これを読めば気分はニューヨーカー。 NY・ブルックリン在住のライターが手掛けた一冊、『NY おいしいものだけ!朝・昼・夜 食べ歩きガイド』が完成!
NY・ブルックリン在住のライター、仁平綾さん。食べることが大好きでNYで話題のフード情報からお店で見かけた雑貨まで。2012年からNYに住み始めてこの7年間、仁平さんはNYのおいしい情景をスマホで捉えてきた。そんな彼女の7年間の集大成ともいえる一冊『NY おいしいものだけ! 朝・昼・夜 食べ歩きガイ』がこのほど完成した。
ブルックリンに住みながら「食」をスケッチする仁平綾さん。
クラフトビールにチョコレート、そしてウイスキー。2010年ごろから、手作りでおいしいものを少量生産する「クラフトマンシップ」がじわじわと世界の注目を集めたブルックリンのフードシーン。レンガや鉄のマテリアルを多用した独特のインテリアも「ブルックリン風」として世界中のカフェやショップがこぞって真似をした。
そんなブルックリンでの生活もはや7年、その間、そんな食のムーブメントを目の当たりにした仁平さん。「おいしいものがある」と聞けばブルックリンにとどまらずNY中をまわって実際に食べて、スマホ片手にその風景を切り取ってきた。
本書では日本人パティシエで人気のブルックリンのお店、ソーホーにある隠れ家のようなレストランの繊細な料理などが生き生きと写真で収められいる。「どのお店がいいのかは、職業がらというか『ここはよさそう』と思えば自分で食べに行ってリストを増やしていった感じです。NYの人はフレンドリーなのでワインショップの定員さんと挨拶や天気の話から食の話になり、『あそこがいいよ』なんてこともありましたね」。そんな彼女が集めた「おいしい」はかわいらしくもあり、ついつい真似して撮影したくなるシーンの連続だ。
綾さんの「私的」ブルックリンのガイド本は第三弾まで出ています。
仁平さんは2012年から拠点にしているブルックリンを「私的にガイドする」スタンスで、「ブルックリンに行ったら食べて欲しい、見て欲しい」あれこれをまとめた『BEST OF BROOKLYN』。2017年にVOL3を上梓した。書店の他にもNYのショップなどにも置かれている。現在はインスタグラムでもブルックリンの情報を更新中だ。
そんなおいしいものハンター、仁平さんのNYでの生活はなかなか忙しい。連載で街の猫を取材したり、レストランの取材に出かけたり。仁平さんが街で出逢ったあれこれを納めた写真のファンは多い。出版を記念して開かれた、ギャラリーでの雑貨の販売ではオープン前に行列ができた。「行く先々で売れるものが違うのが面白いところです。事前に私のインスタを見てくださっているのも嬉しいですね。どの会場でも黒い文字でパイレックスと書かれた「Pyrex」メジャーカップは大人気でした」なるほど、「Pyrex」は普通、赤だった。
NYで話題になったものは東京でも流行する。これは普遍的な流行の法則だ。「今、NYではヴィーガンが大注目。ミレニアルズ(1980年から2000年ごろに生まれた世代)に多いですね」動物性食品を食べない菜食主義者のことでイギリスで始まったと言われている。一説によると心臓病など病気の予防にも貢献したとされている。「友人と一緒の時はみんなと同じ食事をするなど、柔軟なヴィーガン『フレキシタリアン』を称える人もいます。日本もきっとヴィーガンのランチとかお弁当とか好まれる時代がやってくるのではないでしょうか」と仁平さん。