わたしの“いつも”が、よりよい世界につながる。 デザインの力によって新たな価値を。〈パナソニック〉の取り組み #1『アップサイクルプロダクツ』
例えば、新しく自宅のインテリアを選び直すとき。例えば、読み終えた本を整理するとき。〈パナソニック〉の取り組みが、よりよい世界の入り口に。インテリアや雑貨はいつも目にするものだから、これからはデザインや機能性だけでなく、どうやって生まれたのかストーリーにも着目したい。本来の部品とはちょっと規格外だったけれど一から作り直すのではなく素材の魅力を生かして、生まれ変わったモノたち。どことなく愛嬌があって暮らしを楽しく彩ってくれる、従来のリサイクルから一歩進んだ新しいエコロジー『アップサイクルプロダクツ』をご紹介します。(PR/パナソニック)
1.本をしっかり支える存在感抜群のブックエンド
アイロンの形状と重さを生かした「IRON PARTS BOOKENDS」。樹脂加工を施し、内部構造が見えるデザインに。
2.上質な素材が際立つ照明付き一人がけテーブル
キッチンの製造過程で生じる人造大理石を再利用したコンパクトな「TERRAZZO TABLE」。蛇口がタスクライトに!
3.メタルパーツが空中でキラキラ光るモビール
炊飯器の内蓋などの端材を用いた「METAL PARTS MOBILE」。大きさや形状が少しずつ違って、表情豊か。
“素材のよさ×デザイン”で 生まれ変わる工場排出物。
レトロな雰囲気のランプシェードや、しずく形のブックエンド、読書灯と一体化しているテーブルなど、どこかで見たことのあるこのカタチ。まったく違う用途になっているので意外と気づきにくかったりするものの、これらはすべて工場排出物を使用している。具体的にいうと、ランプシェードは炊飯器の内釡、ブックエンドはアイロンのプレス部分、テーブルはシステムキッチンの天板になるはずだったものだ。
「製造過程では、わずかな傷や加工不良などで品質基準を満たせず工場排出物となるものが、部品単位で必ず生じます。今までそういったものはリサイクルで対応してきましたが、再資源化にはエネルギーやコストがどうしてもかかってしまうので、部品のよさを生かしたまま使っていただきたいという思いから生まれた商品です」(パナソニック品質・環境本部 石橋健作さん)
厳しい品質チェックで商品のクオリティを保つことと、工場排出物を抑えることは相反する使命といえる。その解決策として、パナソニックとインテリアやプロダクトのデザインを手がける〈Open A〉とのコラボレーションによって生まれたのが、「アップサイクルプロダクツ」。規格外となってしまった部品や端材などに、デザインの力によって新たな価値を見出す試みだ。デザインのキーワードは、“見立て”。同じアイテムでも見方によっていろんなものに捉えられるように、炊飯器の内釡をあえて食品以外の用途にするなど、意外性のあるものに生まれ変わらせている。
ポイントは元の形をなるべく生かすこと。ランプシェードの内側には炊飯器の内釡の目盛りがそのまま残されていて、もともとのストーリーを知らなくても、遊び心として仕掛けられた“ヒント”を読み解く楽しさがある。プロジェクトのベースにあるのは、最近よく聞くサーキュラーエコノミー(循環型経済)という考え方。「従来のリサイクルとの違いは、いいものをより長く使える仕組みづくりから行っていることです。例えば炊飯器の内釡は金属製なので、極端にいえば100年でも長持ちします。素材のよさとデザイン力で、排出物に新しい価値を創出しているのです」
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【INFORMATION】
〈THROWBACK〉
紹介しているアイテムはプロトタイプにつき、購入に関する詳細は要問い合わせ。
■throwback.jp/product
〈TENNOZ Rim〉
複合施設TENNOZ Rimのサークラウンジで、これらのアイテムを実際に見られる。
■www.tennoz-rim.tokyo
問い合わせ先/パナソニック
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(Hanako1190号掲載/photo:Aya Sunahara styling:Yui Otani text:Ikuko Hyodo))