春うらら、京都ぶらぶらお買いものさんぽの最適解|京都、どこ行けばいい? もしもし京都相談室Vol.14

国内外問わず京都にやってくる多くのお客様のご要望に合わせ、様々なスポットやプランを提案し、メジャーどころからニッチな穴場的スポットまで知り尽くしたフリーランスPR中村葵さん。そんな彼女なら、京都に行く時の「困った!」、「知りたい!」の最適解を教えてくれるはず。ということで、中村さんの京都何でも相談室、開室します。「もしもし中村さん、春の京都で楽しむお買いものさんぽの最適解 、教えてください!」

滋賀県出身。京都在住5年目。アパレルブランド勤務、トランジットジェネラルオフィス、外資系ラグジュアリーホテルでのPRを経て、現在は、京都を拠点に、アート・ホテル・ライフスタイル・カルチャーなどをメインにフリーランスPRとして活動中。ハナコラボパートナー。インスタグラム:@aoi_nakamura

中村さん、こんにちは。2024年のお買い物散歩の記事を参考に、京都でのお買い物を楽しみました! 2025年もぜひ、お買い物散歩のおすすめスポットを教えてください。

2024年のもしもし相談室の中で、閲覧数ランキング2位だった京都お買い物さんぽ。みなさん、ありがとうございます。当時紹介したスポットは、変わらず今も大好きなお店ばかり。
今回はさらにエリアを拡大し、お送りしようと思います。
ぽかぽか陽気の京都の春、ぶらぶらお買い物さんぽ、いってみましょう!
〈ギャラリーすもも〉で、韓国クラフトを愛でる

まず1軒目は、出町柳にある〈ギャラリーすもも〉。水・木・金・土のみ営業している、〈喫茶李青〉が営むギャラリーです。喫茶からも、歩いてすぐ。


小さなお店ではありますが、韓国雑貨を中心に、アンティークや作家ものなど幅広くセンスよくセレクトされていて、憧れの大好きなお店です。
さまざまな用途で使えそうな韓国の白磁は、訪れる度に揃えたいなぁと眺めています。
私は韓国クラフトがとても好きで、昨年もクラフトを巡る韓国旅をしてきました。白磁の高台皿って、実用的かどうかは置いておいて、気持ちが高まりますよね。私は料理が不得意ですが、どんな料理も美味しく魅せてくれそうです。


韓国の伝統的なパッチワークであるポジャギのランチョンマット、特別にオーダーされた日本の作家もののティーカップセット、アンティークのアスティエ・ド・ヴィラット。そして、韓国のソバンは、好みのどんぴしゃなものが見つかればいつか必ず手に入れたいと思い続けているもの。



訪れるタイミングが良いのか、オーナーの鄭 玲姫(チョンヨンヒ)さんがお店にいつもいらっしゃるのも、訪れたい大きな理由のひとつです。
いつも凛と素敵な雰囲気を纏われた鄭さんがセレクトされたものたちと、その雰囲気を感じたく訪れているところがあります。その店にしかない、その人にしか出せない空気感のあるお店には、どうしても惹かれますよね。


私が通っていた大学から〈喫茶李青〉はとても近く、少しばかり緊張しながらも、静寂で気高く、でも排他的ではない空気感の中で、初めてピビンパをいただいた時の感動は、大人になった今も記憶に残っています。
ピビンパは現在、月に一度の提供で予約制。昨年は運良く予約を取ることができ、久しぶりの再会を果たしました。その際、自宅でもピビンパを再現してみたくなり、李青コチュジャンも購入(こちらもとってもおすすめ!)。
韓国のスプーン、スッカラもビンテージのものを張り切って揃えました。たくさんの種類のナムルを作るって大変。やっぱり、李青さんでいただくピピンパが1番です。


もちろんピビンパ以外の通常メニューもありますし、前日まで予約も可能。李青の雰囲気を味わった後、ギャラリーすももでお買いものをして、そのまま〈みつばち〉の「あんず豆かん」を是非。
出町柳お買いものさんぽ、どうぞお楽しみください!


