発酵と、大豆と、わたし。 6/10〜6/16 なっとう娘の「ねばログ」毎日通信。本格派納豆と白米欲のオンパレード。
納豆をこよなく愛する23歳「なっとう娘」が送る、納豆のビジュアル、香り、テイストについてコメントしつつ、魅力を語っているコラムです。(あくまでも個人の感想です)日々ライブ配信にて紹介している色とりどりな納豆たちがずらり!身近な存在だけど実は奥が深い納豆の世界へ、あなたも誘われちゃうかも!?ぜひご覧くださいませ!
このコラムでは、毎日の配信で食べている納豆1週間分を3つの評価軸をMAXの数値を5として、私の主観で評価させていただいています。あくまでも、その納豆の特徴を表すための数値なので、数値の高い低いに優劣はありません!ご自身の好みに合った納豆探しの参考にしてみてくださいね。
〈3つの評価軸〉
・ねばり(弱い 1↔5 強い)
・納豆のかおり(控えめ 1↔5 濃厚)
・豆のかたさ(柔らかい 1↔5 固い)
上記3つの評価のほかに、各納豆に関する情報と感想として「なっとう娘メモ」を添え、私の思う納豆の魅力を余すことなくお伝えさせていただきます。みなさんと多種多様な納豆の世界を共有できたら嬉しいなと思いコラムという形で発信をはじめましたので、ゆるりと読んでいただけたら嬉しいです!
それではレッツ「ねばログ」!
▽1週間分の納豆配信まとめ動画も公開中!▽
1.神のご加護納豆。「芝崎納豆」/〈株式会社 天野屋〉
●ねばり 3.8
●納豆のかおり 4.0
●豆のかたさ 2.9
神田明神のお膝元にある、天野屋にて販売されている芝崎納豆。今回は新宿の〈伊勢丹〉にて購入。正直納豆棚で「芝崎納豆」を見かけたその瞬間、納豆棚に小さな神が鎮座しているように目に写った。「ありがたや...」と心で唱えながら、手を伸ばし商品の裏面を見ると、由来についての説明があり、金含豆と言う芝崎納豆の前身についてなど丁寧に記されている。また、大粒納豆の召し上がり方も記されており、3種の大粒納豆のアレンジレシピが掲載されている。丁寧で親切な説明文に感激しつつも、開封の儀を行う。
160gも入っているパックは片手には収まりきらないサイズ感である。高まる高揚感を抑えつつも、かき混ぜいざ実食。一口、口にすると豆の食感は柔らかいのだが、納豆の味が濃く味の輪郭がはっきりしているため存在感がある印象を受ける。大容量納豆なのでここぞというタイミングで、家族でおいしい納豆を食べたい時にもってこいのビジュアル、味わい、量の三拍子が揃っている。商品パッケージの裏面に印刷されている商品登録のマークもかわいいので、手にとった際に是非見てほしいポイントである。
2.タレ無し直球美味納豆。「角館納豆」/〈角館納豆製造所〉
●ねばり 3.0
●納豆のかおり 4.0
●豆のかたさ 3.2
有楽町の「秋田ふるさと館」に久しぶりに訪れた。およそ半年ぶりくらいだろうか…私が納豆配信を始めたての頃に、都内のアンテナショップというアンテナショップを周り、納豆をかき集めていた頃、立ち寄った以来だった。店内に入って、納豆棚が視界に飛び込んで来るやいなや、明らかに商品の取扱が変わったと脳が反応した。半年前に訪れた頃は、藁で包まれた納豆が多かったことに対し、今でははっきりと藁の納豆の取扱はなく(たまたまその日だけ陳列していなかったという場合もあるが)パックで包装された納豆が目立った。その中でも一際目を引いたのが、今回の「角館納豆」。一般的なパッケージラベルがビニール製であることに対し、この納豆の外装は紙で作成されている。色調もレトロポップでかわいく、紙ならではの質感による発色具合が、なんとも言えない魅力を放っていた。
開封するとそこには、タレなしの状態で納豆だけが可愛く並んでいるではないか。好きだぞ…この納豆菌と大豆だけの直球で戦いを挑んでくる真っ直ぐさ。そんな風に心の中でピンクのため息をつくとともに思いながら、その真っ直ぐさの塊をかき混ぜ始める。粘り気はそこまで強くなく、引く糸もきめ細かい小粒納豆である。納豆の味がしっかりしているため、タレなしでもズゾゾーーっとおいしさのあまり食道のダイソン化が止まらなくなってしまう一品。東北の納豆は味がしっかりしていて好きだと自負していたが、改めて東北納豆愛を確信させられた瞬間であった。
3.大粒好きはマストバイ。「ごちそうさん納豆」/〈株式会社 せんだい〉
●ねばり 2.6
●納豆のかおり 4.3
●豆のかたさ 3.0
商品名にひたすらそそられる…「ごちそうさん」という響きが、満腹の状態の幸福感を連想させ、私の空腹をより刺激する。パッケージも竹の皮で包まれたような少し改まったイメージが持てる。その皮をめくると、納豆ではなくパックが現れ少し竹の皮に直接納豆が入っていることを期待していた自分と、いつもの素材に安心感を覚える自分とに少し葛藤を覚えてしまう。(笑)
かき混ぜ始めるとふわふわの粘りが生まれる。一口ほおばり、タレが醤油のような濃い味ではっきりとしていて白米を食べたくなるような美味しさを感じる。更に、豆の食感が何とも言えない絶妙な固さで絶品なのだ。今まで200種類以上の納豆を食べてきたが、納豆の固さで絶品と思ったことはなかなかなかった。初めてに近い感覚だ。さすが納豆専門店の貫禄を感じさせる納豆である。大粒好きの方は必買(マストバイ)といっても過言ではないだろう。またこの納豆を購入した納豆専門店「せんだい屋」では、納豆食べ放題ランチ(¥850)もあるのでぜひ、お店の最寄り駅でもある池尻大橋にお立ち寄りいただいた際には、寄ってもらいたいお店である。
