12月13日は「お正月事始め」。江戸時代には、門松に使うための松やおせちを煮炊きするのに必要な薪などを、12月13日に山に採りに行ったりしていたそうです。これを「松迎え」というのですが、松には、冬にも青々とした葉をつけることから「縁起物」という意味があります。昔の人がいかに新しい年を迎えることにいかに特別な思いを抱いてきたのかが伝わる風習だなぁと思います。

いまでは、若い世代の方々で松を飾る人は、そんなに多くないのかもしれませんが、「これから迎える新しい年を、いいものにしたい!」という思いは、どんな人でも抱いているはず。そんな思いを込めて、今年の年末は松を飾ってみてもいいですね。小さめの松を選ぶと小さな花瓶でもとてもいい具合におさまりますよ。

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松ぼっくりつきの松は、とっても可愛いので出会えたらラッキー!

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さてさて、年末年始の間にワークライフバランスをもっと見直したいと思います。今年はものすごくめまぐるしく東京と住まいのある鎌倉を行き来したのですが、かなり慌ただしかった。よりゆるやかな時間が持てるようにしたい。「7:3」くらいで”暮らしの”鎌倉と”仕事”の東京のバランスをゆるいものにしたいなぁ。

☆前回の記事「あなたの”息抜き”とはどんなものですか?「AnyTokyo2019」でアートに触れる大切な時間を。」はコチラから
☆連載「前田有紀の『週末・気分転〈花〉』」

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