Raffles Hotel Singapore

連載「拝啓、〈星〉へいらっしゃいませんか?」/第17回 待ってました。シンガポールの名ホテル〈ラッフルズ シンガポール〉が、かえってきた! Learn 2019.08.30

第17回は、2年半の時を経て再開した〈ラッフルズ シンガポール〉をご紹介。シンガポールの歴史を象徴する壮麗な建造物は、一見の価値あり。リニューアルポイントもおさえておきましょう。

シンガポールの名ホテル〈ラッフルズ シンガポール〉がリニューアルオープン!

2019年は、シンガポール建国の父といわれる、トーマス・スタンフォード・ラッフルズ卿が当地に上陸して200年にあたるアニバーサリーイヤー。国の発展のきっかけを作った彼の名は、「ラッフルズ・ホスピタル」や「ラッフルズ・プレイス」といったように、いたるところに冠されています。

Raffles Hotel Singapore
Raffles Hotel Singapore

もっとも有名なのは、1887年に開業したホテル〈ラッフルズ シンガポール〉。世界でも数少ない現存する19世紀開業のホテルで、滞在者リストには女優エリザベス・テイラーや小説家サマセット・モームなど、名だたる著名人が名を連ねます。シンガポールを代表するカクテル「シンガポール スリング」の発祥バー〈Long Bar〉があるのも、こちら。

singapore_17_3

名実ともに人気の同ホテル、この2年半、全面改装工事に入っていました。それがようやく終わり、2019年8月、ついに再開!

singapore_17_2

改装といっても、アイコンであるコロニアル様式の建物の魅力はそのまま。改装案は、ホテルの雰囲気やサービス、伝統を確実に継承することを念頭に考案されたのだそう。

気品に満ちた客室。

singapore_17_6

リニューアル点として特筆すべきは、客室とレストラン。

singapore_17_4

客室は103室から115室に増設され、天井高4メートルの開放的な「スタジオ スイート」、パントリーやオフィススペースが備えられて暮らすように滞在できる「レジデンス スイート」、24時間チェックイン&アウトが可能な「プロムナード スイート」が新たに加わりました。

Raffles Hotel Singapore
Raffles Hotel Singapore

驚いたのは、ホテルロビーにチェックインカウンターがなくなったこと。宿泊手続きは客室で行われるのだとか。部屋の革製カードキーには、同ホテルに滞在した著名人のイラストが描かれています。細部まで、すてき。

レストランの目玉は2人の超一流シェフプロデュースの料理。

Cucumber with Oscietra Caviar

レストランの目玉は、巨匠アラン・デュカスによる「BBR by Alain Ducasse」と、アンヌ・ソフィー・ピックによる「La Dame de Pic」。前者はデュカス初のシェア&グリルをコンセプトとした地中海料理で、後者はアジア初出店。新生〈ラッフルズ シンガポール〉の内部を早く見たい!

singapore_17_8

2人のスターシェフの新たな一面を味わいたい!!と思ったのですが、0歳児(つかまり立ち開始)と行動を共にする我が身では、長時間、座って食事することは叶いません。せっかくのラグジュアリー空間でドタバタするのが目に見えているので、もう少し気軽に楽しめる〈Grand Lobby〉でのアフタヌーンティーへうかがうことに。

非日常空間でいただくアフタヌーンティー。

singapore_17_9

さて、エントランスに到着すると、迎えてくれるのは英国軍の軍服にインスパイアされた制服をまとったドアマン。彼に扉を開けてもらうと、目に飛び込んでくるのは圧巻のシャンデリア。華やかで、それでいて上品で。非日常空間に導かれます。

singapore_17_11

席に着いたら、まずは冷たく爽やかなシャンパンで乾杯。しばらくすると、三段トレーが登場。エビやカレーの風味がついたパンとフィリングがばっちり合ったフィンガーサンドウィッチや、見目麗しいスイーツがずらり。個人的に感動したのは、自家製スコーン。ほろりとほどけるけれど決してパサついていない、やわらかな食感。思わず、おかわり。

Tiffin Roo888m

植民地時代には欧米人の社交の場だったのだろうな、大戦時は軍の管轄下にあったのだろうな……と、建物の歴史に思い馳せつつ、ゆったりとした時を過ごすことができました。懸念していた我が子は、最後までおとなしく(感涙)。ベビーチェアがおしゃれだったからでしょうか。本当に、細部まですてき。

Hotel Facade_Twilight

訪れた際は、館内のあちこちを探検してみてください。どこもかしこも洗練されていて、感動するはずです。

(Photo:Raffles Singapore)

〈Raffles Singapore(ラッフルズ シンガポール)〉

■MRT East West Line(緑色)またはNorth South Line(赤色)の「City Hall」駅、またはMRT Circle Line(黄色)の「Esplanade」駅よりともに徒歩約2分。
■1 Beach Road, Singapore 189673
www.raffles.com/singapore

