47都道府県・全グルメガイド 【千葉県 大多喜・長生周辺グルメ】ファン多数の〈mitosaya 薬草園蒸留所〉など、山と海の恵みを味わえる名店5選。

TRAVEL 2024.01.10

雑誌Hanako2024年1月号「47都道府県、おいしいあの町へ」では、地元在住の食通が教える、47都道府県のおいしい食を求める旅を紹介しました。Hanako Webでは、誌面では紹介しきれなかった47都道府県のオリジナル記事を限定で公開。

今回ご紹介する千葉県のガイド役は、生まれも在住も千葉の、〈みんげい おくむら〉店主・奥村 忍さん。ピックアップしてくれたのは、大多喜・長生周辺エリア。「大多喜町にこんな素晴らしい場所が!」と驚いたという〈mitosaya 薬草園蒸留所ミトサヤ   やくそうえんじょうりゅうじょ〉を起点に、〈KUSA.喫茶〉や〈トパタコス〉など周辺のおすすめスポットも教えてもらいました。

【目次】千葉県 大多喜・長生周辺の山と海の恵みを味わえる名店5選

1.限られたオープンデーを目指して訪れたい〈mitosaya 薬草園蒸留所〉

房総半島の真ん中に位置する大多喜町は、城下町らしい街並みと、自然豊かな里山が共存する場所。僕が子供の頃は、祖父母の家に向かう通り道にあり、風情ある良い町だなと思っていたのですが、まさかこんな素晴らしい場所が誕生するとは! そんな、地元民も驚いたスポットが〈mitosaya 薬草園蒸留所〉です。元県立の薬草園を改修し、そこで育つ果樹・薬草・ハーブや、全国の生産者から仕入れる果実を原料に蒸留酒を製造する、稀有な蒸留所。作られるお酒は、原料を見ただけではなかなか味の想像がつかないのも面白いです。また、大多喜町から海の方へと車を走らせれば、大人気の海鮮食堂〈タカラ亭〉がある一宮町や、コーヒー好きを魅了する〈KUSA.喫茶〉のある長生村も。里山の恵みも、海の恵みもどちらも享受できるのが、この一帯の魅力だと思います。

mitosaya 薬草園蒸留所(ミトサヤ やくそうえんじょうりゅうじょ)

ブックショップ〈ユトレヒト〉元代表で、蒸留家の江口宏志さんと、イラストレーターの山本祐布子さん夫妻により2016年に設立。施設内を見学できるのは、毎年春と秋に開催予定のオープンデーのみ。オープンデーには、広大な敷地内を散策したり、ショップで新製品のテイスティングをしたりできる。オープンデーや新商品の情報はHPをチェック。https://mitosaya.com/

住所:夷隅郡大多喜町大多喜486
TEL:0470-64-6041
※施設内見学はオープンデーのみ可

2.鮮魚店直営の食堂〈タカラ亭〉で地魚に舌鼓

千葉県 大多喜・長生周辺 タカラ亭 地魚

〈タカラ亭〉(長生郡一宮町一宮2647)は、鮮魚店が営む食堂なだけあって、新鮮な地魚を使った料理やなめろうが有名。びっくりするくらい駅前すぐにあって、アクセスも最高です。

3.〈藤平酒造〉で少量仕込みの名酒「福祝」を手に入れる

千葉県 大多喜・長生周辺 藤平酒造 福祝

関東の酒どころと呼ばれる上総・久留里で、地元の名水を仕込水に使い、一貫して手作りする〈藤平酒造〉(君津市久留里市場147)。主要銘柄「福祝」は、知る人ぞ知る千葉の名酒。

4.九十九里で〈トパタコス〉の絶品タコスを頬張る

千葉県 大多喜・長生周辺 九十九里 トパタコス

「九十九里ビーチライン」にたたずむタコスショップ〈トパタコス〉(長生郡一宮町一宮9969-2)。潮風を受けながら、軒先で食べる九十九里のタコスが最高。裏には乗馬クラブがあって、まるで海外にいるような空気感。

5.職人夫婦が営む〈KUSA.喫茶〉で至極の一杯を

千葉県 大多喜・長生周辺 KUSA.喫茶

焙煎職人と焼き菓子職人の夫婦が営む〈KUSA.喫茶〉(長生郡長生村一松乙1987-14)。細密的に選り分け、中小型釜で焙煎した世界最高峰の豆をブティックコーヒーと名づけています。お店の一角にギャラリーのような実験的スペースがあるのも面白い。

One More Place 山の中の小さな美術館で、世界の工芸品を観賞。

千葉県 大多喜・長生周辺 as it is

山の中にある〈as it is〉(長生郡長南町岩撫41)は、アフリカやヨーロッパ、アジアなど、日常生活で使われた工芸品を静かに展示する小さな美術館。設計は、千葉生まれの建築家・中村好文氏。

photo_Norio Kidera,text_Hanako

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