働く女性のための転機の準備 専門家が投資のイロハを伝授!『つみたてNISAとiDeCoの申し込み方。』
将来のことを考えて、資産運用に興味はあるけれど、何から始めればいいのかわからない!そんな初心者に、NISAとiDeCoの違いからおすすめの金融商品まで、専門家が投資のイロハを伝授します。今回は、つみたてNISAとiDeCoの申し込み方。申し込みにかかる期間やフローを確認して、余裕を持ってできるタイミングを知ろう。
つみたてNISA申し込みまでの流れ
1.金融機関を決める
銀行か証券会社か、窓口のある店舗か、ネットで手続きできるところか、選ぶポイントはさまざま。手数料はどこでもあまり変わらない。
2.必要書類を用意する
保険証など顔写真がないものや住所が手書きの身分証明書は2点必要なことも。運転免許証が確実だ。引き落とし口座情報も用意しよう。
3.審査を受ける
金融機関のチェックを経て口座を開設したら、税務署のNISA口座開設審査に入る。およそ1~2週間かかり、承認されれば本開設となる。
4.商品を選ぶ
選択肢は膨大だが、途中で商品を変えられるので、手始めに人気商品から選ぶのがおすすめ。ネット証券では星で評価されていてわかりやすい。
iDeCo申し込みまでの流れ
1.加入診断をする
iDeCo公式サイトで簡単にチェック。国民年金の被保険者種別や企業年金の違いで掛け金の限度額が異なり、年金受給者などは加入できない。
2.金融機関を決める
国民年金基金連合会にかかる手数料(加入時2,829円)のほか、金融機関それぞれの運営管理料はまちまち。サイトの見やすさなどの相性も指標に。
3.必要書類を用意する
iDeCoは年金制度の一種。運転免許証などの本人確認書類のほか、基礎年金番号が必要となる。年金手帳のほか、日本年金機構から送付される書類に記載。
4.審査を受ける
運営管理機関を通した国民年金基金連合会の審査は1~2カ月かかる。個人型年金加入確認通知書、口座開設通知、パスワードが届いて、本開設となる。
5.掛け金を決める
掛け金が変更できるのは、年に1回のみ。そのため、最初に継続可能な額を決めておきたい。フリーランスなら月額5,000円~6万8000円で、1,000円刻み。
6.商品を選ぶ
iDeCoは基本的に自分で商品を決める必要がある。投資信託に加え、定期預金や保険商品などの元本確保商品も選択可能。リスクやリターンを吟味しよう。
ハナコラボ iDeCo体験談。「将来への不安感がiDeCoを始めてから払拭されました。」
フリーランスにはうってつけのiDeCoに、実際に加入したハナコラボパートナーに体験談を聞きました。
Name:星子莉奈(ほしこ・りな)
Age:32歳
Job:フリーランスPR・ライター
“食と旅を愛でるフリーランス”。2019年に独立し、会社員からフリーランスに。趣味である食を中心としたジャンルでPRや執筆活動を行っている。
レストランのPRやグルメ情報の執筆で活動している星子莉奈さんはフリーランスになって4年目。彼女も、〝とりあえず始める〞行動力で投資ライフをスタートさせた一人だ。「今でこそ収入が安定してきましたが、独立してすぐにコロナ禍になってしまい、決まっていた仕事は軒並みキャンセルに。経済面で不安を抱えていました。その頃に『お金を稼ぐ方法を仕事以外にも見つけなければ』という思いが強くなっていったんです」(星子さん、以下同)
余裕が出てきた2021年秋ごろ、友人の勧めでつみたてNISAやiDeCoの良さを知ることに。「銀行に預けているよりずっといい!と、善は急げでiDeCoの手続きをしました。自分が口座を持っている銀行なら信用できると思って、銀行の窓口へ。ほとんど知識がないまま行ったのですが、丁寧に教えてくれたので安心して始められました」選んだ銘柄は、変動が大きい外資ミックスを月額1万3000円と国内の安定型を月額2万円。「お金を預ける意味が全くないのも嫌だけど、元々安定型を多めにしようと思っていたので、満足の選択です」。
iDeCoを開設したのち、すぐにつみたてNISAも始めた星子さん。今は株を買い始めるための準備中だという。「これまで投資の知識が浅かった私ですが、始めてみたら勝手がわかってどんどん意欲が湧いてきました。今は独身ですが、結婚するかもしれないし、子供ができるかもしれない。一人っ子なので親の介護にもお金がかかりそうだし、自分の老後の資金にも不安が募ります。そんな時に、積み立てているお金があるのはすごく安心ですね」
Navigator…ファイナンシャルプランナー・高木典子(たかぎ・のりこ)
証券会社、外資系投資銀行を経て独立。オンラインや対面で個別の相談に乗ってくれる。