プチコラム…「ハローベビー!子連れフレンドリーなシンガポール」

singapore_17_13

ベビー連れでの旅で不安になるのが、飛行機での過ごし方。フライト中はできれば寝ていてもらいたいですよね。となると、乗機前に体力を消耗させておく必要があります。そこでおすすめなのが、シンガポールのチャンギ国際空港敷地内に2019年にオープンした施設〈JEWEL〉。無料のキッズスペースが設けられています。

singapore_17_14
singapore_17_15

大きなお子さんは5階の「Manulife Sky Nets」へ。8mの高さに張り巡らされたネット上を歩いたり、跳んだり。スリル満点です。たっぷり遊ばせてから、ゲートへ向かいましょう。ちなみにレストランやショップもたくさん入っているので、大人もじゅうぶん楽しめる施設です。天井から流れ落ちる屋内人口滝もすごいですよ。

☆第16回「ガイドブックには載らないシンガポールの名ホーカー〈Chomp Chomp Food Centre〉へ。どの屋台も、本当においしい!」はコチラ!
☆これまでの連載はコチラ!

Videos

Pick Up

記事4_top_1Peachで行く、奄美大島 (直行便!) の旅④ | カヌーで巡るマングローブ原生林、海が青すぎる展望台…世界自然遺産を体感!絶滅危惧種を含むユニークな動植物が数多く生息する鹿児島県の奄美大島。奄美群島のひとつである徳之島、沖縄島北部、西表島とともに2021年に世界自然遺産に登録され、海外からも熱い視線が集まっています。 サンゴを育む奄美ブルーの海と白砂がまぶしいビーチ、アマミノクロウサギをはじめとする天然記念物も暮らす亜熱帯の森やマングローブの原生林。地球の宝ともいえる、奄美ならではの美しい自然を味わってみませんか? 奄美大島は「アクセスが良くない」というイメージもありますが、LCCのPeachが運航する直行便なら、成田空港から約3時間、関西空港から約2時間。そして時期によっては片道4,990円からとリーズナブル! “遠い楽園”が身近になるPeachの直行便で奄美大島2泊3日の旅に出たのは、ハナコラボパートナーである藤井茉莉花さん。今回は美しい海岸と展望台、マングローブの森でのカヌーツアーを体験した絶景&アクティビティ編をお届けします。 ※奄美群島のアクティビティの情報は、「あまみシマ博覧会」のサイトでも探せます。 https://www.amami-shimahaku.com/ 公式サイトはこちらTravel 2023.03.22 PR
お散歩がてら“おいしい”を満喫!東京・町田のレトロなグルメスポット5選お散歩がてら“おいしい”を満喫!東京・町田のレトロなグルメスポット5選いま最も注目を集めるスポット・町田。活気あふれる商店街を始め、地元の人に愛される洋食店、100年以上続く名店など、気になるお店が盛りだくさんなんです。そこで、今回は“レトロ”をキーワードに、いま行くべきグルメスポットを厳選。次の休日、きっと町田に行きたくなる!(PR/町田市)Food 2023.03.22 PR
SPpeachPeachで行く、奄美大島 (直行便!) の旅。2021年に世界自然遺産に登録された鹿児島県の奄美大島。一年を通して比較的温暖で豊かな森も美しい海も楽しめ、旅先に選ぶ人が増えています。 簡単におさらいしておくと、奄美大島は鹿児島本土と沖縄の間の洋上に浮かぶ離島。加計呂麻島や徳之島、沖永良部島など周辺の島々を合わせて奄美群島と呼び、フェリーや飛行機を使って群島ホッピングも可能です。 そんな奄美大島、いざ行くとなると「アクセスが良くなさそう」「航空券も高くなるのでは」と心配の声が聞こえてきますが…。大丈夫です! 日本のLCCを代表するPeachなら、奄美への直行便があるのです。成田空港から約3時間、関西空港から約2時間、そして(時期にもよりますが)片道4990円からとリーズナブル。これは、躊躇していたら損!Travel 2023.02.28 PR
サントリーvol3SP文筆家・塩谷舞による「今日、サントリーホールで。」Vol.3「何か豊かなものに触れて気持ちを切り替えたい。美術館で何かいい展示してないかな、映画館は……」。そんな日常の選択肢に加えて欲しいのが「コンサートホール」。クラシックといって構える必要はありません。純粋に音を楽しむのはもちろん、目を閉じてゆっくりと息を吸いながら、最近の自分のことを振り返ったり、あるいは遠くの場所や知人のことを思い出したり。ホールを出るころには心と体がふわっと軽くなる。文筆家・塩谷舞がサントリーホールで体験して綴る、「コンサートホールのある日常」。Learn 2023.02.28 PR
