47都道府県・全グルメガイド 【秋田県 横手市・湯沢市エリア】雪深いまち、秋田県横手市・湯沢市エリアで育まれた発酵文化と、昔ながらの街並みを巡る5選。
雑誌Hanako2024年1月号「47都道府県、おいしいあの町へ」では、地元在住の食通が教える、47都道府県のおいしい食を求める旅を紹介しました。Hanako Webでは、誌面では紹介しきれなかった47都道府県のオリジナル記事を限定で公開。
今回スポットを当てるのは、秋田県横手市・湯沢市です。県内でも雪深いエリアといわれ、厳しい冬を越すために培われた独自の発酵文化が今も受け継がれています。“発酵食を味わうならここ!”というお気に入りを、陶芸家の田村 一さんが教えてくれました。
長く厳しい冬を越すための知恵が美しい街並みと豊かな麹を育んだ。
横手市・湯沢市は県内でも屈指の豪雪エリアで、冬は外に出られないほど。そのため、酒蔵や麹屋さんは「内蔵」という屋内の蔵を持ち、独特の発酵文化を継いできました。〈旬菜みそ茶屋 くらを〉のあたりは町屋が立ち並ぶ景観が残り、街中を歩くだけでも楽しいですよ。麹にも個性があって、〈くらを〉の女将・鈴木百合子さんから聞いたのは、「ここは甘いものが好きな地域。例えば、味噌は麹の歩合を多めにして作るので、芳醇な甘味を感じるのが特徴」だそう。〈Hostel&Bar CAMOSIBA〉ではまた別の麹を使ったおつまみがいただけますし、〈ヤマモ味噌醤油醸造元〉では独自の酵母を活かした技術と想像力の結晶のような料理と出会えます。街歩きをしながら、発酵食の食べ比べも、ぜひ。
1.大正から続くこうじ店が手がける食堂〈旬菜みそ茶屋 くらを〉
旬菜みそ茶屋 くらを (しゅんさいみそちゃや くらを)
大正7年創業の〈羽場こうじ店〉が手がける食堂。自慢の麹を使ったランチのほか、塩麹の元祖と言われる東北生まれの調味料「三五八(さごはち)」や「米麹茶」など、オリジナル商品も人気。
住所:横手市増田町増田字中町64
TEL:0182-45-3710
営業時間:10:00〜16:00
定休日:水木休、冬季休業あり
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盛岡の喫茶文化と豊かな自然を巡る。
2.築100年の蔵で発酵おつまみとお酒を〈Hostel&Bar CAMOSIBA〉
〈Hostel&Bar CAMOSIBA〉(横手市十文字町曙町7-3)地元で110年続く麹屋の娘さんが切り盛り。ゲストハウスなので宿泊も◎。
3.めくるめく発酵の世界を体感〈ヤマモ味噌醤油醸造元〉
〈ヤマモ味噌醤油醸造元〉(湯沢市岩崎124)1867年創業の老舗。味噌醤油を使ったジェラートなど、革新的な発酵食はすごいの一言。
4.黒漆喰の蔵で過ごす、心地よいカフェ時間〈インテリアショップ&カフェ momotose〉
〈インテリアショップ&カフェ momotose〉(湯沢市岩崎字岩崎160)木の温かみを感じる空間と店主・沓澤優子さんの人柄が素敵。
5.目玉焼き、福神漬けを添えた“横手やきそば”の老舗食堂〈藤春食堂〉
〈藤春食堂〉(横手市大屋新町字堂ノ前22-3)写真は麺を二玉使い、豚のももスライスものった大ボリュームの「特製やきそば」。
(ONE MORE PLACE)MUSEUM 「マンガ原画」がテーマの美術館。
マンガの原画を軸にした日本初の美術館が実は横手に。〈横手市増田まんが美術館〉(横手市増田町増田字新町285)の原画収蔵数は45万枚以上。マンガ好きなら1日中いられます。
Photo_Nozomi Takahashi text_Kanayo Mano