ハナコラボSDGsレポート 豊かな自然を大切に守るニュージーランドへ。エコ先進国のサステナブルな取り組みとは?
ハナコラボ パートナーの中から、SDGsについて知りたい、学びたいと意欲をもった4人が「ハナコラボSDGsレポーターズ」を発足!毎週さまざまなコンテンツをレポートします。第62回は、エディター、ライターとして活躍する大場桃果さんが、環境保全先進国として知られるニュージーランドを訪れました。現地で見つけたサステナブルな取り組みを紹介します。
レストランにも注目!エコフレンドリーホテル〈シャーウッド〉
まずは、ニュージーランドの南島にあるクイーンズタウンへ。立派な山々や湖に囲まれた、観光地として人気を集めるエリアです。中でも私が注目したのは、8年前にオープンした〈シャーウッド〉。レストランやバーを備えた“コミュニティホテル”として地元の方々にも人気の場所で、敷地内のフリースペースで地域のイベントが行われることも多いそう。
まず足を踏み入れると、建物のほとんどにソーラーパネルが取り付けられているのが印象的。もともとモーテルだった場所を活用しているそうで、いくつもの部屋が並ぶ宿泊棟にはその頃の名残りも感じられます。カーペットには釣り網やタイヤ、壁にはワインのコルク…というように、室内の至るところにアップサイクルの素材が使われているのも特徴。何より、おしゃれな内装にテンションが上がります!
部屋にはミニバーの代わりにマイボトルが設置されていて、空のボトルをレストランへ持って行き、そこへ地元産のワインやビールを入れてもらうというシステムになっています。これなら毎日新しいドリンクを用意する必要がないし、宿泊者側としても自由に色々選べて楽しいですね。
シャンプーやハンドソープはできる限り詰め替えで対応し、トイレットペーパーもなくならない限りは交換しないそう。エコ先進国というイメージの強いニュージーランドですが人口が多くないため、実はリサイクル施設はそれほど豊富ではないのだとか。だからこそ、リユースやリデュースに力を入れているのだと実感しました。
敷地の奥へ進むと、オーガニックの畑が見えてきます。なんと、レストランで使用する野菜やハーブの約8割をこの畑で育てているのだとか。「お客さんに“今”を食べてもらうことが重要」というモットーのもと、旬の野菜や地元クイーンズタウンで採れた食材にこだわって料理を提供しています。私はマッシュルームやほうれん草をサンドしたハンバーガーをいただきましたが、ビーツを練り込んだ自家製パンがとても美味しかった…!
また、畑の脇にはコンポストが設置されており、余った食材や生ごみを堆肥として循環させています。目の前には美しい湖と山々があり、“世界一景色の良いコンポスト”と言っても過言じゃないかも?!もちろん、ごみの分別も抜かりありません。こうやってイラストや色でわかりやすく説明されていれば、自然と分別できちゃいますね。