この一年であんこの魅力を再発見し、 和と洋をミックスしたお菓子の新境地も開拓。 2022年の“推しスイーツ”おかわりしちゃうわよ〜。|和スイーツ編
Hanako.tokyoの連載「ぼる塾・田辺智加のスイーツ“推しエントリー”」では、2022年に72品を紹介。その中から特に心に残っているアイテムを聞きました。
〈 坂の上ベーカリー 〉のたろうのあんぱん
「 パンをちょっとトーストするのがミソ 」
金沢〈坂の上ベーカリー〉が作る、人気和菓子店〈茶菓工房たろう〉の“特製あん”をたっぷり挟んだあんバターサンド。
「これを食べて、あんパンの概念が変わりました。あんこの甘さがバターでミルキーになるのが忘れられなかった! パンだけを少しトーストして食べてほしいです」。1個300円。
〈 大野農園 〉のりんごモナカ
「りんごってこんなにかわいかったのか」
果実感たっぷりのりんご餡、マスカルポーネとクリームチーズを合わせたチーズ餡をりんご形の最中に自由に詰めて。
「今おすすめを聞かれたら一番布教しているかも。余った餡はパンやラスクにのせて楽しみました。わざと余らせたいくらいですね」。りんごモナカボックス1,512円。
〈 鈴懸 〉の鈴乃トリュフ
「一瞬で心を掴まれました」
抹茶、ほうじ茶は福岡県八女産の香り高い茶葉を使用した、和のホワイトチョコレートトリュフ。
「大好きな、あの〈鈴懸〉がチョコレートを出してるというのが驚きでした。玄米のホワイトチョコは醤油を使っていて香ばしい感じです。自分用のバレンタインに買いたい!」。4個入り1,401円。
〈 とらや 〉の最中「御代の春 紅」
「最中=茶色だけじゃないのよ」
桜をかたどった白小豆の餡入り最中。
「〈とらや〉ではやっぱり羊羹に目が行きがち。でもこの見た目のかわいさと愛おしさは、眺めていたくなりますね。白餡が大好きなので、今までなぜこれを知らなかったのかと、悔しい!」。1個238円。
〈 菓游 茜庵 〉のゆうたま
「 フルーツの味がしっかりするの 」
柚子、すだち、山桃など、四国産の果実を厳選した和のゼリー。「今琥珀糖みたいなのが流行っている中で、これは琥珀糖とはまた違って新しいなと。こういうものの味ってぼやけがちだけど、しっかり味がします。パッケージや色合い、添えられているメッセージまで素敵」。7個入り972円。
〈 HIGASHIYA 〉の棗バター
「これを考えた人に感謝したい 」
ナツメヤシと発酵バター、香ばしいクルミを合わせた、シンプルだけど完成度の高いお菓子。
「これは誰にもあげたくない自分用のご褒美ですね。食べて美容にもいいっていうのが最高。これのおいしさがわかる大人になりたい。パクッて食べたら絶対ダメよ!」。6個入り2,376円。
今回のセレクター…安原伶香
やすはら・れいか/和菓子・ネオ和菓子研究家
老舗和菓子屋〈大三萬年堂〉の13代目で、和菓子・ネオ和菓子研究家としても活動中。新ブランド〈大三萬年堂HANARE〉も手がけた。2022年の連載では和スイーツのセレクトを担当。