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ハナコラボ 前田紀至子が綴る”わたしの旅、あなたの旅” For Tourists and Travelers 第26回 マリー・アントワネットに想いを馳せて。ドラマティックな空間でフランス旅行計画を。
日々国内外を旅している前田紀至子による、淑女らしく旅を愉しむための旅のしおり。今回は、今秋からパリの〈ラ・コンシェルジュリー〉で開催される「マリー・アントワネット イメージのメタモルフォーゼ」のリサーチとともに、次回のフランス旅のための構想を練りました。
マリーアントワネットが愛した食事は、現代の私たちにもぴったり。
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今回の旅の予習を行った場所は、東京タワーの麓にある〈ザ プレイス オブ トウキョウ〉。ドラマティックな空間は、マリー・アントワネットをはじめ、フランスに想いを馳せるのに最適な場所。
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まずは、マリー・アントワネットが好んで食べていた食事をイメージして構成されたランチを食べながら、フランスに関する予習を。豪華絢爛な生活をしていたイメージのマリー・アントワネットですが、実は意外にもジビエやバターソースなど、王道フレンチはあまり食べなかったのだとか。野菜好きの彼女にならって、前菜はアーティーチョークやエディブルフラワーが可憐な、「王妃の菜園サラダ」をフレンチドレッシングで。
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新玉葱のポタージュは「旬の味こそ最高の贅沢」と喜ぶマリー・アントワネットが想像に難くないおいしさ。旬の野菜をポタージュにして積極的に食べる習慣は日常の食生活に取り入れたい!
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肉類なら鶏肉を好んで食べたというマリー・アントワネット。全体的に現代の私たちが目指す食生活に相通ずるのは、さすがの感度の高さ。
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デザートは、これまたマリー・アントワネットらしいキュートでありながら華やかな一皿。王冠型に作ったメレンゲとクリームによるヴァシュランとローズのマカロン、そして少し酸味の効いたソルベなど、フランスといえばデセール! と、再確認せずにはいられないスペシャル感。
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「もしも次回マリー・アントワネットの展覧会を見にフランスに行ったら…」と想像すると、欲しくなるものもたくさん。例えば、本。アートブックやイラストはもちろんのこと、その暮らしや料理に関する本は、実際は私たちのライフスタイルにもインスピレーションを与えてくれそう。
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自分や友人のお土産にするなら、マリー・アントワネットをイメージしたローズのボンボン(キャンディ)や、ヴェルサイユ宮殿のトリアノンにインスパイアされて作られた香りのオー・ド・トワレなど、パッケージも中身のいうことなしの可愛さ。
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日本で買うなら、おなじみ〈ニナス〉の紅茶を。ヴェルサイユ宮殿の傍らに位置する王立農園で育まれたりんごやバラの花びらを使用したセイロンティーは、次回のフランス旅を計画する時のお供としておあつらえ向きかも。
先日〈国立西洋美術館〉での「ル・コルビュジェ」を見た人は、パリからも足を伸ばしやすいサヴォア邸に行くもよし、日が長くなったタイミングで〈モン・サン=ミッシェル〉を堪能するもよし。憧れを現実のものにするためにも、まずはパリ行きの航空券とホテルをチェックして計画を立ててみてはいかが?
展覧会〈マリー・アントワネット イメージのメタモルフォーゼ〉
〈ラ・コンシェルジュリー〉
■2 Boulevard du Palais, 75001 Paris, フランス
■2019年10月16日〜2020年1月26日
■http://www.paris-conciergerie.fr/en/
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