ハナコラボSDGsレポート エコ先進国・ニュージーランドに移住して感じたこと/イラストレーター・Nozomi Yuasa

SUSTAINABLE 2022.11.07

ハナコラボ パートナーの中から、SDGsについて知りたい、学びたいと意欲をもった人が「ハナコラボSDGsレポーターズ」を発足!毎週さまざまなコンテンツをレポートします。第79回は、今月から新しく仲間入りしたNozomi Yuasaさんのプロフィールを紹介します。

みなさんこんにちは!イラストレーターのNozomi Yuasa(湯浅 望)です

ニュージーランドに到着した翌日。小学校のすぐ脇にある公園の雄大さに大興奮!
ニュージーランドに到着した翌日。小学校のすぐ脇にある公園の雄大さに大興奮!

今年で4年目を迎えたニュージーランド移住生活の様子を伝えるべく、この度「ハナコラボSDGsレポーターズ」に参加させていただくことになりました。

私が家族と暮らすニュージーランドは、美しく雄大な自然に囲まれたエコ先進国。環境保全に積極的に取り組む政策を行っていることで世界的に有名ですよね。ここ最近でも大手スーパーマーケットが使い捨てビニール袋の完全撤廃を宣言したりと、目標達成に向けた大胆な取り組みを政治、社会単位で行っています。
こうした大胆な政策は報道などで目にすると、窮屈そう、不便で暮らしにくそう、と感じる方も多いと思います。私も移住前はその生活に耐えられるのか心配で、日本製の使い捨てラップやレジ袋をたくさん持ち込んでニュージーランドへ引っ越しました。でもその使い捨てプラスチック達は4年目のいまでも使い切ることなく、引き出しにしまわれています。そう、ニュージーランドでは無理することなく自然な形でエコ生活を楽しめるきっかけがたくさんあるのです。

家族でニュージーランドへ移住して1番に驚いたのはスーパーマーケットの徹底したプラスチックフリーでした。野菜類はもちろん個包装されることなく自然なままで陳列されており、お魚やお肉もタッパーを持参して購入する人がちらほら…。かろうじて葉物などの水っぽい野菜を入れるためのビニールは置いてあるがリサイクル素材でできたコンポスタブル(生分解性、堆肥化が可能)な素材だったりと驚くことばかり!
使い捨てプラスチックのレジ袋の販売、配布は現在法律で完全に禁止されているので、各店舗でオリジナルのエコバックを販売しており、一番簡易的なものだと2ドル程で購入することができます。
普段通りに買い物をするだけで自然とプラスチックフリーをチョイスできる秘密は本当にシンプルで「その場にプラスチックという選択肢がないから」です。その選択肢がないのなら、工夫してみよう!というポジティブな意識転換が生まれ、生活全体を見直すきっかけになりました。

作:Nozomi Yuasa
作:Nozomi Yuasa

いま思い返すと東京で生活していたときはプラスティックゴミが大量に出る生活を何も感じずに過ごしていましたし、思考はストップしていたと思います。
ニュージーランドに来てからは「実はこれって必要じゃないのかも?」と考えたり、日々の生活への意識が徐々に変わっていきました。買い物のときには洗える素材の薄手のエコバックに野菜を詰めたり、パンが入っていたビニールを再利用したりと、できるだけあるものを使って資源を消費をしないように工夫したりと、「考えない生活」から「考える生活」に変わっていきました。義務のように縛られると息苦しさを感じてしまいますが、そうではなく「どうしたら自然にも自分にも優しくなれるか」を考えることが大切なのだと思います。

たくさんの魅力や気づきがあるニュージーランド生活の様子をこれからみなさんにシェアできることが楽しみです。これからどうぞよろしくお願いします!

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