卵の優しい味わい、プリッとした弾力が魅力。 【京都旅】レトロかわいい「堅焼きプリン」を求めて喫茶・カフェ巡り。
喫茶店ひしめく京都でお目当てにしたいのが、レトロかわいい堅焼きプリン。今回は、懐かしい昔ながらのプリンが楽しめる、京都の喫茶・カフェ3軒をご紹介します。
1.〈鳥の木珈琲〉
「京都散策で羽休めをしたいときにぴったりなコーヒー店。街なかにあるのが嘘のような、静かで穏やかな空気感に癒されます。香り豊かなコーヒーと共にいただきたいのがこのプリン。
光沢感に満ちた姿が理想的!口の中で解けていくどこか懐かしいおいしさに、一瞬で虜になっちゃいます」
きょん。さん@kyon_tokiiro
関西のカフェやスイーツを日々紹介するフォロワー7万人超えの人気インスタグラマー。訪れたカフェは延べ1,000軒以上!どこか物語を感じる写真も評判。comepass.jp/cafe
(Hanako1131号掲載)
2.〈スマート珈琲店〉
《〈スマート珈琲〉へ。ここのプリンは園子さんの理想のプリンやった」「園子さんは念願のホットケーキ、でかくあけた口に茶色い三角形が次々と投げ込まれる》と、日記に登場する〈スマート珈琲店〉はいつも甘いものと共にあるようだ。昔ながらのレシピで作られるプリンは、蒸し焼きならではのプリッとした弾力が魅力。たっぷりのカラメルが卵の優しい生地を引き立てている。かつて子役時代の美空ひばりが大好きだったというエピソードがあるホットケーキも、当時から変わらないレシピで作られている。
〈スマート珈琲店〉
創業は昭和7年。ほかにフレンチトーストや、ふわふわのタマゴサンドウィッチなど卵を使ったメニューが充実。
■京都府京都市中京区寺町通三条上ル天性寺前町537
■075-231-6547
■8:00~19:00 無休
■38席/喫煙
Navigator いしいしんじさん
1966年大阪府生まれ。京都大学文学部仏文学科卒業。2009年からは二十数年ぶりの京都暮らし。2003年『麦ふみクーツェ』で坪田譲治文学賞、2012年『ある一日』で織田作之助賞、2016年『悪声』で河合隼雄物語賞を受賞。最新刊に『悪声』(文春文庫)がある。
『京都ごはん日記』には2009年2月18日から2010年1月31日まで、『ある一年~』には2010年2月1日~2011年1月31日までを収録。
登場人物や店の索引、「いしいしんじの京都地図」が付いたハードカバー。河出書房新社刊。
(Hanako1176号掲載/photo : Natsumi Kakuto, Noriko Yoshimura, Yoshiko Watanabe text : Kahoko Nishimura, Mako Yamato, Atsuko Suzuki)
3.〈高木珈琲 烏丸店〉
〈イノダコーヒ〉出身の父ら創業メンバーから喫茶店のイロハを学んだ店長・北村亮さん。自ら焙煎も手掛けるが、目指すのはあくまで「気さくな街のコーヒー屋」。お客さんのブレークタイムを一服のコーヒーで彩りたい。その思いを込めた「おおきにまいど!」が今日も店内に響く。
2001年に発刊し、カフェブームを牽引する存在となった『京都カフェ案内』を12年ぶりにブラッシュアップ。珠玉の15軒を紹介するのは、店主の語りも添えられたエッセイだ。〈高木珈琲〉のページには親子2代のインタビューがあり、京都の喫茶店DNAが脈々と続いているのがわかる。
〈高木珈琲 烏丸店〉
■京都府京都市下京区烏丸通高辻下ル
■075-341-7528
■7:00~19:00 無休
■32席/喫煙
(Hanako1176号掲載/photo : Natsumi Kakuto, Noriko Yoshimura, Yoshiko Watanabe text : Kahoko Nishimura, Mako Yamato, Atsuko Suzuki)
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