【SDGs A to Z: Q (Quality) 】一生使いたい、ストーリーのある名品。

SUSTAINABLE 2023.06.22

安く手に入る流行のアイテムもいいけれど、質のいいものを長く使うことこそ、地球にとって大切なこと。読者憧れの女性6人に、愛用しているアイテムとその理由について教えてもらいました。

INDEX

【山崎怜奈】〈マリ・クレール〉の革のポシェットは持っているだけで安心感を与えてくれる。

山崎怜奈 -マリ・クレール

高校生の頃に小さめのポシェットが欲しくて、母が20代のときに購入したものを受け継ぎました。革製品は湿度管理がむずかしいのにとてもいい状態で、ダークブラウンの革に、同系色のステッチやゴールドの金具が効いた飽きのこないデザインがお気に入りです。ポシェットに限らず、両親や祖父母から受け継いだものは自分だけの特別なアイテムで、身につけるとわくわくします。これからも大切に使い続けていきたいですね。

【よしいちひろ】ステップアップの決意を込めて購入した〈 オメガ 〉の1950年代製ヴィンテージ腕時計。

よしいちひろ 時計

そろそろ年齢に見合った大人になりたいと、約3年前の年始に購入した初めての“ちゃんとした腕時計”。信頼を寄せているセレクトショップ〈OCAILLE(オカイユ)〉で、直感的にいいと思ったものを選びました。シンプルだけど普通過ぎないデザインがポイントで、仕事のときに身につけると背筋が伸びる思いです。私が誰かから継承したように、将来、どなたかに引き継げるよう、こまめなメンテナンスは欠かせません。

【加藤千恵】祖母の若い頃に思いを馳せる 真珠とダイヤをあしらったネックレス。

ネックレス加藤千恵

大学時代、祖母に「好きなのがあればもらって」と言われ、見せてもらった中から選んだのがこのアクセサリー。祖母が若い頃に愛用していたそうで、ブランド名は不明ですが、金具部分に「ITALY」の刻印が。古い時代ならではの個性的なデザインなので、文学賞のパーティや知人の披露宴など、晴れの場でのコーディネートのアクセントになります。祖母はどういった場面で身につけていたのかなぁ……と想像して、微笑ましい気持ちに。

【大谷優依】破損しても修理して使い続けたい。時代を超えて素敵だと思える骨董品の食器。

大谷さん 骨董品 皿

本当にいいものは、修理して長く使いたいと思えて、不要になったとしても誰かが欲しいと言ってくれる。まずは、いま持っているものを見直すことがサステナブルの一歩かなと思います。私にとってそう感じたものが、石川県金沢の骨董品店で見つけた有田焼と九谷焼、ソンベ焼の食器。現代では再現できない質感や絵付けは魅力的です。使う場面は、お正月や来客など特別なとき。破損した際は、金継ぎや専門の方に修理をお願いする予定。

【大屋夏南】憧れ続けて手に入れた“永遠の定番”。〈 シャネル 〉のハンドバッグ「 マトラッセ 」。

シャネル 大屋

21歳のときに思い切って購入。初めてのマトラッセは黒のキャビアスキンにしました。カジュアルなコーディネートに合わせればアップグレードさせてくれるし、フォーマルとも相性抜群。どのシチュエーションにも合う万能バッグとしてヘビロテしています。これからも「これでいい」ではなく「これがいい」と思えるものを選びたい。そのほうが、よりアイテムに愛着が湧くし、長く使えて、結果的に豊かな暮らしになると思います。

【阿部真澄美】清水の舞台から飛び降りる気分で購入した 〈 カシミールルーム 〉の刺繍ストール。

阿部真澄美-カシミールルーム-

インドの手刺繍の美しさや何カ月もかけて作る職人の手仕事の素晴らしさに感銘を受け、約7年前に〈ロンハーマン〉で購入。すべて一点ものなので、1年ほど悩み続け、色や柄に直感で惹かれたものを選びました。何年経ってもトレンドに左右されず、まとうだけで不思議と自分の気持ちを高揚させてくれる上、目上の方に褒められることも多く、自信にもつながります。高い買い物でしたが、お直ししながら一生大切に使うつもりです。

text : Moe Tokai

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