スタイリッシュな体験。 カウンターでお茶!?バーのように楽しめるお茶専門店が急増中。
日本茶といえば茶寮、紅茶といえばカフェで飲むイメージ。しかし今、都内ではカウンター席でお茶が飲める専門店が増えています。その様子はバーのよう。
1.ドライフルーツの食感がアクセント。〈東京茶寮〉/三軒茶屋
全国からセレクトした農園の単一品種のシングルオリジン茶葉を、オリジナルの日本茶ドリッパーで淹れてくれる専門店。まず試したいのが、煎茶2種飲み比べとお茶菓子のセット。
月替わりの8種の茶葉から好みの2種を選び、3煎まで温度を変えて提供してくれる。1煎目は70℃の低温で甘みと香りとまろやかさを、2煎目は80℃の高温で日本茶ならではの苦味や渋味を、最後はどちらかを玄米茶にして香ばしさを楽しめる。茶葉そのものの個性や、湯の温度で驚くほど表情豊かに印象を変える煎茶の奥深い世界を体感して。
「ドライフルーツの羊羹」や「米粉のバターサンド」など和菓子の枠にとらわれない茶菓子たち。
(Hanako1145号掲載/photo : MEGUMI (DOUBLE ONE), Yoichiro Kikuchi)
2.〈LUVOND TEA SALON〉お茶を淹れる所作も楽しみな世界最高峰の特別な一杯。/銀座
日本を代表するティーマイスター・伊藤孝志さんによる厳格な選定をクリアした茶葉のみを使用したティーサロン。“体においしい水”にもこだわって淹れる珠玉の一杯を。
飲み比べセットもある。日茶・紅茶1,000円~、中国茶2,000円~
(Hanako1142号掲載/photo : Kanako Nakamura text : Yumiko Ikeda)
3.日本茶、伝統、アートetc.さまざまな文化が集まるスポット〈artless craft tea & coffee〉/中目黒
茶室がコンセプトの空間は、日本の伝統美を現代的に再構築。内装は洗練されており、人間国宝の高橋敬典氏が手がけた茶釜を設えたカウンターや、アート作品のような美しい茶器が並ぶ。
提供される日本茶は、川上さんが選りすぐった無農薬栽培のほうじ茶や玄米茶、京都ではなじみ深い手炒りの刈番茶など、いずれも少数しか生産されていない貴重なものばかり。
オーガニックミルクでまろやかな香ばしさに。「焙じ茶ミルク」600円。サクサクの「トロウマッド クッキー」300円(各税込)
店内にはアポイント制のギャラリーも併設されている。
(Hanako1145号掲載/photo : MEGUMI (DOUBLE ONE), Yoichiro Kikuchi)