ひとりグルメのひそかな愉しみ! 食堂のカタチも変化しています。今ドキの食堂って、どんなところ?

FOOD 2018.12.11

せっかくの食事なのだから、できれば体にいいものをとりたい。そんな気持ちにこたえるかのように増えている食堂。ところで、今ドキ食堂ってどんなところ?Hanako『食堂ラプソディ』の充実の誌面よりご紹介!

女性がオーナーで、料理を担当するお店が増えている。

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食堂の女性主人が登場する小説『かもめ食堂』や『食堂かたつむり』のように、ひとりで調理しお店を切り盛りする人が増えている。メニューはもちろん、新鮮な食材から調味料のセレクト、器やインテリアにいたるまで、オーナーの創意工夫やこだわりのスタイルが垣間見られるのが、今ドキ食堂で食事する楽しみのひとつでもある。

一汁三菜を柱として、野菜もとれる定食がある。

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日本食は動物性たんぱく質にビタミンや繊維質、炭水化物が含まれバランスがよいといわれている。ご飯、汁物、おかず(主菜、副菜2品)を合わせた形態で「一汁三菜」と呼ばれている。副菜は主におひたしや漬物といった野菜を用いた料理が比較的目立つ。主菜は焼き魚や生姜焼きなど、肉か魚でメニューを組み立てているお店が多い。

器やインテリアにこだわりを感じる。

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白を基調としていたり、木のぬくもりを感じるなどインテリアにこだわる食堂も多い。まるで自宅のリビングルームのように居心地がいいので、ひとりでもつい長居してしまいそうだ。器は今、活躍している作家や民藝のもの、「ストウブ」を使っているお店も。提案するスタイルを日々の生活にも取り入れられそうな、お店のこだわりが随所に見受けられる

昼でも夜でも女性ひとりで食事がしやすい。

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ファストフードや麺類もいいけれど、「食事をきちんととりたい」と思っている女性は多い。そんな願望を満たしてくれる「食堂」の出現で、ひとりで食事を楽しむ女性も増えてきた。朝食がテーマの鎌倉〈朝食屋コバカバ〉は朝から、松陰神社前の〈食堂めぐる〉では、閉店時間に間に合うようにやってきて晩ごはんを食べる女性の姿も多い。

味噌、出汁など発酵食品を積極的にとれる。

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うまみ成分を引き出すとして世界的に注目されている「発酵食品」。その研究も各地で始まっている話題の食材だ。味噌、しょうゆ、納豆など、日本食は「発酵食品」を積極的にとれる料理が多い。定食を柱としてメニューを考えている食堂では、知らず知らず発酵食品が盛り込まれているというわけ。食堂は今、世界の食業界の最先端を走っているといえるだろう。

食事だけでなく手作りのおやつを出す店もある。

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「ちょっと甘いものも食べたい」。今ドキ食堂はそんな希望にもこたえてくれる。派手なスイーツよりも、ほんのり甘いプリンやドーナツ(〈喫茶クレッセント〉)、シナモンロール(〈檸檬の実〉)など、手作りおやつが多いのも特徴だ。食事だけでなくティータイムの利用にも魅力的な場所、それが今ドキ食堂である。

お弁当や定食を持ち帰れる店もある。

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定食をお弁当としてお客に提供する店もある。「食べたいけれど時間がない」「満席で入れない」そんな要望にお店が積極的にこたえた形だ。〈食堂めぐる〉では木のぬくもりを感じる容器がうれしい。〈丸の内タニタ食堂〉ではあの「タニタメソッド」が駆使された「日替わり」「週替わり」メニューが持ち帰り可能だ。

食事だけでなく夜はお料理とお酒も楽しめる。

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友人との呑みもいいけれど、思い立ったら一日の締めくくりに、副菜を肴に簡単な「晩酌」もいかが?定食を注文してビールを楽しむ姿も見られる。ビールのほかにグラスワインや日本酒も用意されている店も多い。居酒屋とは違って、お酒はあくまでも食事を楽しむための存在。ひとりで来て、ビールをちょこっとと定食で帰っていくカッコイイ女性の姿も。

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(Hanako1156号掲載/illustration: Maori Sakai)

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