大阪グルメ名店の女性シェフ&ソムリエが選んだ至極のワイン3選

「昔はクラシックワインも多数飲んで、その良さも実感しているので、ナチュールでもうまみと骨格のしっかりしたワインを選ぶことが多いです」と話すのは、神話的名声ある名ビストロ〈ラ・トォルトゥーガ〉出身で現在は〈SOL〉の店主冨田裕美さん。

〈SOL〉で店主を務める冨田裕美さんセレクトのグラスワイン3種を紹介します。
※［口開け日］2023年11月1日～（なくなり次第終了）

ル・マゼルの赤は、上質な南仏ワイン特有のブラックベリーのドライフルーツとスパイスの香りが妖艶。渋みもしっかりあるのに、のどごしがスゥ～～ッと心地いいのは、酸化防止剤無添加だからこそです。

マーティン＆アナ・アンドルファーの白はライムとハーブの香りの活力が格別。強い酸とミネラル、引き締まった果実味でパキッと辛口の一本。

ル・シャピートルは、南西フランスのパワフルな白。ユリや洋梨の香りと、肩幅広い果実感、長～い余韻が素晴らしく心地いいです。

ほかにも最近、チェコなど東欧からも感動的なワインが現れ……、ワインはますます面白くなってますね。

1991年創業の名門が2023年、京都の大御所シェフを新オーナーに迎えてさらに進化。「20年ほどイタリアワインに接し、やはり魅力は個性の豊かさと『食事を楽しくする力』だと実感します。うちの料理はオーソドックスで伝統的。秋冬には北イタリアワインが多くなりますね」そう語るのは、名トラットリア〈 ピアノピアーノ・アル・ギオットーネ 〉のソムリエール池田美穂さん。

〈ピアノピアーノ・アル・ギオットーネ〉のソムリエール、池田美穂さんセレクトのグラスワイン3種を紹介します。
※［口開け日］2023年11月1日～（なくなり次第終了）

ラ・キウバの赤は、アルプス山麓のネッビオーロ品種らしい、バラのドライフラワーと野イチゴの香り。素朴で滋味深い酒質が心地いいです。

GD・ヴァイラの赤はミント、アッサムティー、イチゴのコンフィなどの官能的な香り。ほどよい渋み成分はありつつトゥーマッチじゃないバランス感が絶妙です。

ファットリア・コロンチーノの白はしっかり熟した黄桃と地中海ハーブの香りで、パワフルなのに清涼感あり。うまみもたっぷりなのに柔らかな舌ざわり。イタリアの白の魔性が詰まった名作で、うちのオーナーシェフも大好きな一本なんです。