47都道府県・全グルメガイド 【埼玉県・飯能市周辺グルメ】飯能市民のパワーの源は、ご当地大福餅!? 地元で大人気のお店5選。
雑誌Hanako2024年1月号「47都道府県、おいしいあの町へ」では、地元在住の食通が教える、47都道府県のおいしい食を求める旅を紹介しました。Hanako Webでは、誌面では紹介しきれなかった47都道府県のオリジナル記事を限定で公開。
今回ご紹介する埼玉県のガイド役は、大宮でビストロ〈デリカ〉を営む山﨑暢さん。ピックアップしてくれたのは、木材「西川材」でも有名な林業の町・飯能周辺。地元で熱狂的に愛される〈四里餅商事 大里屋支店〉の「四里餅」や、秋田〈新政酒造〉での修業を経て2019年に創業した注目の〈やまね酒造〉などをチェック!
1.地元民が溺愛する、〈四里餅商事 大里屋支店〉のもちもち「四里餅」
飯能市は、古くから林業が盛んな場所。良質な木材は「西川材」と呼ばれ、江戸時代から重宝されてきました。そんな歴史と関係の深い銘菓が、〈四里餅商事 大里屋支店〉の「四里餅(しりもち)」。小判の形をした大福で、昔々、山奥で伐採した木材を、川を使って江戸へ運ぶ際に「餅を食べて、四里の急流でも、尻餅をつかずに乗り切った」という伝説があり、それが「四里餅」の名前の由来だそう。僕が幼少の頃は、父親が、飯能で山登りをした帰りなどに買って帰ってくれた定番の手土産だったのですが、最近久々に食べてみたところ、これがもう尋常じゃなくおいしい…! もちもちのお餅と、上品な甘さの餡子。大人になって改めて、その魅力を実感しました。賞味期限当日中、売り切れ御免の究極のご当地菓子。このためだけでも、わざわざ飯能を訪れる価値ありです。
四里餅商事 大里屋支店(しりもちしょうじ おおさとやしてん)
JR東飯能駅から徒歩約20分という立地ながら、ひっきりなしにお客さんが訪れる地元の大人気店。名物の「四里餅」は、つぶあん・こしあんの2種で、5個800円、6個960円、10個1,600円。閉店時間を待たずに売り切れることも多い。店内のレジカウンター上には、「四里餅」の名前の由来となった、西川材の運搬の様子を記した絵が。
住所:飯能市中居51-1
TEL:042-973-0506
営業時間:8:30~売り切れ次第閉店
定休日:月、第1・3日休
2.青い小屋の中で、ゆっくり蕎麦を味わえる〈そば舎 あお〉
小さくて真っ青なお店はすべて店主の手作り! 〈そば舎 あお〉(飯能市小久保275-4)は、店内のあちこちにセンスが光るかっこいい空間でゆっくり蕎麦を楽しめます。
3.埼玉産の米を、飯能産の木桶で仕込む〈やまね酒造〉
秋田〈新政酒造〉での修業を経て、2019年に創業した〈やまね酒造〉(飯能市赤沢 223)。飯能産の西川材を使った木桶仕込みのクラフトサケを作る、地元注目の酒造です。
4.地元民がファミレス使いするローカル喫茶店〈トラヤ〉
ザ・町にあったらいいなこんな喫茶店、の代表のようなお店〈トラヤ〉(飯能市八幡町5-4 グリーンヒル1F)。フードもドリンクも種類が多すぎて毎回迷ってしまう、ファミリーレストランのような存在でもあります。イチオシはカレー。
5.〈加藤牧場〉でフレッシュなミルクやアイスを堪能
飯能市から車で20分ほどの日高市にある〈加藤牧場〉(日高市旭ケ丘572)へは寄り道必至。搾りたてのミルクや、ヨーグルト、チーズ、アイスなどの加工品も充実していて、どれもとてもフレッシュな味わい!
One More Place トーベ・ヤンソンのメルヘンな世界に包まれる。
フィンランド人作家、トーベ・ヤンソンの童話の世界を具現化した〈トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園〉(飯能市大字阿須893-1)。飯能の西川材をふんだんに使って作られており、子供にとっては最高の遊び場、大人も、独特な建築を見ているだけでも良い時間になります。公園内にあるカフェもすてき。