レストランが仕掛けるベーカリーも。 福岡がパンの聖地に。一度は訪れたい憧れベーカリー5選【福岡市内】 FOOD 2020.03.12

パンブームの流れの中で、刻々と変わる聖地的存在。いまどこを訪れるべき全国区の人気パン屋からの卒業生がどんどん店を構え、福岡はあっという間にパンがおいしい街になった。目を奪われるのは美しい〝料理パン〞の数々だ。今回は地元出身のモデル・木村雪乃さんと巡ってきました。

INDEX

1.実直にパンと向き合う福岡パン業界の代表格。〈pain stock〉/中洲

平日のお昼でこの行列。店内にもお客がぎっしり。
平日のお昼でこの行列。店内にもお客がぎっしり。

「旧来の農法、パンの製法などを『ストック』していきたい」。平山哲生さんが掲げる理想が〈コーヒーカウンティ〉と合致し、自身の2号店と共同で作る〈stock〉を開店。グルテンの味をなるべく出さず、口溶けのいい「パン以上のもの」を目指す。

〈pain stock〉
■福岡県福岡市中央区西中洲6-17
■092-406-5178
■10:00〜18:00(売り切れ次第4終了)月、第1・3火休
■10席/禁煙

2.心地よくしょっぱいバターロールにうっとり。〈パンや 日乃光〉/向野

池田浩明さんが塩バターロールを絶賛する、こぢんまりとした店。常に陳列に気を配り、新しく焼き上がれば全て取り替える。「もちろん廃棄せずラスクにしますよ」と店主の永松晃さん。サクッと歯切れの良い生地はミキシングを最低限に抑えたグルテンの弱さから。

〈パンや 日乃光〉
■福岡県福岡市南区向野1-5-25
■092-287-5675
■9:00〜18:00 月、第3火休
■4席/禁煙

3.おいしくて体に優しいから毎日食べたくなるパン。〈マツパン〉/六本松

イートインスペースは大きな窓が気持ちいい。ドリンクは近所のカフェ〈COFFEEMAN〉からテイクアウト。
イートインスペースは大きな窓が気持ちいい。ドリンクは近所のカフェ〈COFFEEMAN〉からテイクアウト。

アメリカやドイツなど、パンの勉強に海外へ積極的に渡航する松岡裕嗣さん。ミキシングマシンや手ごねを使い分けて優しいパンを作っている。老若男女が食べやすいパンにするため、クロワッサンの層数や塩分濃度にもこだわっている。

〈マツパン〉
■福岡県福岡市中央区六本松4-5-23
■8:00〜18:00(売り切れ次第終了)月、第2・4火休
■和室座敷あり/禁煙

4.福岡の惣菜パンを変えた!?レストラン発のベーカリー。〈amam dacotan〉/六本松

開店時間ぴったりにパンが勢ぞろいする様子はお見事。それを逃すまいと並ぶ人々は、料理人が仕掛けるパンの数々をどんどん買っていく。すぐ近くのカフェ〈ダコタンカフェ〉とハシゴがお決まりだ。パン職人にはない発想が、福岡中の職人たちを刺激しているらしい。

〈amam dacotan〉
■福岡県福岡市中央区六本松3-7-6
■092-738-4666
■10:00〜19:00 水休
■イートインなし

5.素材の旬が表れる色とりどりの惣菜パン。〈MOROPAIN〉/高宮

シックな店内にずらっと並ぶパンを見てみれば「じゅわっと塩バター」「香椎茸のクロワッサン」など、名前もチャーミング。作り手は〈ドンク〉を経て独立した諸永裕士さん。九州産が中心の信頼できる素材でアイデアを練っている。

〈MOROPAIN〉
■福岡県福岡市南区高宮1-17-5
■092-791-5676
■7:00〜17:00(売り切れ次第終了)日月休、ほか不定休あり
■16席/禁煙

Navigator…木村雪乃

木村雪乃(きむら・ゆきの)/福岡出身。15年の間柔道に打ち込んだ後、大学卒業後は女優・モデルの道に。福岡名物の明太フランスは〈Full Full〉のものが大好物。

(Hanako1182号掲載/photo:Norio Kidera text:Kahoko Nishimura)

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