【横浜中華街】料理のプロが絶賛!絶対食べるべきメニュー8選
photo_Ryo Tsuchida, Ryumon Kagioka text_Yumiko Ikeda
保存食や乾物を用いた料理に定評がある。テレビや雑誌で季節の食材を使ったレシピ提案も。近著に『あたらしい みそおかず』など@maki_watanabe
1. ぷっくりと大きな焼餃子をぜひ。〈蓬莱閣〉の焼餃子

中国・山東省出身の店主の祖母が始めた店の名物は「焼餃子」。豚や鶏ガラでとったスープを豚肉にしっかりと練りこんで吸わせ、そこに白菜とニラを混ぜた餡を、加水率高めの生地で包み込む。40年以上使い込んだ鉄鍋で香ばしい焼き色をつけて完成。「とにかく大きくて食べ応えがあります。もちもちとした皮の食感、肉汁がたっぷりの餡の餃子は、何度食べても飽きません」。まずは、何もつけずに味わうのがおすすめ。
住所:神奈川県横浜市中区山下町189
電話番号:045-681-5514
営業時間:11:30〜14:00LO(土日祝〜15:00LO)、17:00〜20:30(19:30LO)
定休日:水休
座席数:20席
焼餃子のほか蒸し餃子800円(4個)、サンラータン麺1,200円も人気が高い。
2. 味も量も大満足の看板メニュー。〈慶華飯店〉の海老ワンタン

長年通う常連客が多く、まず「海老ワンタン」を頼んでから、ほかのメニューを決めるのがここでの過ごし方。「こちらの海老ワンタンが無性に食べたくて、お昼にうかがうことが多いです。ツルッとした皮と、プリッとした海老を使った具のバランスがいいですね。友人と一緒の時は、野菜たっぷりで塩味の『五目海老ワンタン』も頼んでシェアするのが楽しみ。シンプルで落ち着いた空間も居心地がよくて気に入っています」
住所:神奈川県横浜市中区山下町150
電話番号:045-641-0051
営業時間:11:30~15:00(14:30LO)、17:00~20:00(19:40LO)
定休日:水休
座席数:20席
広東料理ベースのあっさりとした味わいに定評がある。五目海老ワンタン935円。
植松良枝
うえまつ・よしえ/四季に寄り添う一皿と暮らしを提案する料理研究家。愛用する食材や器などを扱うウェブショップ〈etepapa〉主宰。@uematsuyoshie
3. お粥と点心の贅沢セットが好物。〈萬珍樓點心舗〉の白粥と彩り点心のセット

点心に特化した、〈萬珍樓本店〉の姉妹店。「早朝から張り切って食材探しに中華街へ出かける時は、こちらで朝粥をいただくのが楽しみ。老舗らしい丁寧なサービス、ホテルで過ごすような上質な空間も気持ちがいい。お粥に海老焼売や、高菜と挽肉の炒め物などがつくボリュームのあるセットは、朝から贅沢な気分にひたれます」。3種類のお米を使ってとろとろに煮込んだお粥は、丁寧に仕込むスープのおいしさありき。
住所:神奈川県横浜市中区山下町156
電話番号:045-664-4004
11:00(金8:00)〜15:00、17:00〜21:00LO、土日祝8:00〜21:00LO ※朝食は金土日祝8:00〜11:00(10:50LO)
定休日:月休(祝の場合は営業)
座席数:270席
4. サクサク&ぷるんの食感が美味!〈紅棉〉のエッグタルト

1952年創業、家郷・広東の伝統技法を守り、添加物を使わずに毎日手作りする点心専門店。一番人気の「エッグタルト」が焼きあがると、店先に甘〜い香りがただよう。「中国では蛋達(タンター)と呼ばれる、ひと口サイズの焼菓子です。サクサクとしたパイ生地の中は、ぷるんぷるんのカスタードで、品がある味わい。その場で食べるほかに、自宅用、ご近所さん用にも購入します。リベイクしてアツアツを食べるのもおすすめ」
住所:神奈川県横浜市中区山下町190
電話番号:045-651-2210
営業時間:10:00〜18:00頃
定休日:木、月2回水休み
店の脇にある簡易椅子に座って食べることも。(黒餡の白ゴマパイ)、木の実をたっぷり使った月餅などが店頭に並ぶ。
中国・北京生まれ。季節と体をテーマに、四季に沿った食生活を提唱する。東京・代々木公園で料理教室も主宰する。@panwei0531
5. 口の中が海老で満たされる至福。〈菜香新館〉の元祖 海老のウエハース巻き揚げ