〈ギャラリー すもも〉
住所:京都府京都市上京区梶井町448-23 コスモハイツ1F
営業時間:12:00~16:30
定休日:日・月・火曜ほか、不定休あり
公式Instagram:@gallery_sumomo
ハートフルなお買い物スポット〈まぃまぃ堂〉

2軒目は、もしもし相談室初の市内を越えたご紹介! なんと、福知山です。福知山ってどこ? な、方もいらっしゃるかと思いますが、私も初めて福知山へ行ってきました。
京都駅から約90分。心がほっこり、たのしい街です。福知山さんぽは、また改めてもしもし相談室番外編として公開予定です。
その中から1軒、お買い物散歩にぴったりすぎて大好きなお店になったのが、福知山駅から徒歩10分強、新街商店街という商店街の中にある〈まぃまぃ堂〉。公式Instagramのプロフィールにあるように、「レトロ商店街のカフェ、ギャラリー、古道具等、詰め込みすぎなお店」そのままです。



扉を開くと、温かく小さなカフェ。手作りのケーキやスコーン、ジャムやクッキーが並んでおり、おいしそうなものたちに目が奪われます。



カフェの店内から、どこか違う世界線に迷い込んでしまったのか? と少し不安にさえなるほど奥へと続いており、進んでみるとそこかしこに、もの・もの・もの。



作家ものから、古道具、海外アンティークやフェアトレード品。スタイリッシュなものではなく、一つ一つが温かく、ほっこりするものたちばかり。目移りして見ていたら、しばらくその世界線から帰って来られなくなりそうです。




限られた時間の中で、買い物とカフェどちらも楽しむぞ! と意気込んで向かったはずなのに、すっかり夢中になってしまいお買い物だけで時間オーバー。時間軸をも狂わす、ハートフル・お買いものスポット。私のいち押しです。



〈まぃまぃ堂〉
住所:京都府福知山市下新26
営業時間:12:00~19:00
定休日:日·月曜
公式HP:http://maimai-do.com/
憧れの日本旅館がプロデュース!〈ギャラリー遊形〉

最後の3軒目は、〈ギャラリー遊形〉。いつかは泊まってみたい、京都〈俵屋旅館〉プロデュースのギャラリーです。もちろん以前から存在は知っていたものの、私には敷居が高そうに感じて尻込んでいて…先日、勇気を出して訪れてみました。



〈ギャラリー遊形〉では、旅館で実際に使用している石鹸やタオル、寝具など「俵屋のこだわり」を感じることができる商品が並んでいます。

石鹸や俵屋さんの屋号にちなんだ俵型の和三盆の干菓子は、京都土産やじぶん土産にぴったり。オリジナルのアイテムも品よく素晴らしくて、ベロアの巾着やおくすり挟み、レターセットやシルクサシェは、リアルに自分にもお土産にも買いたいし、湯呑みやぐい呑みにも、心くすぐられました。ガラスのタンブラー、作家さんの作品など手に入れたいものばかり!

緊張して店内に入ったのですが、お店を出る頃にはときめきで心が満タンでした。見ているだけで満たされてしまい、この日はすっかり手ぶらで出てしまったので、以降オンラインショップをチェックする日々。どのアイテムも、みなさんが想像するより手に入れられるプライスなのも嬉しいです。
また店舗に行って買い物をしたらいいやん! なのですが、背筋を伸ばして伺いたいので、次はしっかりおしゃれをして行きたいと思います(笑)。そんなお買い物さんぽも、たまにはいいですよね。
〈ギャラリー遊形〉
住所:京都市中京区姉小路通麩屋町東入ル
公式HP:https://www.yukei.jp/
営業時間、定休日は要問い合わせ(075-257-6880)

以上、2025年、京都お買いものさんぽ3店でした。
今回は、もしもし相談室初めての市内を越えたご紹介。番外編となる福知山さんぽもお楽しみに。
それでは皆さん、また次回!
text&photo_aoi nakamura