未来のために身近にできること。#2 すぐにできるサステナブル!環境や社会のためにできる7つのアクション&注目ブランド。
何を買って、どう向き合い、どう行動する?日々を彩る選択で、将来を明るくできたらどんなにうれしいことだろう。楽しみながら今すぐできる、アクションをご紹介します。今回のアクションは”買う”。環境や社会への配慮があるブランドへ寄付をするように、買い物でエールを送ってみませんか?行き場のないものを材料にした製品を選べばロスを減らせたり、オーガニック製品を選べば生産者の健康を守る手助けができたりと、世界を変えるアクションになるから。思いのある製品はデザインにもこだわりが詰まっていて、使う時間もワクワクするはず。
1.外出時はマイボトルにお気に入りのドリンクを入れる。
のどが渇くたびに外出先で買うことの多いドリンク。でも容器の使い捨てにつながってしまうから、荷物の少ない日はマイボトルを持ち歩いてみては?マイボトル生活は「今日はあのお茶にしよう」と中身を考えるのも楽しく、お財布にも優しい。このステンレススチールボトルは、断熱二重構造で温度を保てる上に軽くて持ち運びにぴったり。
2.マイボトルに〈マイカップオブティー〉の野草茶を。
半野生のハーブを手摘みし、乾燥機を使わず人の手で仕上げたリトアニア産茶葉。ティーバッグは金属を使わず、自然素材のモスリンを糸で巻いて包んでいる。フレーバーを替えて日々の楽しみに。カモミールとラベンダーのお茶 1,000円、「ハーバルチャイ」のティーバッグ 1,200円(共にマイカップオブティー―ラウンダバウト 03-6407-8892)
3.外出先で飲みきったら〈無印良品〉の給水所で「追い水」。
全国に約130店舗ある〈無印良品〉の一部店舗では、店内にある給水機からマイボトルに水を汲めるから、飲みきった時に便利。スマホに無料アプリ「水―MUJI Life」をダウンロードすれば、〈無印良品〉のほか東京都水道局が紹介する都内700カ所以上の給水所も探せて、最寄りの給水所がパパッとわかる。給水した水量の合計や、それによって使わずに済んだペットボトルの量、CO²排出量も表示されて、環境保護に貢献できた達成感がある。
4.生地の廃棄を減らす〈リベアバイジョンブル〉
多くのアパレルメーカーが、廃棄される布地を減らせるようエシカルなものづくりを目指している。岡山の職人によるものづくりを大切にする〈ジョンブル〉もそのひとつ。デッドストックの布を染め直したり、生産過程で生まれたハギレをつないでコートを仕立てたりと、〈リベアバイジョンブル〉としてアップサイクルなウェアを提案。
5.デッドストックの生地を利用した1点もののコート。
生地に最後まで責任を持ちたいと生まれたのが、解体した過去の製品や生地をパッチワークでつないだコート。素材ありきで同じパターンの品はない1点もの。「あえて数は作らず、ユニセックスの1サイズに。大量生産、大量廃棄しないものづくりを大切にしています」。コート38,000円(リベアバイジョンブル)、ニットワンピース18,000円、パンツ13,000円(共にジョンブル―全てJOHNBULL表参道)
〈JOHNBULL表参道〉
今年6月に移転オープンした〈ジョンブル〉のフラッグシップ店。マリアさんが商品開発、セレクトからインテリアまで手がけた〈モーイストア〉が併設され、〈リベアバイジョンブル〉のアイテムがフルにそろう。
■東京都渋谷区神宮前5-2-14 GATE SQUARE 1F
■03-3797-3287
■11:30~20:00(当面12:00~)無休
6.店頭で気になっていたエシカルマークを学ぶ。
オーガニックスーパーマーケットやコスメストアに並ぶ商品のパッケージに印刷されていることが多い、エシカルマーク。いろいろな種類があるけれど、いったいどういう意味?見かけることが増えたものや、ぜひ内容を知ってほしい8つをピックアップ。その商品が作られた背景がわかるから、買い物をするときの参考にしてみて。
①1% FOR THE PLANET
年間売り上げの1%以上を、承認された自然、環境保護団体に寄付するという意味のマーク。〈パタゴニア〉と〈ブルー・リボン・フライズ〉が立ち上げたプロジェクトで、今では世界中の1,000社以上が参加している。
②NON-GMO Project
除草剤耐性や害虫抵抗性を持たせるための遺伝子組み替え作物(GMO)ではないことを示すマーク。GMOは健康に問題はないといわれているけれど、気になる人は、NONGMO(=GMOではない)マークをチェック。
③USDA ORGANIC
オーガニックスーパーでアメリカの商品によくつけられているUSDAORGANIC。米国農務省が発行するオーガニック認証で、95%以上の有機原料を使用したものでなければつけることはできないというマーク。
④Leaping Bunny
クルーエルティフリー、つまり化粧品やパーソナルケア製品の開発、製造にあたって動物実験を行わない製造業者であることを証明するもの。日本ではオーガニックコスメ売り場で急増中。
⑤GOTS認証
繊維製品において、原料がオーガニックであること、環境・社会的に責任ある製造方法であること、トレーサビリティ(どんな過程で作られたか追跡できること)などの基準をクリアしたものにつけられている。
⑥MSC
水産加工品にも注目!水産資源や環境に配慮した、持続可能な漁業で獲られただけでなく、加工・流通の過程でも、非認証の水産物が混ざらないよう管理が行われていると認められた製品にのみつけられるマーク。
⑦FSC
問題視されている森林の減少と劣化。FSCは、生態的、経済的、社会的な面から適切な森林管理が行われている企業を認証し、それをクリアした木材から作られた製品につけられる、いわば森を守るマーク。
⑧バイオマスマーク
バイオマスプラスチックや合成繊維、印刷インキなど生物由来の資源(バイオマス)を利用した商品についているマーク。地下資源の節約と、燃やしても大気中のCO²が増加しにくく地球温暖化防止に役立つ側面が。
7.キャンドルナイトをして電力について考える。
週末の一夜だけ電気を消してみる。キャンドルの薄明かりの中でワインを飲んだり、忙しい日常から離れて考え事をしたり。毎年夏至と冬至に行われ、省エネなどを考えるイベント「100万人のキャンドルナイト」があるように、電力にも思いを馳せて。今は太陽光や風力などの再生可能エネルギーを自分で選べる時代。当たり前を見直す時間にしよう。
(Hanako1190号掲載/photo:Shinnosuke Yoshimori(model), Satoshi Kaneko, Masanori Kaneshita, Akiko Baba, Hiromi Kurokawa, Natsumi Kakuto styling:Nami Kagiyama(model)hair & make:Yumi Narai(model)model:Serena Motola foodstylng:Toshie Kikawada text:Kyoko Kashimura, Tomoko Yanagisawa, Aya Honma, Miho Arima edit:Nao Yoshida cooperation:UTUWA)