広東名菜をはじめ、薬膳料理や“温故創新”を掲げた飲茶メニューも評判の名店。「友人を誘ってランチをする時など、カジュアルに入りやすい。正統派広東料理と飲茶を一緒に楽しめるのがお気に入りです。そして、同店でしか味わえないのがこの創作メニュー。海老の下処理が丁寧だからこそ、旨みと食感の良さを味わえます」。サクッとした繊細な衣と、ぷりっと弾力のある海老のコンビ。特製マヨネーズをつけてどうぞ。
住所:神奈川県横浜市中区山下町192
電話番号:050-3196-2794(予約専用)
営業時間:11:30〜14:30LO(土日祝11:00〜15:00LO)、17:00〜21:30(20:30LO)
定休日:火休(祝の場合は営業)
座席数:約450席
ランチの飲茶コースは3,800円〜。
6. 薄皮の中に豚肉の旨みを凝縮。〈萬珍樓本店〉の豚肉焼売

創業百三十余年の歴史を刻む、正統派広東料理の名店。豚肉焼売に用いるのは、和豚もちぶたのモモ肉と背脂。肉の旨みや食感を感じられるように粗挽きにして、薄めの皮で包んでいる。「あふれる肉汁とプルンプルンの食感は、なかなか味わえない本場伝統の味。ひとつ目は何もつけず、ふたつ目はお酢で味の変化を楽しみます。テーブルや椅子など紅木を使ったクラシックな内装も素敵。テイクアウトの肉まんもおすすめです」
住所:神奈川県横浜市中区山下町153
電話番号:045-681-4004
営業時間:11:00〜15:00、17:00〜22:00、土日祝11:00〜22:00
定休日:月休(祝の場合は営業)
座席数:480席
いがらし・かな/東京・永福町〈中華可菜飯店〉の店主・料理人。〝健全でヘルシーな中華料理〟をテーマに料理に取り組む。@kanaigarashi
7. 皮と身にしみた“タレ”を味わう。〈南粤美食〉のアヒルの醤油煮込み

連日行列を作る、2016年創業の人気店。美食の街として知られる、広東省中山市出身の店主が腕をふるう。「お昼に土鍋ご飯の煲仔飯とよく一緒に頼むのがこのメニュー。アヒルを上湯で茹でてから、中国醤油に氷砂糖を加えたタレで長時間煮込んで作る料理です。タレが皮にもしっかりとしみこみ、嚙むほどにおいしい。家族経営のアットホームな雰囲気もいいですよ」。ご飯にも合うが、お酒との相性もいい。テイクアウト可。
住所:神奈川県横浜市中区山下町165-2 inビル
電話番号:045-681-6228
営業時間:11:30〜15:00(最終受付13:00)、17:00〜21:00(最終受付19:00)
定休日:水(祝の場合は営業)
座席数:26席
ランチは980円〜。夜のコース料理は予約可。
8. やさしい甘さの中華カステラを。〈頂好食品〉馬拉糕(マーラーカオ)

店舗のそばにある工房で毎日手作りする、種類豊富な中華菓子と点心の専門店。「中華街に来た時にテイクアウトするのが、こちらの馬拉糕。中国の蒸しパンでやさしい甘さなのが好み。買ってすぐに歩きながら食べたり、家でもおやつ感覚でいただきます」。手にするとしっとりとしていて、食感はふんわり&もっちり。素朴なおいしさに頬がゆるむ。生のパインを使ったパイナップルケーキ(鳳梨酥(ホウリンス))1個380円も人気。
住所:神奈川県横浜市中区山下町137
電話番号:045-651-0633
営業時間:10:00〜19:00(土日〜21:00)
定休日:無休
食べ歩きスイーツで一番人気は、ココナッツ団子1個170円。肉まん、大根餅、焼餅、油条(中華揚げパン)なども並ぶ。




















