これで「銀ブラ」もバッチリ! 銀座1~8丁目まで!喫茶にバー、ラーメンも。Hanako編集部おすすめの銀座8軒
「銀ブラ」という言葉もあるように、銀座は目的を決めずぶらりと歩くのだけでも楽しい街。けれど、せっかく遊ぶなら所々の良い店を知っておくというのもありかも。銀座1丁目から8丁目までの、Hanako編集部イチオシのお店をご紹介します。
銀座1丁目/和のアフタヌーンティーを優雅に楽しめる。〈HIGASHIYA GINZA〉
日本の伝統的な美意識を現代の感性で表現する〈HIGASHIYA〉。売店では季節の素材を使った和菓子が並ぶほか、奥の茶房では和のアフタヌーンティー「茶間食」が楽しめる。
「茶間食」14:00~17:00LO(日祝~18:00LO)。お茶2種付き。本日はオリジナルの茶器・宝瓶で淹れる、玉露と玉露雁が音を合わせたヒガシヤブレンドNo.1を。4,860円。一の盆のいなり寿司に始まり、二の盆は玉子焼や胡麻豆腐の食事もの、三の盆は生菓子や羊羹などの和菓子たち。オリジナルの杉盆と銅のスタンドに盛られた姿も端正で美しい。
お茶は2種選べ、旬の果実やハーブを使った季節のお茶のほか、30種類以上の日本茶から自由に合わせて。移ろう茶の味わいとともに、日本のティータイムの豊かさを再認識できる。
(Hanako1145号掲載/photo : Kaoru Yamada text :Yoko Fujimori edit : Yoko Fujimori)
銀座2丁目/コーヒーの美学を伝える店。〈十一房珈琲店〉
1978年創業、ネルドリップ&自家焙煎のスタイルを貫く店。オープン時の〈カフェ ベシェ〉から移転を機に現在の店名に。店内は真空管アンプからジャズの名盤が静かに流れる。
2年前から店主を務める長谷川能一さんのドリップは見惚れるほど繊細で、一滴ずつ丹念に湯を落とし、一杯の抽出に実に4分を要する。ウェッジウッドのカップに注いだコーヒーはとろりと滑らかで、清く澄んだ味わい。
長谷川さんが焙煎する豆は20種ほど、ブレンドだけでライトローストからイタリアンローストまで5種そろう。日本を代表する焙煎機「フジローヤル」の前身「フジ」時代の3.5㎏釜を愛用。香ばしい香りとともに艶やかに輝く深煎り(イタリアンロースト)が焼きあがる。
(Hanako1142号掲載/photo : Kiyoko Eto text & edit : Yoko Fujimori)
銀座3丁目/“銀座はちみつ”の優しい甘さとふわふわブリオッシュ〈銀座みもざ館カフェ〉
屋上で採れる“銀座はちみつ”は上品で優しい甘さが人気。そんなはちみつを使ったメニューが豊富なカフェ。
卵とバターを贅沢に使用したブリオッシュのフレンチトーストは、ふわふわで口のなかでとろーっと溶け、まるでケーキのよう。フローズンベリーの酸味と優しいはちみつの甘さとが三位一体となり、極上の時間を楽しめる。
〈銀座みもざ館カフェ〉
■中央区銀座3-9-11 紙パルプ会館1F
■8:00~18:00/不定休
■56席/禁煙
(Hanako1130号掲載:photo:Megumi Takei text:Miki Konno)
銀座4丁目/創業して130年余経っても、変わらない味。〈みかわや〉
明治20年から、銀座通りで食料品店を営み、戦後、フランス料理店を開店。〈みかわや〉の洋食を「特別な日に」と選ぶ人が多いのは、創業当時のレシピが今も大切に守られているから。そのオーセンティックな洋食には昔ながらのファンが多く、親子三代で訪れる人も多いのだという。レトロモダンな内装も、一層気分を盛り上げてくれる。
きつね色にこんがりと揚がった「かにクロケット」は、カニの旨味がぎっしりと詰まった濃厚さで絶品。特製タルタルソースの酸味と抜群に合う。隠れた人気メニューハヤシライスは、ナイフとフォークが必要なほど肉が厚い。ステーキに使われるヒレとサーロインから削ぎ落とされた肉を使用しているのだとか。アラカルトは一日中、食べることができる。大切な日にぜひ。
