第17回　チュートリアル福田充徳の「はじめてパパのなんでも〈新発見〉！」 【チュートリアル福田の育児エッセイ・17】自分の子を「平均」とか「常識」とばかり比べて心配してもしょうがないんやなぁ

先日、息子が室内遊び場デビューをしました。みなさんもよくご存知だと思いますが、ボーネルンドがやっている「キドキド」です。

息子はまだ1歳にもなっていないので、どれくらい遊べるものなのかな？　と、思っていましたが、赤ちゃん向けの遊び場スペースにはいろんなおもちゃがあり、広いボールプールもある。家の中の狭いケージの中と違い、これはええなあと。息子はまずは何して遊ぶのかな!?　と興味津々でみていたんですけど、 　と興味津々でみていたんですけど、ボールプールのボールを１個だけ手にとって、延々とそれで遊んでいました。

ボール転がして、それ追いかけて拾って……って、お前、それ家でできるやつやん！　もっとイケてるほかのおもちゃとかで遊べよと、心の中でツッコんでしまいました（笑）。

僕としては、他の赤ちゃんが一緒の空間にいるのが新鮮でした。同じ月齢くらいの赤ちゃんと触れ合う機会なんて滅多にないので、その交流が楽しかったです。知らないお母さんに「今、何ヶ月くらいですか？」と話しかけたりして情報交換もしましたね。そうやって子どもたちを観察していると、けっこう違いってあるもんなんですね。あの子は７ヶ月なのにもう歯がしっかり生えているなとか、この子は、大きめなのにまだハイハイなんやとか、髪の毛もまだ坊主の子もいれば、ふさふさの子もいる。体が小さいけれど、もう1歳になるという子もいたりしてびっくりすることも。

息子は、今10ヶ月なんですが、下の歯が２本あるだけで、いっこうに上の歯が生えてこない。僕は、それをちょっと心配していたんですが、歯が生えている子のお母さんに「はやく歯が生えてくると歯磨きが大変で……」とか言われると、そうか、そういう悩みも出てくるのかと考えさせられたり。

子どもは、個体差がめちゃくちゃある。それを、他の子の成長を見ることで知ることができてよかったです。あんまり、自分の子を“平均”とか“常識”とばかり比べて心配していてもしょうがないんやなあと思いました。いろんな成長のペースがあって、それぞれの子に正解がある。それでいいんやと、上の歯もぼちぼち生えてくるやろ、と思えるようになりました。

息子も息子で、まだ保育園にも行ってないですから、同じ年齢くらいの子と一緒に遊ぶのが新鮮だったようです。うちの子は人見知りせず、がんがんいくタイプ。それだけに、ちょっとハラハラしましたね。よそのお子さんを叩いちゃったらどうしようとか、おもちゃを振り回してぶつけちゃったらどうしようとか。楽しく遊んでいるところをなんでもかんでも「ダメ！」としてしまうのもかわいそう。その距離感、めっちゃむずいなと思いましたが、基本、延々とボール転がしているだけなので、そんなに声をあげるような大事件は起きませんでした。