行列必至のカレー店などグルメスポットも。 隠れた名店多数。【都内】休日は、あの俳優・ミュージシャンお気に入りの商店街を散策。

LEARN 2019.06.12

幼い頃からなじみのある道、ふらっと入って見つけた小道。外を歩いて出合えた自分だけの“好きな道”を、俳優・ミュージシャンの3人に教えてもらいました。グルメスポットも要チェック!

俳優・太賀さん…阿佐ヶ谷のスターロード商店街「大人になって、本当の魅力に気づけました」

阿佐ヶ谷駅北口を出ると目に入る「スターロード」の文字と星印。細く長い路地に、八百屋、中華料理屋、焼き鳥屋、スナックなど150軒ほどの店が軒を連ねる。赤提灯はもちろん、ジャズバーや小劇場など、阿佐ヶ谷らしいスポットも。
阿佐ヶ谷駅北口を出ると目に入る「スターロード」の文字と星印。細く長い路地に、八百屋、中華料理屋、焼き鳥屋、スナックなど150軒ほどの店が軒を連ねる。赤提灯はもちろん、ジャズバーや小劇場など、阿佐ヶ谷らしいスポットも。

生まれも育ちも阿佐ヶ谷の僕にとって、スターロード商店街は特別です。鬼ごっこをして走り回っていた幼い頃も、大人になってフラフラになるまで飲み歩くようになった僕のことも、毎日見守ってくれていた商店街なんです。祖母が昔スナックをやっていたのもこの場所。親が共働きだったので、放課後はそこにいるか、友人のご両親が営む鰻屋にしょっちゅう遊びに行っていました。お酒を飲めるようになった今、スターロードの隠れた名店を知る機会も増えて、魅力を再発見できた気がします。

本格的なタイ料理を楽しめる〈ピッキーヌ〉。太賀さんお気に入りは「トムヤムクン」1,200円(税込)。■東京都杉並区阿佐谷北2-9-5
本格的なタイ料理を楽しめる〈ピッキーヌ〉。太賀さんお気に入りは「トムヤムクン」1,200円(税込)。■東京都杉並区阿佐谷北2-9-5

おいしいご飯の後はバーで飲み歩けるし、音楽や芝居を愛する個性的な人にも出会える、面白い場所です。

夜ごと音楽好きが集まるカフェ&バー〈Roji〉で心地よい音楽とおいしいお酒を。2軒目にぜひ。■東京都杉並区阿佐ヶ谷2-13-4 2F
夜ごと音楽好きが集まるカフェ&バー〈Roji〉で心地よい音楽とおいしいお酒を。2軒目にぜひ。■東京都杉並区阿佐ヶ谷2-13-4 2F

太賀/俳優。1993年東京都生まれ。2017年2月「第38回ヨコハマ映画祭」で最優秀新人賞受賞。『ポンチョに夜明けの風はらませて』、『南瓜とマヨネーズ』など。

セレイナ・アンさん…下北沢南口商店街「優しくて懐が深い、青春時代の思い出の場所」

コーヒースタンド〈FRANKIE Melbourne Espresso〉の「プラナ チャイ ラテ」500円が彼女の好物。■東京都世田谷区北沢2-12-15
コーヒースタンド〈FRANKIE Melbourne Espresso〉の「プラナ チャイ ラテ」500円が彼女の好物。■東京都世田谷区北沢2-12-15

中学から高校時代にかけて、友人や家族とよく遊びに来ていたのが下北沢南口商店街です。お洒落なカフェをはしごして、古着や雑貨を買いに行くのが何よりの楽しみでした。小さなお店が道の両側にちょこちょこ立ち並んでいるので、歩いているだけで楽しくて、一日中いても飽きないほど。

どこか懐かしい素朴な味が人気の「みそパン」170円は、下北名物。南口を出てすぐの〈アンゼリカ〉で。■東京都世田谷区北沢2-19-15
どこか懐かしい素朴な味が人気の「みそパン」170円は、下北名物。南口を出てすぐの〈アンゼリカ〉で。■東京都世田谷区北沢2-19-15

そんな私の青春時代の思い出の場所へ、20歳を超えてから再び行く機会が増えたんです。大人になって改めて眺めると、なぜか違った景色に見えるのもおもしろい。趣味や味の好みは年齢によって変わっていくけれど、どんな人でも受け入れてくれるのがこの通りのいいところなんだと思います。

セレイナ・アン/シンガーソングライター。1996年生まれ。日テレ系『ZIP!』で相棒の「そら」と全国を旅する「あおぞらキャラバン」に出演し話題に。『Piece of Me』など。

石崎ひゅーいさん…町田の仲見世商店街「自分の原点に戻れる、味わい深い商店街」

行列必至の〈アサノ〉。4日煮込んだ特製ルーと高座豚の「リッチなカツカレー」1,が人気。
行列必至の〈アサノ〉。4日煮込んだ特製ルーと高座豚の「リッチなカツカレー」1,が人気。

上京して初めて住んだ街が町田でした。仲見世商店街は、非常に情緒がある場所で落ち着きます。お腹が減ったら〈アサノ〉のカツカレー。僕のカレーランキング堂々の1位です。〈七面〉で昔ながらの醤油ラーメンも良い。

商店街から5分の緑豊かな芹ヶ谷公園。石崎さんが大学をサボってギターを弾きに来ていた憩いの場所。■東京都町田市原町田5-16
商店街から5分の緑豊かな芹ヶ谷公園。石崎さんが大学をサボってギターを弾きに来ていた憩いの場所。■東京都町田市原町田5-16

商店街でアツアツの焼き小籠包を買って、「ぽっぽ町田」という多目的広場の階段に腰かけて、インド人のよくわからない楽器の演奏を見ながら食べるのが、当時の一番の刺激でした。意外とそういう体験から歌詞のインスピレーションがフッと湧いてきて、家に帰っていざ曲作りをしようとすると、小籠包の熱い肉汁によって、口の中を軽くやけどしていたことに気付きます。

石崎ひゅーい/シンガーソングライター。1984年茨城県生まれ。2012年にデビュー。16年『アズミ・ハルコは行方不明』で映画初出演。『アタラズモトオカラズ』など。

(Hanako1133号掲載/photo : Asami Minami text : Satoko Muroga, Shin Francis Miyagi)

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