(Hanako1153号掲載:photo : Masako Nakagawa text : Kayo Yabushita)
銀座5丁目/三種類のフグでとったリッチな味わいに夢中。〈ふぐだし潮八代目けいすけ〉
トラフグ、真フグ、白サバフグの3種のフグでダシをとった、贅沢過ぎる一杯を楽しめるお店。
天然塩と沖縄海水塩のタレを合わせ、トリュフオイルで香りづけ。さらに、昆布締めのフグの切り身、生麩をあしらい“和”な仕上がりに。ふぐだし潮らーめん美味玉たまり漬け入り1,250円(税込)フグの炊き込みごはんとスープでお茶漬けもぜひ(+500円)
(Hanako1153号掲載:photo : MEGUMI (DOUBLE ONE / mugi to olive) text : Yumiko Ikeda
銀座6丁目/リュクスなお茶を銀座で。〈Café Dior by Pierre Hermé〉
「フルーツを主役にしたピエール・エルメのデザートがこれだけそろうのは、世界でもここだけ。パリにもありません」と、日本でエグゼクティブシェフを務めるクリストフ・ドラピエさん。それが、銀座に誕生した〈クリスチャン ディオール〉とのコラボによるカフェだ。ディオールが手がけたフェミニンな印象のカフェは、テーブルウェアを取りそろえた4階フロアに。
日本の旬をよく知るドラピエシェフが、エルメさんに毎月、フルーツを提案。デザートが決まれば、そのレシピに合う最高級の素材を求めて、北海道から沖縄まで東奔西走。同じデザートでも、フルーツ自体の味が変わってしまえば、次の産地や果樹園を探す。
「エルメは、フランスにはないフルーツであっても、それが日本でどうデザートに使われているかは参考にしません。頭の中の引き出しにある味の記憶を取り出し、それを自身の感性で自在に組み合わせてクリエイトする。だから、新しい味覚が生まれるんです。日本固有の柿や日本の梨も好きですから、今後、デザートとして登場するかもしれませんよ」。商業施設内でありながら、入店はハウス オブ ディオール銀座からのみ。どこまでも特別感たっぷりだ。
(Hanako1142号掲載:photo : Akira Yamaguchi, Chihiro Oshima text : Yuko Saito)
銀座7丁目/お酒にも、音楽にも酔いしれる〈GINZA MUSIC BAR(ギンザミュージックバー)〉
バーは時間を楽しむ場所だというが、まさにここに来るとそれを実感する。イヴ・クライン・ブルーを基調とした店内に流れる心地よい音楽。バーのスタッフといえばバーテンダーがいれば十分かとも思うが、ここにはミュージックセレクターなるスタッフが。その日その日に合わせた音楽を絶妙のタイミングで流す。なるほどオーナーはあの大沢伸一氏。日本を代表する音楽プロデューサーが手がけるバー。よくないわけがない。
銀座で「バー」と名乗るからには、とカクテルにも相当なこだわりが。
長く聴いていて心地いいこと、会話の邪魔はしないこと。スピーカーは〈タンノイ〉のウエストミンスター。24:00以降の入店に限りチャージ1 人1,000円。14:00~19:00は同ビル1 階の〈トリバコーヒー〉のコーヒーの提供も。
銀座8丁目/お土産にもぴった。上品な味わいで愛される銀座のかりんとう専門店〈たちばな〉
1980年創業。軽やかで香ばしい生地が魅力のかりんとう専門店。かりんとうは、細い「さえだ」と太い「ころ」の2種類のみ。「さえだ」は、細い生地に蜜がしっかりとしみた上品な甘みが格別だ。
橘の花が描かれたパッケージのファンも多い。丸缶(小)1,400円(税込)。パッケージの種類とサイズで価格が決まっていて、かりんとうの種類と、袋入りか缶入り(丸缶、角缶)を選ぶ。
〈たちばな〉
■東京都中央区銀座8-7-19 江安ビル1F
■03-3571-5661
■11:00~19:00(土~17:00)/日祝休
(Hanako1153号掲載)