サントリーホールのオルガンは、オーストリアのリーガー社謹製。職人たちが1年がかりで手作業で作ったパイプをはるばる船で運び、半年かけて設置したのだとか。文筆家・塩谷舞による「今日、サントリーホールで。」Vol.2「何か豊かなものに触れて気持ちを切り替えたい。美術館で何かいい展示してないかな、映画館は……」。そんな日常の選択肢に加えて欲しいのが「コンサートホール」。クラシックといって構える必要はありません。純粋に音を楽しむのはもちろん、目を閉じてゆっくりと息を吸いながら、最近の自分のことを振り返ったり、あるいは遠くの場所や知人のことを思い出したり。ホールを出るころには心と体がふわっと軽くなる。文筆家・塩谷舞がサントリーホールで体験して綴る、「コンサートホールのある日常」。Learn 2023.01.27 PR
記事3_top_1Peachで行く、奄美大島 (直行便!) の旅③ | 絶景サンセットから、夜の森でアマミノクロウサギに遭遇!絶滅危惧種を含むユニークな動植物が数多く生息する鹿児島県の奄美大島。奄美群島のひとつである徳之島、沖縄島北部、西表島とともに2021年に世界自然遺産に登録され、海外からも熱い視線が集まっています。 サンゴを育む奄美ブルーの海と白砂がまぶしいビーチ、アマミノクロウサギをはじめとする天然記念物も暮らす亜熱帯の森やマングローブの原生林。地球の宝ともいえる、奄美ならではの美しい自然を味わってみませんか? 奄美大島は「アクセスが良くない」というイメージもありますが、LCCのPeachが運航する直行便なら、成田空港から約3時間、関西空港から約2時間。そして時期によっては片道4,990円からとリーズナブル! “遠い楽園”が身近になるPeachの直行便で奄美大島2泊3日の旅に出たのは、ハナコラボパートナーであるフォトグラファーのもろんのんさん。今回はサンセットの名所と森のナイトツアーを体験した絶景&アクティビティ編をお届けします。 公式サイトはこちらTravel 2023.03.14 PR
記事2_top_1Peachで行く、奄美大島 (直行便!) の旅② | とれたての海鮮丼から、島唄居酒屋で歌って踊って!?2021年に世界自然遺産に登録された鹿児島県の奄美大島。一年を通して比較的温暖で、豊かな森も美しい海も楽しめ、「沖縄より混雑していない」ことでも注目されて、旅先に選ぶ人が増えています。 簡単におさらいしておくと、奄美大島は鹿児島本土と沖縄の間の洋上に浮かぶ離島。加計呂麻島や徳之島、沖永良部島など周辺の島々を合わせて奄美群島と呼び、フェリーや飛行機を使って群島ホッピングも可能です。 そんな奄美大島、いざ行くとなると「アクセスが良くなさそう」「航空券も高いのでは」と心配の声が聞こえてきますが…。大丈夫です!日本のLCCを代表するPeachなら奄美への直行便があるのです。成田空港から約3時間、関西空港から約2時間、そして(時期にもよりますが)片道4,990円からとリーズナブル。これは、躊躇していたら損! そこで、ハナコラボ パートナーである藤井茉莉花さんが奄美大島2泊3日の旅へ。 奄美に魅せられて移住し、現在は多拠点でライターや通訳士として活動する藤原志帆さん(https://enjoy-amami.com/)に教わったおすすめスポットをまわります。 今回は海鮮丼、島唄割烹、お土産のセレクトショップなど、グルメ&お買い物編をお届けします。 公式サイトはこちらTravel 2023.03.07 PR
記事1_top_1Peachで行く、奄美大島 (直行便!) の旅① | 島とうふにスパイスカレー、超地元スーパーでおかいもの。2021年に世界自然遺産に登録された鹿児島県の奄美大島。一年を通して比較的温暖で、豊かな森も美しい海も楽しめ、旅先に選ぶ人が増えています。 簡単におさらいしておくと、奄美大島は鹿児島本土と沖縄の間の洋上に浮かぶ離島。加計呂麻島(かけろまじま)や徳之島(とくのしま)、沖永良部島(おきのえらぶじま)など周辺の島々を合わせて奄美群島と呼び、フェリーや飛行機を使って群島ホッピングも可能です。 そんな奄美大島、いざ行くとなると「アクセスが良くなさそう」「航空券も高いのでは」と心配する声が聞こえてきますが…大丈夫です! 日本のLCCを代表するPeachなら、奄美への直行便があるのです。成田空港から約3時間、関西空港から約2時間、そして(時期にもよりますが)片道4990円からとリーズナブル。これは、躊躇していたら損! そこで、ハナコラボ パートナーでフォトグラファーでもあるもろんのんさんが奄美大島2泊3日の旅へ。 奄美に魅せられて移住し、現在は多拠点でライターや通訳士として活動する藤原志帆さん(https://enjoy-amami.com/)に教わったおすすめスポットをまわります。 まずは、島とうふの定食にスパイスカレー、超地元スーパーでショッピングなど、グルメ&お買い物編をお届けします。公式サイトはこちらTravel 2023.02.28 PR