「働く女子の“変わる”1ヶ月」 with いち髪 デジタルデトックスを目指して、1ヶ月10冊の本を読むことを宣言!その変化とは。
ハナコラボが1ヶ月間、新しくなった〈いち髪〉のシャンプーを使いながら、何か新しいことにチャレンジ!気づくとスマホばかり触っているというライターの前田紀至子さん。脱スマホ生活のためにも、1ヶ月に10冊読むことを宣言!久々に活字に浸った1ヶ月間の変化とは? (PR/クラシエホームプロダクツ)
読書強化月間スタート!刺激的な本選びを体験。
もともと本は好きなんですが、最近は遠ざかっていて…。本を読まなくなったせいか、気づけばスマホをよく触っているんですよね。今回はどっぷり活字に触れられるいい機会だと思って、1ヶ月で10冊の本を読むことをノルマにしました。本を読むなら電子書籍ではなく紙で読みたい派なので、お気に入りの本屋さんに出かけました。
訪れたのは、下北沢にある〈本屋B&B〉。実は、移転してから初めての訪問なので、楽しみにしていました。そしてさらに今回は特別に、スタッフの木村綾子さんに本を選んでいただけるという特典つき!木村さんのプレゼンつきでどんな本に出合えるのか、心が躍ります。
興味があるジャンルは、建築論、ポスト構造主義、サブカルチャー、フェミニズム、隠れたアメリカ文学などなど…。木村さんはさすがプロで、私の好みを汲みつつ素敵な本をたくさんおすすめしてくださいましたが、「これまで自分が知らなかったものに触れる」という行為はとても刺激的で、学びが多いのだと改めて実感しました。
読みたい本を片っ端から集めたら、なんと19冊もあって、絞り込むのが悩ましかったです。「百閒好きだから読んでほしいけど、これは夜って感じだから昼っぽいのも入れようよ。やっぱサティじゃない?」、「いいですね。サマードレスでも着てクリームソーダ飲みながら、自分に酔いながら読みたい~」なんて、妄想トークを繰り広げつつ選びました(笑)。
見事ノルマ達成!とくに心に残った3冊は?
最終的に厳選した本がこちらの10冊。ここから1ヶ月間は、自宅ではハードカバーの本を、移動中や外出先では文庫本を読むということを徹底し、1ヶ月で10冊というノルマを無事達成できました。それぞれ興味深い内容でしたが、とくに心に残った3冊を紹介します。
1.『ぼくの哲学/アンディ・ウォーホル』(新潮社)
1960年、スーパーマーケットに並んでいる缶スープのラベルを平たく描いたウォーホル。もともと移民だった彼らしい視点によって描かれた、NYのスノッブな社会の日々を私小説のように読める面白さ。周りで「マスターピース」と評価する人が多いことにも頷ける一冊。
2.『曇天記/堀江敏幸』(都市出版)
『ぼくの哲学』と同じくエッセイが私小説として完成しているのがこちら。誰にでも経験があるような何気ない日常や気づきをスノッブかつエスプリの効いた麗しい言葉で表現されていることに刺激を受けました。
3.『卵のように軽やかに サティによるサティ/エリック・サティ』(筑摩書房)
彼の感覚や物の見方は、当時「音楽界の変わり者」と言われていたかもしれないけれど、音楽の提案の仕方をはじめとして、案外今では当たり前に受け入れられている考え方も少なくなく、「かなり早かった」アーティストの一人なのかもしれません。皮肉の交え方が超一級。
スマホ離れを実感。これからも本を読み続けたい。
移動中や時間を持て余した時に本を開くようになったので、“スマホ癖”のようなものが抜け、手持ち無沙汰になったからといって無闇にスマートフォンを取り出さなくなったり、歩きスマホが断然減ったことは自分にとってすごく良い変化でした。また、本をセレクトしてもらうという経験も新鮮だったので、これからも友人や尊敬する人におすすめの本や音楽、アートなどを聞くようにしたいと思っています。