【副業女子に突撃インタビュー】第1回 週3日は企業広報、あと4日はダンサー。どちらも実現させる”踊る広報”という働き方。

LEARN 2019.05.23

働き方改革で脚光を浴びている、“副業”。収入アップが見込めるのはもちろん、キャリアアップにつながって起業することだって夢じゃない!ただ、興味はあるんだけど、何をすればいいのかわからない……なんて人も多いはず。そこで、副業をエンジョイしている女性たちにインタビューしてきました。この記事をヒントにして、副業を始めてみませんか。

週3日は広報、あとの4日はダンサーとして活動!

2踊る銭湯写真 (6)

第1回目に登場してもらうのは、人材サービス会社の広報として働きつつ、副業ではダンサーとして活動している柴田菜々子さん。
自らを“踊る広報”と銘打って、数多くのメディアにも出演し注目を集めています。彼女は、“週3日勤務”という制度で働くことで、本業と副業を両立しているとのこと。「1週間のうち、月・火・木曜に広報として働き、あとの4日をダンスとプライベートに当てています。
出社日は一応決まっていますが、取材によっては違う曜日に出社したりして、臨機応変に対応しています」

■副業を始めたきっかけは?
「入社2年目で会社を辞めようとしたときがきっかけです。もともとダンスを幼い時からやっていまして、就職してからもダンスを真剣に続けたいと思っていたんです。
ただ実際に働いてみると、仕事とダンスを両立するのは難しく、練習量がかなり減ってしまいました。周囲のダンス仲間が結果を出していくなかで、焦っていたんだと思います。
仕事は楽しいし、好きなんですけど『本当にやりたいことは何なんだろう?』と悩んでしまい、会社を辞める決意をしたんです」

「社長面談をして辞めさせてもらえると思っていたのですが、そのときに社長から『仕事かダンスのどちらかをとるのではなく、仕事とダンスの両方をとる方法を考えたら』と逆に提案されたんです。
当時の私は2年目でそんなスキルもなかったし、そんな贅沢な選択ができると思っていたので驚きました。
そこから、1年間のダンスの行動目標を全部出して逆算した結果、週3であれば働けると。それを社長に提案したところ、OKが出たんです。そこから、副業でダンサーとして活動を始めました」

副業を周りに理解してもらうには、“結果を出す”ことが大事。

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■副業を始めてどうでした?
「ダンサーとして活動を始めた最初の方は、悪意はないと思うのですが『趣味のダンスは最近どう?』って聞かれることが多くて……。
私は真剣にダンスに取り組んでいたのですが、まわりの人からは趣味と見えているんだなって気づいたんです。そこで、徹底的にコンテストに出るようにしました。
大会で賞を取って、結果を出して周りの人に報告していたら、趣味とは言われなくなりましたね。逆に『頑張っているね!』って言われるようになりました。
副業をするにあたって、周囲の人にきちんと理解されることはとても大切なことだと感じましたね」

「チームで公演を行って活動しているのですが、副業を始めて4年前と比べると、公演の数も増えたし、踊る場所の質や広さも変わってきましたね。
たとえば、前は小さな劇場やギャラリーが多かったし、東京がほとんどでした。でも今は、地方に呼んでもらったり、海外にも招待してもらうようになって、出演料も頂けるまでになりました。
今年はマレーシアやカナダにも行く予定です。活動の拠点が広がってきたのがうれしいですね」

週3日になったぶん、生産性の高い仕事に注力!

記者懇親会の様子
記者懇親会の様子

■本業での週3日勤務はいかがでした?
「ダンスをする時間がとれて心の余裕が出てきましたね。また本業では『週3日で、週5の成果を出します!』ということで始めたので、仕事のやり方はがらりと変えて、生産性の高い仕事に集中して成績が出せるようにしました。
広報の仕事は、
【1】リリースを作る前の情報探し
【2】リリースを書く
【3】記者さんに届ける
【4】取材対応
という4つの作業があるのですが、私はコミュニケーションをするのが得意だったので、後半の【3】と【4】の作業に注力しました。
逆に苦手だった【1】と【2】は、最初は外部にお願いしたりしていました。これで今までどおりの週5の成果を出していこうと。
それに慣れてきたら、【1】と【2】の作業も自分でできるようにしていく。
それを続けた結果、現在では週5で働いていた時期よりも多くの仕事をできるようになりました。
あとは自分主催のイベントを増やしましたね。そのイベントに記者さんを呼ぶことによって、1回で多くの記者さんと会えますから」

副業は夢を実現させるための手段になる。

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■副業の魅力はどんなところにありますか?
「副業は、夢を実現させるためのひとつの手段になると思います。ダンスって小さいころから長く続けていても、就職を機に辞めていく人がほとんどなんです。
これはダンスに限らず、他のスポーツなども同じ。今までは夢と仕事を両立できる選択肢がありませんでしたが、副業をうまく使えばどちらも両立できるようになったと思います」

■副業をするうえで注意することはありますか?
「副業をする人は、長期的な目線が必要になると思います。副業することで忙しくなるのは事実なので、目先目先でやっていくとパンクしちゃうと思うんです。
3カ月~半年単位で計画を立てながら調整していくことが重要です。」

本業のノウハウが副業に生きてくることもある!

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■副業をやっていてよかったことはありますか?
「“踊る広報”と名刺にも書いているのですが、オリジナリティが出るので初めて会った人に覚えてもらいやすくなりましたね。
そのおかげで人脈もかなり広がったと思います。あとはダンスができているので精神的にも健全になって、豊かに暮らせているように思います。
週5日勤務と比べると、お金の面では下がっているかもしれないですけど、精神的な豊かさでいうと今の方がありますね」

「また、ダンスのイベントも企画しているのですが、そこでは本業の広報のノウハウがかなり活きています。広報の仕事をやっていたからこそ、一般の方に興味を持ってもらうためには、どういったことが必要なのかを考えることができました。本業を続けていてよかったと本当に思いますね」

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■これからの目標はありますか?
「ダンス業界の底上げをしていきたいですね。その一環としてダンスと銭湯を掛け合わせたアートイベント“踊る銭湯”を開催しています。
また、ダンスで成功している人や、メディア広告やアートイベントの関係者を集めたトークイベントも計画しているんです。
そういう情報交換をする場を作ることが大事。成功者の経験を共有することで、業界が底上げしてくればいいなと思っています。本業でしっかりとキャリアップしつつ、副業ではダンサーとして着実にステップアップしていろんな場所で踊っていきたいですね」

(edit:yuma tsujino text:osamu sasaki)

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