4.罪深き海苔の香り。「あおさのり納豆」/〈株式会社 小杉食品〉
●ねばり 2.2
●納豆のかおり 3.2
●豆のかたさ 3.1
パッケージに「のり」と見ると、それだけでボルテージが3上がるという、完全なる海苔教な、なっとう娘である。緑のパッケージから放たれるあおさのりの誘惑は、すでに私の白米欲を刺激し始めていた。パックを開け、あおさのたっぷりと入ったタレを投入し、かき混ぜ始めるとこれでもかと言わんばかりに香りが目の前に放たれる。食欲(特に白米欲)を煽り立ててくるこの納豆は、夜中にもかかわらず白米を無意識のうちに食べてしまいそうになるほど罪な香りの持ち主であった。
箸で口に運ぶと白米欲が押し寄せ、もう我慢できないと理性との間で朦朧としていたが、意識が戻ったときには玄米を口にしていた。(玄米にしたところえらい)罪深き納豆め…と思いながらもその背徳感はこの世の全てに勝ると感じるほど幸せなひとときだった。糖質ダイエット中の方は、要注意の納豆と言いたくなるくらい、恐ろしくお米との相性が抜群な納豆である。
5.強く優しい九州男児。「九州うまかもん納豆」/〈株式会社 しか屋〉
●ねばり 2.0
●納豆のかおり 3.2
●豆のかたさ 4.1
真っ赤な納豆のパッケージに描かれた元気な九州男児たち。「祭りだ!」と言わんばかりの活気あふれるデザインに自然と食欲をそそられる。開封し、混ぜあげていく。かすかに香る甘さが、九州ならではの味付けのように感じつつも、箸で口に納豆を運ぶ。タレ、豆ともに香り通り少し甘めであることを確認しつつ、甘口醤油のように馬刺しとも合うのではないかなどと、九州特有の食事との組み合わせを考えながら、食べ進めていく。豆の固さは噛みごたえがあり、その甘さとのギャップがまるで九州男児のように優しさと強さを兼ね備えている納豆である。
6.レトロポップな艷やか姫。「グリーンパール納豆」/〈グリーンパール納豆本舗 有限会社大永商店〉
●ねばり 4.0
●納豆のかおり 3.5
●豆のかたさ 3.5
緑と赤と黄色が基調になったレトロでかわいいデザインのパッケージ。〈ヴィレッジヴァンガード〉で販売されていても、何一つ違和感なく整然と並んでいそうな風貌である。ビニールの袋を開け、大きなパックを取り出す…パックの蓋が目に飛び込んできた瞬間、私は自分の宝箱にそのパックの蓋を保存しようと反射的に感じていた。ビニールのパッケージにも劣らないかわいいフォントで、立体で「グリーンパール納豆さっぽろ」と記されている。これがなんとも言えないシンプルさとデザイン性があって可愛いのだ。
フタを開けると、1パックの中に仕切りがあり、2つの池それぞれに納豆が入っている構図になっている。タレを入れる前に納豆をかき混ぜていくと、ゴムのようなよく伸び縮みする伸縮性を感じる。タレを入れて混ぜ合わせていくと、まるでパールのような少し透明感のある艶やかさと輝きを見せ、その美しさに恍惚とする。口にすると、卵を入れたかのようなまろやかさと粘り気のふわふわ感を感じる事ができ、ビジュアルから最後の味わいまで楽しませてくれる納豆。
7.雪のようななめらかな泡立ち。「ひきわり一番」/〈あづま食品 株式会社〉
●ねばり 4.4
●納豆のかおり 4.0
●豆のかたさ 3.9
こちらは長野で旅行に行った際、購入した納豆。なかなか関東で見かけない納豆だったので購入。少し遠い地域に足を運ぶ度、その種類の多さに、納豆の奥深さを改めて感じさせられる。カマクラとゆきんこの描写されたパッケージは、寒い地域独特のひきわり納豆の味の濃さや深さを連想させ期待が膨らむ。
メレンゲかのように白くふわふわとした粘り気を目で楽しみながらも、箸で丸くまとめて口へと誘う。ふわふわとした粘り気にだしの香りがギュッと凝縮されており、豆を噛み進めていくほど納豆の香りが鼻からふわっと抜けていくのがたまらない。これだからひきわり納豆推しはやめられないんだよなあと、にやけながらに思っていた。優しいタレの味わいの中に、しっかりと芯のある納豆の香りを楽しめる一品。
●なっとう娘の推しアレンジレシピ●
カレーと納豆の黄金コンビが今パンになって降臨。「納豆カレーパン」
カレーと納豆。言わずと知れたこの黄金コンビを少しアレンジした形で誕生させた。今回、カレーパンを購入し、半分に切ったところに納豆を加えるというシンプル且つ簡単な手順で完成させた。カレーと納豆を混ぜ込み、それを生地で包んで揚げてみても豆に火が通ることで感じることのできる香ばしさなどもあり、美味しいことに間違いないと思った。ぜひ納豆好きの方には一度お試しいただきたいお手軽美味しいメニューでございます。
●「6/3〜6/9 なっとう娘の「ねばログ」毎日通信。一風変わった種変り納豆大集合!」はこちら。
●連載『なっとう娘の「ねばログ」毎日通信。』まとめページはこちら。
●毎朝8:30〜納豆ライブ配信中のインスタグラムはこちら。 @nattou_musume_