新しい味に出会える美味しい横丁へ! 新感覚の横丁が〈虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー〉に誕生!名店シェフが手がける〈イル・フリージオ〉に注目。
虎ノ門ヒルズの2棟目となる〈虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー〉が6月11日にオープン。その3階に、東京の人気店が26店舗集まる〈虎ノ門横丁〉が誕生しました。名だたる店が並ぶ中、注目は地産地消の世界的旗手〈アル・ケッチァーノ〉の奥田政行シェフが手がける〈イル・フリージオ〉。塩とオイルで食べる寿司という新しい味覚をご紹介します。
ビルの中にできた路地に小さな店がたくさん集まっている〈虎ノ門横丁〉。〈バードランド〉〈スリオラ〉〈エレゾ〉〈Äta〉など、普段は予約が取りにくい人気店が数多く出店し、その味をカジュアルに楽しめることが大きな話題になっています。テイクアウトしたものをフードコートで食べられたり、角打ちできるスペースもあり、いろいろな店の美味しいものをちょっとずつ味わうといった楽しみ方もできます。
月山や鳥海山から流れ込むミネラル豊富な雪解け水と複雑な潮の流れが、美味しい魚を育む山形県の庄内浜は、日本でも有数の漁場。そこで獲れる新鮮極まりない魚介を極上のイタリアンにしてきた奥田シェフが、その海の幸を塩とオイルのマリアージュで味わうお寿司に仕立てて提供するのが〈イル・フリージオ〉です。
「庄内浜の魚はお寿司で食べても最高。ただ、獲れる場所やエサの種類で魚介の味は全部違うのに、醤油で食べるとその個性が全部醤油に覆われてしまいます」と奥田シェフ。庄内浜の魚介の繊細な味の違いをどうやったら引き出せるか、試行錯誤の末にたどり着いたのが、塩とオイルの組み合わせだったそうです。
例えばアジに合わせるのは、シチリア産の有機エキストラバージンオリーブオイル“チェントンツェ”と、満月の日の満潮時に日本海の海水を汲み上げゆっくりと釜で炊き、最初に浮かんできた大粒の一番塩だけを集めた、奥田シェフのオリジナルの塩“月の雫の塩”。
イナダに合わせるのは、シチリアのビアンコリッラ有機エキストラバージンオリーブオイルと、地中海のクリスタルフレークソルト。カルパッチョと寿司飯の偉大な出会いです。
マグロにはガーリックオイルと竹炭の塩を合わせて。赤身の鉄分的な味に合わせる竹炭のほのかな苦味、臭みを旨味にするガーリックオイルの相乗効果で、口の中の美味しさが噛むほどに増していきます。たとえば青味魚には香ばしいナッツ系、脂ののっている魚にはわさびや青唐辛子など辛味があるオイルを合わせて、絶妙なバランスと複雑な味わいを生み出します。完璧な組み合わせを目指し、200種類以上の塩と70種類以上のオイルを味見して、魚とのマッチングを確かめたそうです。
オイル寿司以外のメニューも実に豊富。写真は「本日のお魚の本格アクアパッツァ」(1,980円)。この日は朝獲れのホウボウでしたが、身が弾けるくらい新鮮で、滋味深い一品でした。
ディナーメニューにあるアミューズセットは、その日のお魚を使ったアミューズ3品にグラススパークリングワインがついて1,500円。イカのワタの部分を切り取ってパラっと塩をしたものは、最高にフレッシュな塩辛といった感じ。お酒が進んじゃいます。ランチタイムはセットメニューが4種類。写真はその中のひとつ“こぼれ寿司ランチ1,680円”の“ベスビオ火山風こぼれ寿司”です。これにあら汁とラタトゥイユがつきます。他にパスタランチ1,280円やお魚ランチ1,950円なども用意されています。
〈振り塩とイタリアン イル・フリージオ〉
約140種類もの魚介が水揚げされるという庄内浜。それをすべて試食し味を把握しているという奥田政行シェフ。虎ノ門横丁の店では、庄内浜はもちろん、奥田シェフの目利きで選ばれた日本各地の魚も使用。獲れる海の状態や季節によっても味が異なる魚と、相性の良いオイルや塩との組み合わせは無限大です。寿司飯とのバランスも考え抜かれたオイル寿司で、新しい味覚を体験しましょう!
■東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー3F 虎ノ門横丁
■03-6273-3182
■ランチ11:00〜14:00LO、ディナー17:00〜21:30LO 月休
■ランチ1,280円〜/ディナー オイル寿司セット1,800円〜。アラカルト多数。
■カウンター11席/禁煙
■toranomonyokocho